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英語力ゼロ男 ドキドキアーセナル観戦ツアー④

どうも板尾です。
ロンドン到着編です。
私は疲れています。
軽い気持ちで書き始めたものの、まだロンドン到着のところなのに、すでに4記事目におよんでいるから。

無駄な話が多すぎるので、飛ばしながら読んでください。

奇跡の大英帝国到着編

飛行機がヒースローにつき、いよいよロンドン着。
谷沢くんのごとく「この空気を吸うだけで、、」とか目を細めていたのも束の間、さあさあ入国手続きだ。

これはドーハから感じていたが、ヒースローも日本の空港とは若干趣が違う。空港職員がカートに乗って結構なスピードで移動している。通路を塞ごうもんなら「プップー」と鳴らされる。油断してると轢かれる。こちらはカスタマーなのだが、「なんかすまんね」的な感情も空港職員の表情からはうかがえない。「これはとんでもない所に来てしまった感」がうっすら漂ってくる。

そもそもこういう事でつまらんクレームを入れる人もいないんだろう。
日本と違って。

無論、日本の空港もそんなに利用していないので、私の肌感の信憑性はゼロ。日本でもプップーいわしてたらすんません。

入国手続きゾーンに近づく。
とりあえずみんなが歩いている流れについて行けば間違いないと確信しているが、案内板をみても間違ってはいなさそう。ここは思考停止しててもOK。

何も見えない聞こえない入国審査編

「入国審査では無愛想な空港職員に根掘り葉掘り問いただされる」というイメージをお持ちだろうが、そこはスーパーストロングパスポート大国日本。英国ではEU及び一部の国は対面での入国審査はなく、Eゲート的なやつでパスポートをかざせばパスできるようになっている。それは、英語力ゼロの私でもわかるように案内が出ていたような気がした。気がしただけ。

しかし、対面での入国審査がないのは吉報。これだけでメンタルがたいぶ安定。対面だとどう考えても英語力ゼロ男は入国が厳しい。

割に手前から対面と非対面で列が分かれているので、とりあえずそれっぽい列に並ぶと空港職員が何かを繰り返し叫んでいる。(少なくとも私には叫んでいるように聞こえる)


これがブリティッシュイングリッシュか。
なるほど、わからん。
多分、対面入国審査の人はここ並ぶなよ的なことだ。きっと。知らんが。
語感、シチュエーション的にほぼそうだと思われる。

入国ゲートはまあ出国の時と同じようなゲートになっている。なんかゴージャスな改札機みたいなやつだ。

パスポートかざせそうなところにパスポートをかざし、顔を写していそうなカメラに顔を向けてみることで、ゲートがパカーっと開くようだ。

こんなのよっぽどパスポートに異常があったり、顔面がパスポートと全然違う以外通れるに決まっている。みんなもスンスン通っている。

さあ、私の番。

パスポートを所定の位置にセットする。

私を通すはずのマシン「。。。。。。」

うんともすんとも言わない。

パスポートは所定の位置にかざしている。

それでも

私を通すはずのマシン「。。。。。。」

もしかして、パスポートじゃなくて顔を写していそうなカメラに問題があるのか?そう思ったので、しっかりと顔を写していそうなカメラに目線をやり、いつもより真面目な顔をした。すん。

私を通すはずのマシン「。。。。。。」

しかしゲートは開かない。

どういうことでしょう?
と思っていたら同行者から「一回パスポートを離して置き直してみてください!」と言われ、ハッとした。

そりゃ、相手はマシンだ。なにかしらでうまくいかない時はリトライするしかないのだが、ヒースローで浮き足立っている私はそんなことも思考できなくなっていた。思考力もゼロ。何にも見えないし考えられない。日本だったら普通にリトライしているはずなのに。

英語力ゼロのうえ、対マシン力までもゼロなのは痛い。致命的。

リトライしたところ無事通過。
同行者は一瞬で通過。
通過後、同行者から「後ろの外国人から『リトライしなさいよ』ってずっと言われてたの聞こえなかったんですか?」と言われた。は?

そう、、英語力ゼロなので、もはや英語というのは私にとってほぼほぼ”環境音”のように右から左へ流されるようになっている。洋楽のメッセージ性とか聞き取れないソレと一緒で、後ろから英語の音声が聞こえても、それは自分に対しての言葉とは認識されない。まったくアンテナが張られていないのだ。ゆえに聞く力もゼロ。これはこの先も苦労しそうだ。

とはいえ、なんとか入国。
日本を出発して何時間?17時間くらい??
ようやく到着した。

サプライズ荷物受け取り編

私の魂、私の身体は入国できた。
次の問題は私の荷物は入国できたのだろうか。
荷物は大事だよ。入国するまでは「なんとか身体一つ英国に辿り着けばOK」的なスタンスだったけど、身体が無事に着いた途端、急に荷物が惜しくなる。やっぱり荷物は大事だよ。

ちなみに、私は大きいスーツケースを持ってなかったのでレンタルしました。購入も考えたけど、いかんせん家に置く場所もないし、「壊す前に空輸時に壊される」という穏やかでない話も聞いたので。

壊されていようがレンタルなので、届いていればOK。

私がレンタルしたスーツケースはアーセナルを思わせる破廉恥なばかりの赤色。それが悠々とレーンを流れてくるの目視できる。きっちり捕獲し、無事を確認。同行者も無事スーツケースを捕獲。

さて行きますかと思ったところで同行者が「上着をスーツケースに入れても良いですか?」と聞くので、ちょっと待つことに。

私はソワソワしながら進行方向をぼんやり眺める。

「これが英国か。。。」

すると「バキっ」と音が聞こえた。

乱暴なやつもいるもんだ。
一瞬の間を置いて、「バキっ」という音の後には絶対聞きたくない言葉が聞こえた。


「スーツケースが、開きません」

これは紛う事なく同行者の口から発せられてる日本語だ。



ではまた次回。

番外編:飛行機ってツラかった??

よく、移動の飛行機が辛い、という話を聞くが
私はまったくツラくなかった。
むしろ、めっちゃ良かった。

これはひとえに大学生の頃から家でゴロゴロ再放送のドラマを見たり、ウイイレのマスターリーグを永遠に繰り返したりして、この世に生きていない事になっている日々を積み上げてきた成果だと思う。

まして当時はNetflix的な配信サービスなんてないから、より能動的に生きてない事にしないと生きてない日々を積み上げられない。強い意志が必要だ。


そこで飛行機。

ただ動画を見たりしていれば良い。
しかもたまになんか食べたり飲ませてくれたりする。

もちろん、閉所恐怖症だったり、あんだけ馬鹿でかい飛行機が空を飛んでいるという事実を受け入れられていない人はツラいかもしれない。

しかし私にはなんの苦行でもなく、喜びでしかなかった。

なぜか観た事のあるトイストーリー4を観たら思いのほか感動してしまったので、「3どんなだったっけ?」の流れで4→3→2→1の順でやってしまいました。

「また飛行機に乗ってダラダラしたい、、、」という不思議な感情が残っています。

飛行機に苦戦しそうな人は、より能動的にダラダラする事の快楽を覚えてから行くようにしてください。



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