複勝・ワイドの配当計算方法

さて、先日の秋華賞、リバティアイランドが牝馬三冠を達成したわけだが、複勝が100円元返しになった。あまりにもカチカチなレースになったために起きたわけだが、複勝やワイドというのは的中の組み合わせが1つではないため、素直に計算ができない。

そんな場合でも、こう計算する、という式をJRAが提示しているので、それをもとに説明をしていく。

基本となる式

いろいろアルファベットが書いてあってわかりづらいが、これを日本語に書き下すと、以下のようになる。なお、今回はWIN5ではないため、キャリーオーバーの項は削除する。

((対象の組み合わせの投票金額+はずれ馬券の総金額/あたりの組み合わせ数)×払戻率)/対象の組み合わせの的中数

ただし、10円未満の端数は切り捨てるものとし、100円を下回る場合は100円とする。また、払戻率は複勝の場合0.8、ワイドの場合は0.775である。

JRAプラス10が適用できるためには、対象の組み合わせの投票金額+はずれ馬券の総金額/あたりの組み合わせ数≧対象の組み合わせの的中数×110を満たす必要がある。

具体例に当てはめる

秋華賞は18頭立てなので、複勝は3着まで的中である。

リバティアイランドの場合、以下の通りである。

  • リバティアイランドの的中数 - 17717897

  • リバティアイランドの複勝の総額 - 1771789700円

  • 複勝のはずれ馬券の総額 - 304461700円

これを素直に代入すると、84.58…円となる。次に、JRAプラス10を適用した場合の払戻額がどうなるかというと、対象の組み合わせの投票金額+はずれ馬券の総金額/あたりの組み合わせ数を上回ってしまう。つまりJRAプラス10を適用することができない。このため、払い戻し額は100円となった。

単勝はそこまでではなかった。というか支持率が67.28%と思ったより伸びなかったことから、JRAプラス10を待つことなく110円の配当となった。


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