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深層祭の運営に関するおせっかい

 2022年4月2日、秋葉原ENTASにて深層組初のイベント……というか、Vtuber界隈初の対面型イベント『深層祭』が開催された。

『Vtuberの奇祭やります』

この宣言通り、Vtuberに生で会えるというものすごい矛盾している事を深層組は実際にやってのけた、やってのけてしまった。
 筆者は寧々丸が個人勢になったばかりの頃に知り、長々と応援していた身だった事と、今年社会人1年目になること、秋葉原が割と職場から近いことも相まって、せっかくだからと「The・面会」のチケットを購入し、寧々丸本人に会いに行った。

 イベント会場にはほんの少しだけしか居られなかったが、それでも『Vtuberに生で会える』を本当に実現させていた深層組のこのイベントには、強い驚き驚きと関心を持った。
  (初のNote作品がまさかの深層組ネタになるくらいに本当に感動した)
  
 イベントそのものも、1人のファンとして「これが深層組かぁ……!」と不思議な満足感があり、とても楽しむことができた。
 深層組の多種多様なバックグラウンドを持つ大変キワモノ個性的なメンバーと、そんなメンバーをマネジメントするセバスチャン(運営サイド)の努力や工夫もちょこちょこっと見え、イベントを楽しんでもらおうとメンバーやスタッフを含めた箱全体で取り組んでいる姿勢を感じた。
 今回の深層祭そのものの個人的な感想は、今後もイベントがあるなら是非また参加したいし、引き続き寧々丸をはじめ深層組という箱そのものも応援していきたいと強く思った、という言葉で大体まとめられる。

だがしかし

 今回の深層祭に参加して、個人的に運営そのものに関して思うところがあったのも事実。Twitterで呟こうとは考えていたものの、自分が思ったことを確実に伝えるには140字では文字不足。
 そこで、『深層祭の運営に関するおせっかい』と題して個人的に気になった部分についてNoteで書くことにした。

1.  このNoteの目的

 このNoteは深層祭に参加した1ファンが、運営サイドに関して気になった点(主に昼の部)に関してなるべく詳しく記述することで、次回の深層組のイベントがより良く企画・運営される助けになることができたら……! と願い、書き上げたものです。

そのため、このNoteは

  • 実際に深層祭に参加したファン

  • 深層組やそのメンバーのことを知っているファン

を前提に作成しています。
 深層組に関係なく、何かしらのイベントを企画・運営をしたいと考えている人にとってももしかしたら参考になるかもしれませんが、この記事では深層組やそのメンバーについてその都度詳しく解説・説明などしない点はご了承ください。

 また、あくまで1人のファンの個人的な感想の範疇であり、深層組メンバーやセバスチャンをはじめとした運営サイドの誹謗中傷を意図したものではありません。そして、このNoteで書いたことが必ず運営側で反映されるものでもありません。

 
2.  今回の深層祭で気になった点

 今回の深層祭で筆者が気になったのは主に3つだ。

・会場内における人員・陣地配置の仕方
・あらゆる“誘導“の不足
・情報発信の不統一

これらは上から順に、改善する必要性が高いと考えた順に並べている。
もっとも、何が優先度が高いかは人それぞれなので順番はあまり気にしなくても良い。これら3つについて上から順に詳しく説明をしていく。

・会場内における人員・陣地配置の仕方

 まず、今回深層祭に直接足を運べなかった方向けに、会場の見取り図を紹介する。

秋葉原ENTAS公式サイトより

 左下のスペースCとメインステージは【#深層祭】深層組初イベント 無料生放送【昼の部】で映っていた場所になる。その後側は客席スペースとなり、結構な人数(おおよそ200〜300人)が共有スペースくらいまで座ったり立ったりしていた。
 また、共有スペースやSpace Cの壁側にはファンたちが贈ったフラワースタンドが設置され、各メンバーのカラーに彩られ、鮮やかな会場になっていた。

 Space Aはメンバーとの面会会場として、スペースCで配布されている整理券を入手した人は、Space Bで整理券番号の順に並んでから、面会会場に入ることになった。面会会場には2つのモニターがあり、そのモニターの前で1列10人で並び、メンバーと生で"面会"することができた。
 1つのモニターに4列で並んだため、面会会場となるSpace Aには40✖️2人の深層組メンバーのファン+運営スタッフが出入りする形になっていた。

寧々丸との面会


 Space Bには深層組メンバーの展示物が飾られ、大型テレビに各メンバーや深層組についての紹介の動画が流れ、その奥にはメンバーへのプレゼントBoxが設置されていた。
 面会の整理券を持った人は、ここで順番に並ぶよう運営スタッフが案内もしていた。

Space B:各メンバーの展示物やプレゼントBox
〜スタッフさんを添えて〜

 大まかな会場内の内訳は以上の通りだ。わかりやすいよう自分が作成したイメージマップも乗せておく。
 ※あくまで筆者のイメージである。特にフラスタの数や場所は正確ではない。
   『会場こんな感じだったんだぁ』となんとなくわかって頂ければ十分である

『深層祭』のイメージマップ(作成者:dapto)

これらを踏まえて『会場内における人員・陣地配置の仕方』について説明する。

会場内の人員の配置について

 会場内では、誰がスタッフなのかわかるよう首から名札を下げており、分からないことを誰に聞けばわかるのかハッキリさせていた。また、各スタッフも来場者からの質問にスムーズかつ快活に対応しており、スタッフさんへの印象はとても良い。
 実際に会場に足を運んだ方や、普段からセバスチャンの活躍をなんとなく知っているファンの方も、運営スタッフへの印象はポジティブなものであることは共感して頂けると思う。

 しかしスタッフの配置方法は気になった。というのも、イメージマップを見て頂けるとわかるように、会場内はかなり混んでいた。自分は13時前に会場に入ったのだが、中は人でごった返していた。

物販スペースの前で撮影したもの
真右に面接会場、その先の右にプレゼントBox
正面にメインステージとスクリーンがある……がとにかく人がいっぱい

 そのため来場したファンはもちろん、スタッフもこの人の波をかき分けて会場内を移動する必要があった。

そりゃまあ大変である

 なにせ会場奥のメインステージ、その手前のスペースで座ったり立ったりしている観客がたくさんいる状況だ。会場右側に展示物やプレゼントBox、面接会場がある中で、共有スペースにまで観客がいる中で移動するのは中々に大変である。

 コミケや音楽ライブイベントを始め、花火大会や学園祭などにお客として参加したことがある人は、あらゆる場所で運営スタッフが忙しなく会場内を移動している姿を見かけたことがあると思う。
 アルバイトや仕事、ボランティア等で運営サイドに関わったことがある人はその忙しない地獄を経験したことだろう。

 見知らぬ人が一挙に同じ場所に集まる以上、あらゆるアクシデントが生じる。また、イベントの企画進行においても、事前に想定していなかったことが起こるのはザラである。
(例:タイムスケジュールの遅れ、機材トラブル、天候の悪化、人員不足、etc)

 そのため、あらゆる規模のイベントにおいて、スタッフが流動的に移動できることはイベントそのものの管理や保安のために極めて重要な要素になる。
 深層祭においては、このスタッフの移動、つまりは導線があまり確保されていなかったのでは?と筆者は感じた。

『いやいや、あんなに人がたくさんで会場が狭かったらしょうがないでしょ』
 そう考える方もいるかもしれない。

 深層祭にはたくさんの来場者が集まった。メインステージの観客がおおよそ200〜300人前後、さらに面会会場に入れ替わり立ち替わりで人が入るため、常に400人近い人数がおよそ200㎡の中にいたと予想される。実際、人と人の距離は大変近かったのも事実だ。

だが、今回の深層祭の会場規模は最適だったと筆者は考える
その根拠となるのが『会場内の陣地配置』についてだ。

会場内の陣地配置

 まず、今回の会場では来場者の導線が混線し、わかりにくくなっていた。
 もう一度会場のイメージマップを見て欲しい。その上で『面会』に来た人の導線がどうなるか、想像して頂けるだろうか。

深層祭のイメージマップ(作成者:dapto)
あくまで『図はイメージ』である、正確性は重視していないのでご了承を

 そしておそらく、深層祭運営が想定していたであろう導線と誘導は以下のような形であろうと考えられる。 

予想:運営側の想定していたであろう導線

①チケット交換場所に行く
②Space Bへ移動して順番に並ぶ
③面接会場に入る
④面会後はメインステージや物販スペースへ移動、会場を後にする

 これら4つの導線が主に共有スペースで張られていたのではないかと予想する。そして、深層祭当日『面会』にやってきた来場者(筆者)の導線はおおよそ
この様な形になった。

実際の深層祭での導線
立ち見の観客の人数が想定よりも多かったのだろう、考えられる

 実際の深層祭では、面会チケットを入手するために立ち見の観客を突っ切って導線を辿る必要があった。
 特に①と②の導線は、立ち見の観客と被っていたため、極めて移動が困難であった。加えて、導線上には各メンバーのフラスタも設置されていたため、観客とフラスタになるべく触れないよう移動する必要があり、まあ大変だったのだ。

『やっぱり会場狭かったんじゃねぇか!!』

怒れるネコ

いや、ちょっと待って欲しい

 確かに人はたくさん集まっていた。そのため導線は混線していたし、移動するのは大変だった、これは紛れもない事実だ。

だが、『会場が狭くて適していなかったことが原因だ』とは言い切れない。

 というのも、マップのSpace Bでは面会するファンが整理券番号の順番で並び替えを行っていた。言い換えると、

Space Bには
『40人のグループ2個が順番に並び替えることができる程度に余裕があった』

 実際、多少狭かったものの並び替えのためにスムーズに移動する分には、あまり支障は無かった。それに導線③面接会場への移動 ④メインステージや物販スペースへ移動、会場を後にすることも比較的スムーズに行うことができた。

つまり会場内が狭すぎた訳ではなく、
   ①チケット交換場所に行く
   ②Space Bへ移動する
この2つの導線がうまく機能していなかったことが課題だと考えられる。

 また、会場が狭くなかったと考えられる根拠として、Twitter上で
『深層祭 狭い』 『深層祭 せまい』 『深層祭 混雑』
『深層祭 人混み』『深層祭 人込み』 
と検索をかけてみても、数件ヒットする程度で、混雑についてツイートしている人は明らかに少ないことも挙げられる。
 会場内はすんごい人が多かったが、現地にいる人たちが皆がそろってツイートするほどのとんでもない混雑だったとは考えにくい。

会場内における人員・陣地配置に関する課題

・スタッフの導線の確保があまりされていなかった
・来場者の導線が、メインステージの観客と被っていた
・上記2点は来場者数に対する会場キャパシティだけの問題ではなく、導線の機能不全も原因だと考えられる

考えられる対応策
・導線の流れを
 Space C→Space B→SpaceAではなく
 面会チケットの交換場所をSpace BのプレゼントBox設置場所と併設するなど
 Space B→SpaceAとし、導線の流れをなるべく簡略化する
・導線を確実に確保するため、コーンやロープを設置し、Space C内にチケット
 交換の出入り口を確保する
などの対応策が考えられる。

 では、この対応策が取られていれば、深層祭の来場者やスタッフはスムーズに移動できたか、と聞かれればその答えはNoであるとハッキリ言える。
 
その理由が次の気になった点『あらゆる"誘導"』の不足である。

・あらゆる"誘導"の不足

 会場内の問題点として人員・陣地配置の仕方、つまり導線に関する課題について言及したが、仮に綺麗な導線が確保されていたとしても、今回の深層祭では導線はうまく機能しなかったと考えられる。

その理由が"誘導"の不足である。

会場内の誘導不足

 会場に実際に来られた方、また会場に足を運ぶことができなかった方、
『会場内ってどうなってるの?』と気にならなかっただろうか。少なくとも私は気になった。そして調べてみたが……会場内の地図や案内図などは何もなかった。

 多分、というか間違いなく

深層祭が終わった後に作成しているこのNoteのイメージマップが
今回の深層祭における唯一の案内図になるだろう。

 さらに言うと、会場内にも案内図などは無くスタッフと書かれたネームプレートをかけた人に、
「プレゼントBoxってどこにありますか?」
「面会チケットの交換はどこでやってますか?」
と聞かなければどこに行けば良いかわからない状況だった。そして説明されても人だかりのおかげで、見えるのは正面のメインステージのみ。

「左側でチケットの交換をやってますね」と丁寧に教わったのは良いものの
『……どうやって移動すっかなぁ( ^ω^ )」』と真剣に悩むこととなった。

「左側にチケットの交換やってます」
フラスタと人に触れないよう移動するのはマジ大変だった_φ( ̄ー ̄ )

 この"会場内の誘導"の不足は課題、というか今回の深層祭における問題点であったと言って良いだろう。

 イベントにはあらゆるバックグラウンドを持った方が大勢集まる。車椅子をはじめとした身体障害や、聴覚や言語の障害など、様々な身体的特徴を持った人も来る。また、いわゆる健常者と言われる人でも『知らない人に声をかけるのはちょっと……』と思う人や、日本語があまり話せない人、他者に声をかけるのに相当な勇気が必要な人もまたいる。

 会場内の案内が何一つ無ければ、仮に導線があったとしても、その導線に沿って人々が動くことはまず無い。実際、会場内を右往左往している人はチラホラと見かけた。

 深層祭運営のスタッフはとても丁寧に対応して下さったが、世の中にはスタッフにたどり着けない人もまたいる。イベントにおける全体的な流れや配置場所の誘導を行う必要性は極めて高い。
 それは何も来場者だけでなく、演者やスタッフが会場内の位置関係やタイムスケジュールを把握する手段になるためだ。

 今回 イベント会場となった秋葉原ENTASは比較的小規模のイベント会場だ。
だが、世の中には『行けばとりあえずわかるイベント』一切は存在しない

 花火大会や市民祭りを始め、仮にどんなに小規模なお祭りであっても屋台が並んでいる場所と盆踊りの会場の案内はどこかしら必ずある。また、野外・屋内イベントでも会場へのアクセス方法と会場内の案内はワンセットになっていることが多い。
会場内の誘導不足は今回の深層祭における大きな問題点だったと筆者は考える。

予定や予定変更に関する誘導の不足

 "誘導"の不足は会場内の案内だけではない。イベントの予定時刻や、アクシデントによる予定変更に関する誘導(アナウンス)が少なかったなど、情報の誘導が不足していた点として挙げられる。

 具体的には
・縦断的なタイムスケジュールの案内
・面会時間が遅れていること     などが挙げられる。

 今回の深層祭では、昼の部の開場予定時刻(12:00〜16:00)、夜の部の開場と開演予定時刻(16:30 開場、17:00 開演)面会に関するタイムスケジュールと集合時間、昼の部THE・面会(パブリック版)の開始時刻が、深層組公式サイト公式Twitterにて掲載されていた。

 しかし、これら全ての予定を網羅したタイムスケジュール一覧などは何も無く、開場でもオンラインでも『いまどこで、何をやっているのか』を把握するのは難しかった。 

 また、メンバーとの面会時間はだいぶ予定時間より押しており、面会予定のファンは結構な時間並ぶことになった。しかし、これらの情報も並んでいるファンにアナウンスされることは無かった。
(スタッフさんが『機材トラブル』との話をしていたのを小耳に挟んだり 
 それをファンがTweetするなどはあった)

 また、これはあくまで筆者が寧々丸の面会までの待機中に見ただけのことだが、開始予定時刻(13:20)になっても始まらず、そこからさらに30分ほど待っていた時のこと。
 メンバーと面会する机とテーブルのところでスタッフさん同士で色々と笑いながら他愛のない話をしていた。
 少し遠くて内容までは聞き取れなかったし、会話自体は別になんてことのないものだったと思われるが、それでも13時の集合時間に集まってから特に何も説明されず待っている身としては、
『雑談も大事だけど、いま何が起こってるのか簡単にでも良いから説明して欲しいなぁ……』とは思った。

 スタッフさんの話している内容から機材トラブルだとわかったために、待つことに対して特段の不満は無かったが、それでもイベントに関する運営側からのリアルタイムの情報の不足とスタッフの動きに疑問を感じる部分があった。

あらゆる"誘導"の不足に関して

・マップや来場者の導線をはじめとした会場内における"誘導"の不足
・イベント予定やリアルタイムでの情報発信の不足
これらは今回の深層祭における運営側の問題点であったと考える。
この2点に関してだけは、次回のイベントから会場内のマップや導線の案内が事前にWeb上で確認できたり、現地でもわかるようになっていることを強く願う。

 その際、ネックとなってくるであろうものが現在の深層組における情報発信に関する課題だと考える。

・情報発信の不統一

 深層祭に関する情報は深層組公式サイト公式Twitterにて発信されており、とりあえずここを見ていれば確実ではあった……確実ではあったのだが、とても情報が追いにくかった。

 会場内のマップがなかったことや、全体のタイムスケジュールが分かりにくかったことも確かに課題ではある。しかし、マップやタイムスケジュールといった必要な情報がない事とは別に、イベントに関する必要な情報、参加者が欲しい情報があちこちに分散しているという課題がある。

 例えばメンバーの面会時間。
 深層組公式サイトでは面会時間未定となっているのだが、公式Twitterの方では、前日の朝に集合時間に関する案内がTweetされ、この公式Tweetを小城夜みるくが引用リツイートしたり、生返るるるクッコロ・セツ従井ノラらがリツイートし、情報発信が行われていた。
 ところが個人的な話、普段からあまりTwitterを活用できておらず、それが災いして危うく面会の集合時間を間違えるところだった(幸い当日の朝に集合時間には気づくことができた)。
 とはいえ、『公式サイトの情報さえ抑えてればとりあえず安全やろ!』と考えていた自分としては、少しヒヤッとした部分にはなる。情報収集の『選択肢』として公式のサイトやTwitterがあるのではなく『どちらも必要なもの』になっているのが深層組の現状だ。

 また、機材トラブルで面会時間が押している情報に関してはクッコロ・セツがTweetして情報発信を行なっていた。しかし、運営側からの面会時間に関するリアルタイムの情報はこのTweetのみであったとも言える。

 深層組では現状、イベントで何を行う予定なのか、また会場では今なにが起こっているのかについては、公式のホームページ、公式ツイート、そして各メンバー8人のツイートを追う必要がある。
 これらの情報発信源は統合した連携・運営がなされているわけではないため、得られる情報はそれぞれバラバラであることや、発信される情報の中にイベント参加者(生配信視聴者も含む)が欲しい情報が含まれていない、といった課題がある。
 何より、あらゆる箱や組織で共通することだが、仮にメンバー全員のTwitterをフォローしていても、その全てを通知ONにしているファンの数は、メンバー全員のファンの母数を考えれば一部に過ぎない。また、公式Twitterもフォロー・通知ONにしているファンの数はだいぶ限られてくる。
 全ての情報源をイベント開催中に完璧に網羅することは、スマホが前提になるであろうオフラインイベント中では特に難しい。仮にオンラインイベントであったとしても、相応の手間になってくる。

情報発信の不統一に関する課題

・現在、深層組の情報を確認する手段が、公式サイトや公式Twitterの情報を確認するといった『選択肢』ではなく『全て確認する必要』がある
・公式サイト、公式Twitter、各メンバーのTwitterアカウントと情報の発信源がバラバラであり、かつ発信する内容が一本化されていない

考えられる対策
・情報の確認先の『選択肢』をイベント参加者に提供できるよう、公式サイトや公式Twitterの情報を連携させる
・イベントに関する情報をメンバーが発信する場合、そのイベントに参加するメンバーがなるべく全員発信する体制を整える ※

※『イベントに参加するメンバーがなるべく全員発信する体制』について補足する
これは別に『全員ちゃんとTweetしろや‼️』という意味ではない。
 今回の深層祭であれば、クッコロ・セツが結構な頻度で会場内情報タイムスケジュールの遅れについて情報発信を行なっていた。
この様に、誰かしらのメンバーがTweetしたものを他のメンバーがリツイートするなどでも十分効果的であろうと考える。
 実際に私は、プレゼントBoxの情報は寧々丸がリツイートしていたので気づくことができた。メンバーや運営間での相応の連携が取ることができれば、深層組全体で情報発信に強くなると考えられる。

最後にコレだけは念を押して言いたいこと

 

 さて、ここまで大まかに気になった3点をザッと書きまとめた。
ここまで全て読んで下さった方に感謝を申し上げると共に、筆者から一つ質問させて頂きたい。

この記事を読んで、深層祭は失敗だったと思いますか? 

個人的な意見としては『いや、大成功でしょう!』である

 確かに気になる点や、明らかな問題点は挙げたが、じゃあそれが重大な問題を引き起こしていたわけでは無い。
 #深層祭で検索すれば一目瞭然だが、総合評価としては『楽しかった』『すごかった』『謎の一体感』『説明不可能』といったポジティブで好意的な感想が大変多い。
 筆者自身も冒頭に書いたように、深層祭を楽しんだ1人だし、もし次回も開催されるのであれば是非参加したいし、なんなら興に乗って初のNoteの記事が深層組に関する記事なってしまうくらいに楽しんだ。

 また、『運営に関するおせっかい』と題して色々と書かせては頂いたが、深層組メンバーや深層祭運営陣はとてつもないことをやってのけた集団である。
 なにせ未だコロナの影響を色濃く受ける中で、Vtuberに生で会えるという前代未聞のイベントを企画・実行したのだ。それも"あの"深層組の面々を演者とした上で、である。

 この奇祭を企画・運営し、実行した彼ら彼女らの行動力とその成果は掛け値なしの賞賛に値するものである。
 コロナ禍前の話にはなるものの、毎年都内で3万人規模の祭りの企画・運営に関わっていた人間として、深層組がやってのけたことの凄さは計り知れないものがある。

遊びみたいなことをちゃんと仕事にするから
Vtuber業界成り立ってんだろうが‼︎

Deep Web Underground/DWU 2020年5月23日

 深層組長女の2年前の言葉だが、そこから深層組はこれだけのことをやってのける集団にまでになった。そして何より、深層組の活躍と発展はまだまだ道半ばでしかなく、一層成長する集団だろう。

 誠に勝手ながらも、今後の深層組の一層の発展と、深層祭がさらにより良いものになることを願いながら、もしこのおせっかいが役に立つならば幸いである。

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