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昨日よりできることがひとつ増えたね。

自閉症スペクトラムの4歳の息子が
アンパンマンの絵を上手に描いた。

これはスゴイことでして。

机上の作業は集中力が続かず
どちらかと言うと苦手で、
特にお絵かきには全く興味を示さなかったのに
いつの間に!

適当に線を引くお絵かきではなく、
ちゃんと輪郭を円で描いて、顔のパーツも
あるべき場所にちゃんと配置していて、
いやー、ママびっくりよ。

めちゃくちゃ上手だわ。
どこからどう見てもアンパンマンだわ。
ちなみに隣にバナナも描いたし。
天才。

知らないうちに着々と、確実に、成長してる!
できなかったことができるようになっている!

まだできないと思ってたんだよね。
書けないし、苦手だし、好きじゃないと思ってた。
だからお絵かきしようと声もかけていなかった。

でも違ったんだねー。
できるようになってたんだね。

そんな4歳の息子のアンパンマンの絵は
長女が2歳くらいの時に描いたレベル。
上の子の成長と比べると、息子の成長速度は
やっぱり見事に2年くらい遅く推移している感じ。

3歳になる手前で療育を始めた時、保健師さんに
「今は気にならなくても徐々に差や違いが目につくようになるから療育も早い方が良いですよ」
と言われたのを思い出す。

本当にその通りだわ。
3歳くらいまでは大体みんな何ごともつたないけど、
4歳児にもなると工作のスキルも言葉による
コミュニケーションもどんどん上手になり、
息子との差はかなり目立つようになっている。

でもそんなの関係ないし気にしない。
だって本人は昨日より確実に成長している!
できなかったことができるようになっている!

発達障害の子に限らず、
子どもの成長は他の子と比べるのではなく
本人の成長を見ましょう、とはよく言われること。

これって本当に大事なことだと思う。

どうしても成長曲線や○歳児標準というのが
気になっちゃうけど、その通りである必要なんて
全然ない。

「みんな違ってみんないい。」
みぃつけたの歌にあるこの歌詞が大好き。

これからまだまだ伸び盛りが待っている子どもの成長を、他の誰かと比較するのは全く無意味。
比較するなら昨日の本人と今日の本人。

他人と比較すると、
本人の「できた」も「足りない」にすり替わってしまうことがある。


だからきちんと
本人の「できたこと」を見てあげたい。
本人しか見ない。比べない。
その方がこちらも絶対楽だし。
人と比べて一喜一憂するのは時間と心の無駄遣いだわ。

とか言いつつ、意識しないと、
どうしても7歳の長女の昔と比べてしまう。
身近な事例てして比較対象になりやすいんだよね。
それはダメよー!と自分に言い聞かせながら
目を凝らしてそれぞれの成長を観察だ。

アンパンマンの絵を描いた時、本当に嬉しくて、
息子をめちゃくちゃ褒めたら、
少し照れたようにニカニカ笑っていた。
そしてまさかの2枚目を描いた(笑)

改めて思う。
お絵かき嫌いじゃないんだ…

きっとわかるんだよね。
褒められたり、受け入れられたり、認められたり。
そういうの。

まだ言葉もつたなくて
会話のキャッチボールができないから
伝わってないよねーと勝手に思いがちだけど、
彼なりにインプットしているんだろうなー。

そういえば「インプットとアウトプットは別物」と
小児神経科の先生にも言われたな。
アウトプットは気分次第と。

ゆっくりかもしれないし
少しずつかもしれないけど
今日も着実に成長している。

できないことができるようになるって
スゴイことだよ。

毎日成長を見せてくれてありがとう!!

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