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水菜はフォークでは食べにくいという事を考える贅沢な時間がアナタにあるか

今から書く文の結論はタイトルの通りだ。
これより先は"暇な人"だけ先に進む事ができる。

人々が通う中心街。から少し外れ。
人々が働く平日。に休暇を頂き。

たどり着いたのは、天井まで届く本棚があるカフェ「Cafe Bibliotic Hello!(カフェびぶりてぃっくはろー)」。現代人らしくInstagramで知ったお店だ。

1番客として入店すると、お好きな席を。と勧められる。もちろん本棚の目の前だ。

世界のビアコースター、和のレシピ、レタリングデザイン、日本の名城、RODIN、、、?規則性があるのか、無いのかすらわからない。それなのになぜオシャレに見えるのかを理解できる知識はない。ただ見とれるのがグッドである。

注文を済ませ、ふと左に目をやるとストウブ。巻をくべてやるあのガチのやつだ。

炎がユラユラと揺れる。しかしその隣の窓は、少し開けられている。そう、アイツのせいだ。しっかり換気されている。

しかしこの本棚、本当に高い。iPhoneの超広角で撮影してギリギリ収まるほどの高さ。2階にまで無数に収められた本たちを揃えるだけでも大変だっただろう。この本は人々の役にたつのだろうか?などと無駄な事を考える。

注文から中々届かないおランチ。
でも良い。イライラする事もない。
今日は時間を贅沢に使うと決めた日。
お店で写真を撮る以外はスマホもやめた。

ボーッと本棚を眺め、この時間を手に入れた事の有り難さを感じた。しかしただボーッとして手に入れたものではない。皆そうだ。日々各々生活を送り、それぞれに大小の悩みがあり、壁があり。希望か絶望か、もしくは無味無臭の日々か、、、。僕にはそれぞれの人が背負うものを想像する事は出来ても変わる事は出来ない。

・・・などと考えていた。
まだおランチはこない。
でも良い。イライラする事もない。

この様に思考を巡らせる贅沢な時間を取れていたか?と思い返す。、、、もちろん取れていない。いや、取ろうとしていないのだ。すべて自分の意識次第だ!・・・と、大抵のビジネス書には書いてあるので、みなさんビジネス書は程々に。

私のこのnoteは皆さんの役には立たない。
そうハッキリ書いておく。
ただ書きたいだけだ。だからここまで読んで頂いただけでも凄い事です。ここまで読んだアナタ、もう私のファンではないですか?

と、つまらない一文をぶち込んだ頃に、注文のおランチが届く。スープもあったが割愛する。

サラダにパンが付いたものだ。丸の内の女子が好きなやつだたぶん。知らんけど。カフェっぽいのを選んだらこれになった。昨夜キムチ鍋をむさぼり食べ、太り気味だからちょっと控え目にしたなどという事は決して明らかにしてはならない。あくまでもオシャレだからサラダランチを選んだのだ。

お腹のすき具合いは、80パーセント。当然むさぼり食べる。オシャレさもあったものではない。しかし、オシャレなお店に出てくる食器は決まってフォークだ。あの四つ叉で、対象物を刺して食べるという、あの凶暴なやつだ。海外からやってきた。

食べ進めるうちに僕は思う。
きっとこのフォークを日本人に勧めてくるという事は、このカフェでの時間をゆっくりと楽しんで欲しいという、マスターの粋な計らいなのだと。そうに違いない。でなければ辻褄が合わない。なんせ、フォークと水菜の相性は最悪だ。

決して刺さらない。

挟んで口に運ぶまでの刹那。この四つ叉から落ちてしまわない事を祈りながら事を進める。しかし、世の中そんなにうまくいくはずはない。水菜は四つ叉の拘束を逃れ、落下する。

お皿の上に落下すればセーフだ。しかし、中には気の弱い水菜さんも存在するのだろう。お皿という枠から逃げ出すものもいる。今回は運が良かった。お皿から逃げ出したのは、たったの1本だった。それでも私はイライラしない。今日は時間を贅沢に使うと決めたからだ。

ご馳走様でした。
1本の健気な水菜をのぞいて。

その後、昨日Twitterで見た「のんびぶ」さんの18,000歩を見て、私も負けじと歩く。目的地は決まっている。私の家でピーチクパーチクやっているヤツらへのご褒美だ(エサだ)。

今まで中々足がのびなかった"出町ふたば"へ。
人気のお店だが、ゴートゥー中断のニュースが飛び交う平日の昼下がり。ヨユーで買えると踏んで、ノコノコと30踏んでほど歩き、そしてたどり着く。

ふざけるな。並ぶな。
私の貴重な時間を!!

、、、思い留まる。
私は贅沢な時間を過ごしているのだった。

ウチのお嬢ちゃんは豆大福食べないだろうな。と思いながらも、同じの買わないと怒るだろう事は容易に想像がつくので3つ買う。4歳女児とはもう大人の女だ。そして私の恋人だ。なんでも買ってあげる🥰


、、、帰り道に寄ったスタバでこの文を書いている。注文前にお土産(エサ)を置いて取っておいたつもりの席は、お婆さんに横取りされた。きっと私のお土産の紙袋はインテリアか何かだと思ったのだろう。

(この紙袋をスルーできる神経のお婆さん。尊敬しかない。)


でも何も言うまい。私は贅沢な時間を過ごしている(隣の席が丁度空いた)のだから。

おわり

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