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チーム8との出会い(後編)

皆さん、こんにちば
ツイ廃錬金術師もぐもぐです。
本作について、後編を期待する声をお聞きしアップを敢行いたしました。
チーム8との出会い後編を書き記してまいります。

2016年6月25日僕は千葉県市川市にいた。
「TOYOTA presents AKB48チーム8 全国ツアー 〜47の素敵な街へ〜」千葉県公演を観劇する為だ。

当選連絡ホント嬉しかった

その時はきた!
いよいよ幕上がる。ベテランには造作もないとばかりにOvertureに気合い入る。
「オイ、エイター共これがAKBだぞ」と心の内でつぶやきOvertureでひとしきり叫んだ老害ヲタクはドヤ顔で周囲の若いヲタクを見渡した。
いびつな満足感は一瞬で終わりを告げる。三日天下の崩落はまもなく訪れた。
夜公演の1曲目はチーム8必殺のキラーチューン「47の素敵な街へ」
この時点でガチ恋打てない僕は完全に飲まれた。「あれ?なんでジャージャー2回言うの?」
当時のエイト現場後発の初心者マークは皆違和感を覚えたに違いない。今はこんなに心地良いのに、、
曲中のMIXにもコールにも対応できず。市川市文化会館を大半埋めるエイター共に殺された中途古参の僕は、ただ地蔵になるしかなかった、、
次なる「チーム8推し」でも、にわか殺しの火力凄まじく。メンバー知らなきゃ楽しめないよと言わんばかりにエイト現場の洗礼を受けた。
この後、君好き~エビカツと続き、若干「分かる」タイム来るものの、当時の本店本館の手首の前後運動と化した大箱コンでは忘れてしまった活気ある独特なエイトのMIXは、より僕を萎縮させ疎外感を爆速させた。
そう。その時、感じた感情は、、
「楽しい!!」
これ一色であった。ヲタクの本懐であるお祭り感、キラキラと歌い踊るアイドルに酔わされる感覚を久しぶりに感じた。新鮮だった。胸が高まった!

エイト現場ド素人の僕は撮影可能タイムや全体曲でステージ以外でも通路まで出てきてハツラツ踊るエイトメンに爆沸き、MAX興奮を感じていた。
通路から2列目の両ポジをとっていた為、メンバーの表情までもがよく見えた。
「なんだこの美形は?エイトはこんな娘がゴロゴロいるのか?!」
エイト曲メドレーに対応できずとも見様見真似で輪に加わり、エイトの盟友トップリードとの息の合ったMC振りに爆笑した体験は何年かぶりで得た高揚であった。

ステージ終盤、次のツアー開催地発表があると言う。「へえーそう言うシステムなのか」と感心している束の間、新妻さんからカードを渡され泣き崩れる少女が1人
「あっ、さっきの美形の娘!次のツアーの県の娘なんだ」
後に舞木香純と言う名前を知るが、この時は近くに来た美形のあの娘であった。
僕はこのドラマに心打たれた。

終演も間近、本日の主役吉川七瀬へ手紙が読まれる。母からの手紙に涙する七瀬、代読する小田えりも泣いている。
「なんて美しい世界なんだ!」
すでに心は完全にチーム8に囚われていた僕はもらい泣きの号泣きが止まらない。
右隣は小学生くらいの女の子とお母さんの母娘づれだったが涙拭きつつ「ぐうう」と声出すオッサンは相当気味悪かったに違いない。

ひだあやの奏でる美しき旋律にのせた「47の素敵な街へ」に会場一体感の中、その日のフィナーレを迎えた。リアルに心臓高鳴っていたのを今でも覚えている。

終演後には、お見送りまであると言う。
どんだけ至れり尽くせりなんだエイト!
この時僕は声に出して言っていたかもしれない。

先程感動をもらった舞木香純ちゃんに今度握手行くよと伝えようと目論見、お見送り列に進む。
キョロキョロ見渡すが先程のあの娘が見当たらない。今思うと本当もったいない事したが、豪華メンツお見送りの中ほとんど素通りする形で進むと並びの最後の方で僕を指差し「あーキター」と笑顔で手を振る娘が。
えっ初対面ですけどと思いつつ、余りのかわいさに顔もほころび「今度握手行くよ」とポロっと口にしていた。(チョロい)
それを聞いた彼女も笑顔を返し僕は剥がされ歩を進めていく。
我が生涯の推しメン岡部麟との初めての邂逅はこんな感じであった。

退館後もコンサ酔いで夢見心地終わらぬ僕は電車に乗らず市川駅前の立ち飲み屋で今では恒例となった1人反省会を始めていた。
「また夢が見れる」1人つぶやきつつハイボール片手に携帯をいじり、メモ帳の“今度握手行くリスト”に舞木香純、岡部麟の名前を入力し保存ボタンを押した。
(終幕)