美味しんぼ地獄 ~壱の膳~
さて、誰が見てるかもわからないのに今更美味しんぼアニメの感想なんかを書き始めましたが。
先に、現在美味しんぼアニメを見る事ができる方法を挙げておきましょう。
手軽な所では皆さんお馴染み
Amazon Prime Video
https://www.amazon.co.jp/gp/video/detail/B01MSZDJM7/ref=atv_dp_share_cu_r
youtubeなら無料配信もしていて、29話まで見られます。
https://www.youtube.com/c/Oishinbo/videos
僕は手軽なのでNetFlixで見ています。
https://www.netflix.com/title/80203650
ネトフリ曰く「このアニメは前向きになる」だそうで、嘘つけ!!
とりあえず覚えているうちに第1話からドンドン行ってみましょう。
「美味しんぼにあったこの話、何話だっけか?」って人が見たくなれば幸いです。
※ナンバリングはネトフリ準拠で、配信されていない話はスルーとします。
第1話 究極のメニュー
山岡と栗田の出会い、究極のメニュー作りの始まりを描いた、記念すべきアニメ初回。そして東西新聞社と視聴者の地獄の始まりである。
主人公の山岡は究極のメニューの担当者の選考会で、膝を立てて座り、飲んだ水のコップをポイポイ投げ捨てるという暴挙。「才能の前に人間性に問題がある」という事を初回にして視聴者に印象付ける、非常に良い描写である。
一方「悪口バブル女」こと栗田さん、山岡が雑巾で顔を拭きそうになるところを見て「そんなので拭いたら、ただでさえ汚い顔が・・・」と初めて会う人間に対してアクセルベタ踏み。
キャラ立ちの王者ともいえる富井副部長もフワフワとした感じで、唯一の人格者の谷原部長も山岡にブチ切れるという「あー、アニメの1話を見ているな」という感じ。
第1話で出てくる食材はファミコン版美味しんぼでもお馴染みの「アンキモ」
大原社主が究極のメニューを作る際に呼んだ知識人が「フォアグラが素晴らしい」と連呼する事が気に入らなかった山岡。「そんなものをありがたがるなんてどうかしてる」と山岡の記念のファーストプロボックである。
そんな山岡が持ってきたのは、船で処理した大物のアンキモ。「そんな人間が生み出した不健康な肝より、こっちの方がいい」と・・・
当時の時代背景からすると「フォアグラは高級食材」「アンキモは飲み屋に置いてあるツマミ」という認識でそれに一石を投じたいのだろうが、鳥のキモの話をしていたのに魚のキモを持ってきたら僕ならブチギレる。肉料理期待していたのに魚が出てきたら男子中学生なら母親のことを「ババア!」呼ばわりだよ!
第2話 士郎対父・雄山
皆さん大好き、戦後の米相場で財を築いた成金の京極はん登場。「もうこれ以上、ワシを喜ばせんといてくれ」の名セリフも聞けるオススメ回。
クソ面倒な京極はんを飯で黙らせ、ルノワールをゲットした東西新聞社に海原雄山が初登場するのだが、なぜか杖を携えている。この後、しばらく杖を持っているのだけど、しばらくすると使わなくなっていきます。キャラを立てようとして失敗した様子。
この海原雄山、自分の息子のことをゴキブリか何かと思っているようで、近くで見かけると寄ってきて、叩いてくるの!この話以降も呼んでもいないのに寄ってきて、山岡ごと喰ってる飯まで否定してくるんだから厄介としか言いようがない。
第2話で出てくる蘊蓄飯は「天ぷら」
雄山の挑発に乗った山岡が天ぷら職人の良し悪し見極め勝負を始めるのだが、そこまで広くない場所に天ぷら職人が大勢集められて、手と口の中を確かめられたり、天ぷらの用意をさせられたり、天ぷらの揚げられる音をカセットレコーダーで聞かされる。いくら権威の頼みだといえども、親子喧嘩に付き合せられる天ぷら職人の身にもなれ。途中で帰れって言われた職人に刺されても文句言えんぞ。
結局、カセットレコーダーの音を聞き分けるという「本当にその音質でわかるの?」という相違点に気づかなかった山岡が煮え湯を飲まされ決着。
よほど悔しかったのか、究極のメニューを作る事を決心する山岡が堀の前で黄昏るシーンで終わる。この決心が喉元過ぎれば何とか・・・だと我々は後々思い知る。
第3話 野菜の鮮度
この後、何度も登場する板山社長の初登板。
前回、雄山に煮え湯を飲まされ究極のメニュー作りの決心を固め、心を入れ替えた山岡が板山社長が新しく建てたデパートの野菜とレストランにいちゃもんをつける回。
デパートに並んでいる商品の品質が悪いのならば、ちゃんとした手順で板山社長に伝えれば良いだけなのに、勝手に大根を折って舐めたり、必死で集めてきた名店に「食べる価値がない」とか言ったら、そりゃそこそこの人格者でもブチギレるわな。親子共々、食以外の常識が無さすぎる。
案の定、板山社長ブチギレ、東西新聞社に広告は出さない!と言い出す始末。
板山社長の広告費は数億にものぼり、それがないと東西新聞社は大損害らしい。心を入れ替えた社員が1発目にやらかしたのが新聞社の危機である。
第3話しの題材は、今では常識となっている野菜の鮮度の話なので目新しい事はないのだが、「野菜の刺身を食べさせる」と表現したのは非常に面白かった。単に熟したトマトと抜きたてのゴボウを食べさせるだけなのだが・・・
これにより板山社長は山岡の手中に収まる、傀儡第1号の完成である。
第4話 活きた魚
珍しく山岡発信の挑発がない回。
大日エレクトロンとかいう会社の社長が料理通で、バカみたいにデカい生け簀を作って食事を振舞いヨイショしてもらうのだが、社員の子供が不味いと言ったせいでブチ切れる話。美味しんぼに出てくる偉い人は怒りの沸点が低すぎる。
第4話の題材は「活き締め」、餌をあげずに生かしてた魚より獲りたてを締めた方が旨いという話。
これ以降「偉い人が狭い知識を披露してブチギレた後、山岡に蘊蓄飯を食わされて手の平クルン」の構図が頻発する。美味しんぼのテストに出るから覚えておくように
第5話 そばツユの深味
中松警部が初登板。
素人の蕎麦好きが「最高の蕎麦を作ってやる」とイキって屋台を出す話。今でも「俺がラーメン屋やったら最高のものができる」とかラーメンフリークが言ってたりするが、蕎麦はもっと面倒だろ。
案の定、山岡からも中松警部からも「ツユがダメ」とボロクソ。そりゃ素人が作ったものなんだから、麺だけでも美味いだけマシだろうに。
「1週間の間にまともな蕎麦が作れるようになれば許可書を出してやる、でなければ逮捕」といつもの中松警部の職権乱用からのソフトランディングは職人話として面白い。
ここから中松警部の職権乱用芸が多発するのだが、なぜこの人が懲戒解雇されないのか理解できない。
とりあえず今回は5話まで
え・・・これ20回以上続けないとだめなの?
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