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芝浦工大SCOT見学

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12月17日に,芝浦工業大学大宮キャンパスの 榊原 暢久 (Nobuhisa Sakakibara)さんのところでSCOT (Student Consulting On Teaching)の活動を見学.FD活動の一種ですが,授業改善という共通の目的のもとに,教員(クライアント)と学生(コンサルタント)がどう協業していくか,そして主催者側はそうした協業の過程で両者の成長をどう支援するかに心を砕いているようにお見受けしました.当日は,コンサルタント経験の長い学生が,新人たちの書いてきた授業観察・改善提案の内容についてフィードバックする現場を見学者に公開していたのですが,先輩たちは非常に練れていて,大人であるクライアント教員たちとの関係性を維持しながら成果を出す(有効な授業改善提案を出す)経験を積んできていることが看て取れました.


その意味ではリーダーシップ教育とよく似たところがありますが,自分の授業を改善したいので相談に乗ってくれと言ってきた一般教員(クライアント)に,SCOTというプログラムの良さを理解してもらいリピーターやファンを増やすという,ある種の学内マーケティング的な効果があるところは見習いたいと思いました.実際,大学を代表して学生がインタビューを受けるような機会(例えば大学認証評価など)には,執行部から「SCOT生をよこしてくれ」と依頼があるそうです.


 


また,そういうSCOT生になるに至るまでには相当の訓練(先輩や教員による適切でタイムリーなフィードバック等でしょうか)が必要なことは言うまでもなく,最も多い初期の勘違いは,自分たちが,良くない授業を取り締まる特権を与えられているのだと思い込むことなのだそうです.見学で一緒になった他大学のかたも同様のプログラムを実施しているけれどもそのような勘違いをただせないとクライアント教員に信用されなくなる例がやはり多いとおっしゃっていました.


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