YouTube動画戦略(8)「講演会でのYouTube+チャットGPT活用法」
就職説明会の帰りの車の中、安田事務長が上機嫌なのが見て取れた。
芝田の配送会社の社長が言っていた言葉を思い出す。「昔、安田事務長に世話になっていて、いろいろな無理難題を通してきた『安田マジック』と言われていたそうだ。幸い、芝田の社長は味方だったから良かったが、敵対する相手だと思うとぞっとする!」と思い出していたところ…突然、安田事務長が話し始めた。「ところで、芝田君」
自分の心の声が聞こえたのではないかと、芝田は跳ね上がるほど驚いた。
「来月、うちの法人の60周年記念がある。何かしらの記録を残したいのだが、どのようにすれば良いか、君の知恵をお借りできないかと思うが、何か良いアイディアはあるかい?」
芝田は少し考えた後、答えた。「私が出せるアイディアはYouTube動画を活用する方法だと思いますので、それをお伝えしますね。」
「講演会は法人の社長を含め、何人かの発表者、登壇者がいると思いますので、許可を取った上で、ビデオカメラで録画を行います。
撮影は以下のように行います。
まず、登壇者ごとに撮影を行い、それぞれの動画を限定公開でYouTubeにアップロードします。
YouTubeには『文字おこし』という機能がありますので、それを活用します。YouTubeで文字起こしされた文字を時間表示なしで表示し、コピー。
それをチャットGPTで加工します。
コツとしては一度に全部を加工しない方が抜け漏れがないようです。
プロンプトでは以下のように指示してください。
これから文章をお送りしますので、きちんとした日本語になるように加工してください。
適切に読点、句読点を入れてください。
話している人が変化する場合、それがわかるように明記してください。
不足している情報があった場合教えてください。
以下講演会の内容です。(○○○○と講演の内容を送る)
この方法で動画でも記録がとれますし、文字でも記録が残せます。もちろん文字での講演録では人の目で確認する必要はありますが、最初からひと文字、ひと文字、人間が耳で聞いて目で確認するよりもずっと時短になると思います。
動画は時系列で再生リストに入れます。そうすることでそれぞれの動画は一つのURLで管理することができます。すると今回のようにQRコード化しまして、講演録の冊子と一緒に印刷、配布が可能です。」
芝田が喜々として話している一方で、アドバイスを求めた安田事務長は理解が追いついていないのか、すでに半分聞いていないようだった。
しかし、安田事務長はわかっているよと言わんばかりに「うん、うん」とうなづきつつ、部下に助けを求める。
「若倉君、茂木君。今の話覚えておいて。」と二人に目線を送る。
二人は「もちろんです」と言わんばかりにオーバーリアクションで肯定的な返事をした。茂木の手帳には細かくメモが取られていた。
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