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電音部、最高じゃないですか(Music Talk House #022 編集後記)

はじめに

ご無沙汰しております、Nestleでございます。
先日書きましたが、ポッドキャストをSpotifyプラットフォーム上でやってます。そろそろ一年になります。Music+Talkという形式で、Spotifyで聞ける音楽をポッドキャストの中で流しながらその音楽について語っています。

このNote上ではTwitterではどうにも140字で収まらない企画上の意図や想い、編集時に削られてしまった部分などの裏話や編集後記などを書いていこうかと思います。第22回へのリンクはこちら


#022 M@STERSONG: Hotel Moonside

今回のテーマはこの楽曲、Hotel Moonsideから「電音部特集」とさせていただきました。

本編でも言及しましたが、アニソンの中で本格的なEDMをガッツリ流すことが広まり始めたのはHotel Moonsideからと思います。それだけあの曲が与えた影響は大きく、偉大なものでした。
アニクライベントに行くと必ずかかってるくらいのアンセムになり、フロアが一体にするのがずっと好きなアイドルマスターの楽曲、というのが本当にアガります。Soundcloudやニコ動、YouTube上にRemixが溢れていますが、その中でも特にお気に入りのものを上げておきます。


電音部特集

やりたかったこと。伝えたかったこと。

これまでも何度か取り上げてきた電音部。バンナムフェスなどを通じて私の周りもコンテンツの名前と何曲かは知ってるという人が増えてきました。
ただ、曲の強さにしてもこのコンテンツの文化的な背景や音楽性まで深堀りして語るにはどうしても本ポッドキャストの構成では時間が足りませんでした。

そこで今回企画したのが特別回。普段はソフテニマンさん(以下ソフテニさん)と私で2曲ずつのところを1人が全面的にプロデュースするという今回の構成でした。幸いソフテニさんも語りたい内容があったようで、それぞれがやるテーマについてはスムーズに合意して内容の検討が始まりました。

一方で、構成にはめっぽう悩みます。電音部はただでさえ楽曲が全て素晴らしいので4曲でも足りません。でもその中でどうにかこのコンテンツの強さ、すごさ、面白さを伝えたい……。
最初に組んだ構成は「とにかく曲の多彩さを伝える」ことでした。電音部はちょうど4ユニットに分かれていてそこから1曲ずつ紹介すれば4曲になります。各ユニットの特色がでた曲を紹介する、ありきたりなセトリを組みました。

「正直無いな」と。

自分で組んだセトリに対して言うことではないですが、マジでそう思いました。
曲は良いのですが、語る内容とソフテニさんの反応まで大体予想ができてしまい、せっかくの特別回を無駄にしてしまうと感じました。
逆に自分の好きな曲で組もうとしましたが、これもまた選びきれない。全部好きだし、その中でも特に刺さった曲を選んでも10曲近くになる。過去紹介した曲を除いても8曲。2回に分けるのもまた違う。この特別回を同じテーマで何度もやっては「特別」ではなく「恒常」になってしまう。

とにかく悩んだ私は、最終的にプレゼンと同じ方法でまとめにかかりました。
まずはキーメッセージを定めること。そして3点伝えること箇条書きレベルで決めること。

最終的なキーメッセージは「今から新展開が始まる電音部に一緒に沼落ちしよう」

そして伝えることは以下3点としました。

  • 電音部はアニソンEDM文脈に現れたフロントランナーである

  • 電音部は曲だけじゃない。ノベルも良い

  • 2ndLIVEでの急展開

何を語ったかの詳細については是非本編を視聴いただければと思います。

どうやって伝えるか。ネタバレをすべきか

キーメッセージは決まったとしてもまだまだ考えることはありました。
特に迷ったのが3点目の「2ndLIVEでの急展開」の部分です。

個人的にはネタバレ無しで摂取した情報の方がより鮮烈な印象を持つため、Do You Even DJ? 2ndに関わる急展開のネタバレは避けたい、とまず考えました。一方であらゆる布教活動に共通する課題ですが、ある情報を聞いたところでそこから深堀りしてくれる人は一握りです。

当然です。現代人はみんな忙しい。やりたいこと、やるべきことに優先順位をつけて日々なんとかやりくりしてるところに突然湧いたものは、よほど刺さらない限りその優先順位を変更させるには至りません。
そしてDo You Even DJ? 2ndの衝撃は、聞けばその優先順位を変更させうる力を持っていると私は思ってます。

ただ………!
ネタバレ…………!!!
避けたい……………………!!!!!!
避けたい…………が……………!!!!!!

今回は、伝えたいことを、先に決めたメッセージを優先しました。半端じゃなく葛藤があったし、普段なら絶対にしないけど、桜乃美々兎が幸せになる世界線であれ、そうではない世界線であれ、沼落ちした人たちと一緒に見守りたいと思ったので入れました。

全てを伝えることはできないけれど、自分があの時見聞きした全てを感情とともに吐き出しました。伝わって欲しい……切実に。

美々兎の笑顔を、取り戻せ。
頼むよ運営。

小ネタ

あまり仕込んだ小ネタを自分で解説するのは粋では無いかもしれませんが、私は作り手に「そういうのはちゃんと言え!!!!!」と言い続けているので私もちゃんと書きます。

今回の特別回として仕込んだのは以下3点です。

  • 楽曲再生からスタート

  • 公式音源をBGMに使用し、一部音源は繋ぎを意識

  • BGMのタイミングに合わせた話題の進行(編集でカバー)

楽曲再生スタート

ラジオ文化に明るくないのですが、いわゆるラジオは楽曲から始まるイメージが何故かあります。
楽曲を扱うMusic+Talk形式で配信をしているため、一度このイメージに合わせてやってみるのも面白いよなあ、というのは実は本ポッドキャストを始めた頃から薄っすらとは思っていました。

ただやってみて思いましたが、Spotify Premiumの人は良いのですが無料会員の人は切り出された30秒で聞くことになるので意図通りの聞かせ方になりませんでした。このやり方は多分今後やらないですね。

公式音源と繋ぎ

注:これは第22回を公開し、noteを執筆している2022年11月12日時点の状況になります。今後の動向如何で内容が変更されている可能性があります。

ポッドキャストの企画時点からずっと悩んでいるのが実はBGMです。
比較的普遍的(でかつ個人的に好み)なBGMを選んで背景で流しているのですが、どうしても紹介した曲の世界観に合わないと感じることがありました。

本当は紹介した楽曲をBGMにしながら語れると最もイメージに合うのですが、楽曲権利など様々な問題を踏まえると許諾が明示されているような音源しか利用できないためそれは出来ません。

ん…?
許諾が「明示されている」…?

「電音部」ファンメイドコンテンツポリシー

そうです。電音部は非常に珍しいファンメイドコンテンツに対しての明確な言及がなされているコンテンツです。しかもその中にしっかりと、楽曲使用についても記載されています。

これは……いけるのでは…………!!?

これに気づいたのは既に第22回の収録を終えた後。急いでファンメイドコンテンツポリシーを熟読し、電音部以外で公開されている同様のポリシー(例: RAB,太鼓の達人など)やその文言の内容を精査。
改めてこの内容なら行けるだろう、という確信が持てた時点でソフテニさんに情報共有を行いました。
ソフテニさんからも「確かにこの内容だったらいけそうですね。」との言葉をもらえたため、BGMセトリの作成が急遽始まりました。

ちょうどそこに電音部のベストアルバムと各ユニットのアルバムと音源販売サイトがあるじゃろ?

入れすぎた。

シブヤの新しい曲はどうしても全部入れたかったので全部入れて、繋げて鳴らしておくことにしました。Mix作るのマウスで操作するのは大変だった……

Mix作業中

ので、テンポを変えずに繋ぐものはポッドキャストの編集画面上で繋ぎました。これが一番楽なんですよね、結局。

ポッドキャスト編集画面①

BGMのタイミングに合わせた話題の進行

BGMで公式音源を流すとなると聞かせたい部分が出てきます。例えばサビ直前のセリフとかが該当します。とは言え、あくまでもBGMの範囲にしないといけないのでセリフが無いところがたまたまこの聞かせたい部分とかぶるようにタイミングを調整する必要があります。

ポッドキャスト編集画面②

会話の空白の位置を調整したり、そもそも会話の順番を入れ替えたり、トピック自体を削除したり……。単純な音源のカット数だと恐らく今回が最多になると思います。
最初から構成の中に載せていれば、収録の中で狙って作っていけたかもしれませんが、構成を後から作り直しているのでかなり手間がかかりました。

編集ってこういう作業の連続です。
気分はまさに「映画大好きポンポさん」のジーンくん。
でも一歩ずつ、確実に前に進んでいる、この感覚は悪くないですね。

こうしてできたのが、第22回です。
楽しんでいただけると嬉しいです。

おわりに

今回はMusic Talk House#022の裏話について書いていきました。
そしてこの記事を公開した2022年11月13日20時。ついにこの時が来ました。

カブキエリア公開!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

今週の新曲が真新宿GR学園の曲でそこで演者の方々もお披露目。
半年待ち望んだ瞬間が今日です。

またこの内容については書くかもしれませんが、一旦ポッドキャストの編集後記としてはここで結びます。

よろしければスキボタンやシェア、そして何よりもポッドキャストの視聴をどうぞよろしくお願いいたします。それではまた次回。

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