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劇場版「ウマ娘 プリティーダービー 新時代の扉」みてきました

トイレは開演前に必ず行くこと、飲み物は飲みすぎないこと。

●もともとメディアミックスとしての映像化で、
TVシリーズ、YouTube限定配信ときての映画化なので
映像作品化としては、王道を征く・・・流れでしょうか。

ただ、個人的に過去のTV版シリーズの脚本があんまりで
特典欲しさのBLも置物になっています
(サブスクでもみれますしね)。
スピンオフ?のRTTTはよかったですが、映像化における
ウマ娘の評価は正直高くなかったです。

●自分が史実競馬オタクからのウマ娘オタクなので、
モデル馬のドラマ性、世相や当時の競馬ファンのとらえ方など、
史実・その時代の香りをいかにストーリーと
キャラクターの個性に落とし込めるか」
が、
自分にとって刺さる要素なので、そことの相違は違和感とか
ノイズにつながってしまいます。
これは、受け取る側によって異なるかと思います。

だからキングヘイローが最高なんだよなぁ・・・

●まず、
「こういうの、競馬オタ・ウマ娘オタは喜ぶっしょ?」
っていうのが鼻につくんですよね。
ちょこちょこ史実モチーフの人を出したり
するのはいいのですけれど、やり過ぎると煩い。

こいつらとか、👓は糞って、
はっきりわかんだね。

●1期に関しては、まだアプリも出る前で、
人(ウマ娘)を走らせる魅せ方・ストーリーの魅せ方の
ひな型が無い中なのでどうしても2,3期より劣るところは否めませんが、
それにしてもにうーんと思う点が多かった印象です。

これの後の正面からのレースシーンとか結構ひどい。

1期もそうですし、アプリのストーリーにしてもウマ娘は
「史実のifに対する解釈・描き方」が肝だと思っています。
武豊初のダービー制覇を、
本来はマル外で出られなかった
エルを出して同着はイカンでしょ。
スズカさんが死なないのはよかったかも。

(ちなみにBNWの誓いは未視聴)

●2期に関しては、マックイーンとトウカイテイオーの
関係性・ドラマ性はよかったです。
ただ、ツインターボについては、
史実のオールカマーを再現した
魅せ方とかはいいのですが、
キャラを立たせすぎた印象があります。
史実のツインターボは個性派であったのは確かですが、
アニメでフューチャーさせすぎた感はちょっと過剰でした。
多分この辺から本筋に対するノイズを感じるようになった気がします。
わき役・舞台装置に力入れすぎ。

なんだよ「師匠」って(困惑)

●3期もいまいちでした。
自分自身が史実競馬オタクからのウマ娘オタクなので、
舞台装置の煩さ
(キタサンの商店街の奴ら、愛人枠ナイスネイチャ、
シュヴァルグランはキタサン好きにならんやろ、など)、
当時の競馬ファンの評価ってそうだっけ?っていうギャップ
(ピークアウトの解釈。そもそも、負けたJCあたりで
ピークを過ぎて感じは個人的に無かったと思うし)、
そもそも史実馬にそこまでドラマ性が無かったこと
(キタサンブラックそのものの人気はあったけれど)。
そもそも、題材が弱かったかもしれません。

史実のキタサンブラックは好きでしたけどね。
結局、アプリで育成キャラとしてリリースしてから
シュヴァルグランやドゥラメンテの良さを補完できたので、
やっぱりアニメの評価は下げざるを得ません。

サトノ家・悲願のGI勝利と、
ダイヤちゃん悲願のクラシック制覇「だけ」はよかった。

●RTTTは、全4話
(先日劇場版に再編集したのが放映されていましたが)くらいの
ボリュームがちょうどいいのかもしれません。
3者にしっかりフォーカスを当てらていますし、
泥臭いオペラオーなど、アプリで見られなかった一面を掘り下げた
のはよかったです。

作画のクセ強感はこの辺から出てきてましたね・・

●前置きが長くなりましたが、
今回の「新時代の扉」の感想を
書きたいと思います。なるたけネタバレはしないようにしました。

●そもそも、キャラデザ・PVの時点で、タキオンがあんまりにも
あんまりだったので、正直観に行くつもりはありませんでした。

おまえは誰だ!?(amzns)

RTTTの時も大概プリティーじゃないシーンがあるなぁとは
思っていましたが、このタキオンはちょっと・・・

ただ、前売りの虹結晶欲しさでつい買ってしまったので、
観に行くことにしました。
金曜日の上映初日のSNSを見ると、概ね評価は良好でしたが、
嫌いな奴が行くわけないですし、泣いたとか、
泣くことあるかいね?と割と冷ややかでした。
おすぎとピーコくらい辛口で行ってやろうかと思ってました。

●ストーリー
RTTTの時も書きましたが、2時間くらいが一番まとまるのかもしれません。
よかったと思います。
(よくよく調べると、アニメ1~3期は同じ監督で、
RTTTと新時代の扉はそれぞれ違う監督
なんですよね。
あっ、ふーん・・・)
当時の競馬の世相もあまり歪ませず描けていたような気はします。
史実のレース映像だけ予習してましたが、結構準拠してたと思います。
そして、散々酷評した「舞台装置のノイズ」が少なったのがよかった。
色々とキャラは出ますが、ウマ娘のキャラをつかっているので
あんまり気になりませんでした。
舞台装置という意味では、「ヒロイン枠」がめちゃよかった。
正直、好きになっちゃうと思います。
元々好きな人は、アーイキソってなると思う。
これで結構元取れた満足感まである。

●レースシーン
これもかなり良かったです。
魅せ方、カメラアングルが成熟した感じがあります。
スクリーンで見るとより迫力があってよかったですね。
6月から4DX・MX4Dも上映が決まったそうなので、
それで見ても楽しめるかもしれませんね。
キルラキル感ある。

●作画
前述の通りで、結構怪しいというか、顔芸シーンはあるのですが
思っていたほど気にせずみれたと思います。
大概、プリティーじゃないんだよなぁ・・・

●キャラクター
ジャングルポケットのキャラクター性は、サポカでしか
実装されていなかったので、今回の映画でシナリオ要素を
描いたわけでしたが、これもよきでした。
主人公感ありました。
タキオンはアプリよりもヒールにかつサイコに描かれてましたが、
違和感なかったですね。
ストーリーを彩るためのいいスパイちゅになってました。
主要キャラでは、キャラクターとしても
ダンツフレームが新たに加わりましたが、これはアプリで
育成キャラとして出るのが楽しみですね。
個人的に、もうちょっとマンハッタンカフェにフォーカスを
当てて欲しかったです
(蛯名の菊花賞のアレは、ゴッホにつながるので、
勝手に期待してました)。

●テーマ性
今回は特に「たられば」にフォーカスを
当てていたと思います。
良い要素でもあるのですが、中~終盤に向けてちょっと
ペースダウンする要素にもなっていたので、
そこの描き方は難しいですよね
(この辺からだいぶ尿意との戦いだったので、
ベストコンディションで見直さないといけないかも・・・)。

●よくなかったところ
概ねよかったのですが、終盤がちょっと駆け足気味だったかも
(そう思うと、トップガンマーヴェリックって、
終盤にもバッコリ決めてきたからやっぱいい映画なんだよなぁって)。

●総評
虹結晶に釣られましたし、あーつまんねって
言う気満々でしたが、
今まで映像化されたウマ娘作品の中では一番よかったです。
順当に進化できていると感じました。
劇場でみる迫力感もイイぞ~これ。
これきっかけでウマ娘に興味を持つかっていうと、
そこまで強くは無く、どちらかというと自分みたいに
史実競馬からの民の方が刺さる作品だと思います。
わき役のウマ娘も、なんでこのキャラ?って調べると、
関連性があって、演出もまた考察すると、あの馬に
繋がっていて、後から見識を深められる要素もありました。
(帰ってからwikiとかネット競馬で調べました)。

じゃけん、劇場行きましょうね~

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