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夏が来るまで

2022年12月31日からピタリと時が止まったまま
短いようで、長いような穏やかな日々が過ぎて行き
『齋藤飛鳥卒業コンサート』が2023年5月17日・18日
に東京ドームで行われました。




「これからの乃木坂46をどうかよろしくお願いします」


何度も耳にしてきたはずのこの言葉をいざ推しが
言葉にした瞬間“さいご”のフェーズに来た実感と
卒業するという現実が平行線になり
涙で前が見えなくなりました。

卒業するその日は、頭では悲しい感じにはしないで
楽しく終わろうとそんなことは
とっくに分かっているはずなのに実感がないのです
今日が卒業する日だと。

本当に有難いことに、ライブ2日間の入場直前まで
いつも画面越しで見ていた志を共にする仲間とお会い
することができ、友達とは2日間を通して推しについて
熱く語ったり「今後のことなんて考えられないよね」
みたいな話もしたりして…。
けど、最後は皆んなで笑顔でそれぞれの椅子へ向かったわけです。



今でも鮮明に覚えている
1日目の1曲目、純白の衣装に包まれた飛鳥ちゃん。
さいごの時を理解し受け止め、時折微笑みを見せながらも
東京ドームの中心で深々と頭を下げるのをこの目で見た。
遂に、この日が来たんだなと目の前に見える分岐点に
立つ小さな背中を見て、頭の中が真っ白になりながらも今日はこの時を待ち望んでいたに違いない彼女へ声を届けたい。
その一心で想いの全てを最大限声に変換しました。

何度も見てきたはずの、歌って踊る飛鳥ちゃんが
もうすぐ“過去の人”になるなんてとても思えなかった。

心の底からライブというのを、丁寧に大切に受け継ぎ
守ってきた推しのパフォーマンスも目に焼き付けられるのも、楽しそうに跳ねたり、人を作り確実にキメる姿も
なにより“子どもたち”と表現した、後輩とわちゃわちゃすることも。

ひとつの曲が終わる度に、それが過去になる感覚が
新鮮で自分の空きかけていた心の穴が、少しずつ少しずつ
広がり大きくなっていくような、そんな感覚でした。


「またね」


5月、しかもこの2日間だけ夏日でした。

あの暑さと日差しに、なんだか懐かしさを感じながら
全力を出し切り背中を押した日から
約半月が経とうとしています。

なんとしても会いたいという意地も
ありがとうの感謝の気持ちも
どんな未来でも受け止める覚悟も
思い出も

過去という幻になり、今は自分の片隅にたいせつに
しまってあります。

そして、飛鳥ちゃんに関わる人全員が飛鳥ちゃんのことを
考え、想い、なにより好きで「恩」が巡り回って
いるなと分かるきれいで素敵な時間でした。


後輩から沢山の感謝の気持ちと「恩」を受け取ってから
さいごに飛鳥ちゃんからの気持ちがありましたね。


「恩送り」


飛鳥ちゃんからは数えきれないほど
抱えきれないほどの恩をもらいました。

仕草や思考、行動、言葉、価値観
甘々な声や、くしゃっとした笑顔
どこを取っても全部大好きで


乗り越えられない壁に立ち向かってる時も
全てが上手くいかない時も
行き詰まって疲れ果て涙すら出なくなった時も

前を見たら視線の先にはいつも必ず飛鳥ちゃんが居て
いつも手を差し伸べてくれて、ほんとうにたくさんの
返しきれないほどの恩を抱えています。


なので、どういう方法で恩送りが出来るだろうかと
考えてみました
自分なりに色々考えてみた結果
今だからこそ背筋を伸ばして
ほんのささいでちっぽけなことから

“人にはやさしく、自分にもやさしく”すること

そのやさしさが恩になりいつか飛鳥ちゃんにほんの
少しでもお返し出来たら素敵だな。とそう考えました。


さいごにこの曲紹介が大好きなので、これを書きます。

その子は幼い

乃木坂に入ったのは中学3年生の時

ずっと中心に居たわけではない

デビュー曲は3列目

アンダーメンバーも体験した

それでも彼女は

自分の場所で出来ることをやり続けた



齋藤飛鳥 18歳 乃木坂46 15枚目シングルセンター

乃木坂46「4th YEAR BIRTHDAY LIVE」最終楽曲



“裸足でSummer”

乃木坂46 4th YEAR BIRTHDAY LIVE DAY3





11年と8ヶ月
2011年から2023年

本当に長い間よく頑張ったね

アイドルとしての齋藤飛鳥ちゃんは飛び立ちましたが
これからの人生も選択の連続だと思います。

僕はどの選択をしてもどの道へ進んでも
例え見えなくなってしまっても
飛鳥ちゃんのことを
飛鳥ちゃんのしあわせを願い続けます。

アイドルとしてだけ好きだったらこんなに
背中を追いかけてなかった
今日だけは軽々しく言わせてね。
人として飛鳥ちゃんが好きだからこそ
こんなに夢中になれました。
たくさんの笑顔と幸せをありがとう。
また笑い合えるその時まで。



さいごに


本当に長い間お疲れ様でした
よく頑張ったね
卒業おめでとう!!


いってらっしゃい





君を知りたいってこと

またね

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