SUBMERGED感想
先日購入したSUBMERGED(ミクと水没都市)をクリアしました。
ストーリーとしては、深傷を負った弟(タク)を連れた姉(ミク)が水没した都市に
ボートで訪れ、そこで弟の手当てをするため必要な物資を求めて廃墟を探索する
というものです
良かったところ
⚫︎操作が簡単
(登り降りもL3スティックで出来る)
⚫︎システムが簡素
(ミクの記憶・都市の歴史・その他収集要素の情報、マップ、探索マーキングのための望遠鏡の3点が主で、後はボートのパワーアップのみ)
⚫︎敵との戦闘がない
(ちょっとドキッとするシーンがあるんですが結果的に誤解だった)
⚫︎ストーリー?が簡潔でごちゃついてない
(目的はただ一つ!弟を救うだけ!)
⚫︎水没した都市の景観が美しい
(巨大かつ高層建築物の朽ちている感など最高に良いです)
⚫︎死亡してゲームオーバーがない
(高い場所を登り降りするのですが落下して死亡の要素はありません。安心!)
以上が特に個人的には良いなと感じたところです
全体に非常にシンプルで操作もテクニックを必要としない、スティック倒すだけという下手くそには超優しい仕様
登攀のための足がかりになる目印もかわいい花の群生だったり、ちょっと気をつけて欲しいかもって場所がキラキラしてたりで雰囲気を壊すことなく分かりやすい見せ方をしてくれているのも良いです
かつては巨大な都市であったであろう廃墟は7年ほど前のゲームにしてはとても
美しく描写されており水の表現・ライティングは特に素晴らしく、またクジラやイルカ、マンタなどの水性生物も時折海上に姿を現してくれて廃墟のおどろおどろしさを中和し神秘的に見せてくれます
ちょっと残念だったところ(そこまで絶望的じゃない)
⚫︎探索が単調
(必要な物資は全て高層階の最上部にあるので、都市の記録を集めつつひたすら上を目指すのを繰り返します)
⚫︎帰還の際のショートカットがない
(物資発見時に際しては強制的にタクのもとに帰りますが、物資発見後に再訪して登頂したらもと来た道をひたすら戻らねばならない)
⚫︎ミクの記憶・都市の記録に字幕がないので理解がしづらい
(字幕あるけどミクの言語で読めない。ミクの記憶に関しては絵だけ見てもはっきり解るけど都市の方はちょっと考察が必要かもしれない)
⚫︎マップの拡大・縮小ができない
(一画面で全部表示されるのでアイコンが小さくなってしまう。視力のいい人は別にいいと思いますけど、目が悪い人だとちょっと見づらいかも)
⚫︎移動時に目標マーカーがつかない・ミニマップがない
(そこまで密なフィールドではないのでこまめにマップ開きながら確認すれば支障ないですけど、昨今のミニマップ表示かつ目標マーカー付きに慣れ切ってるとちょっと不便に感じる)
⚫︎オートセーブ機能がない
(セーブはできます。ただしセーブしたら一度タイトル画面に戻らないといけないです)
全体いうほどダメだ!!ってものではないです。単調になってしまう探索は建物内に配置されている都市の記録を集めるルートを考えるというのもあるので全く考えなしにてっぺんまで行けば良いというものでもなく(一回の来訪で済ませたいのであれば)そこそこ頭を使います
物語の考察…というほどでもない内容といえばそうなんですけど、都市については住民のこともあり、なぜ都市は水没に至ったのか?なぜ彼らはあのような姿形なのか?最後に見せてくれた力は何なのか?について理解を深めたい人にはちょっとした謎かもしれません。何となくは解るんですけど正解かどうかは…
姉弟の件に関しては不幸だったなぁ…という感じです。お父さんのことは責められないというか、でも自分の子供を傷つけるのは絶対許せんので家出して正解だったと思う。多分家族が揃ってた時は本当に仲の良い一家で幸せいっぱいだったんだろうなと思うと悲しい
以下はちょっとネタバレというか、物資が集まっていくにつれてミクの体に異変が起きます。多分これは都市が水没し無人?になってしまったことと関係あるんだと思いますが結構深刻な所まで進行してしまってハラハラしてました。
最終的に洋ゲーにありがちな“大切なひとを守るために犠牲になる”ということはなく至って平和的かつちょっぴり感動的に解決したのでホッとしました。
ミクの孤軍奮闘ぶりを見て自分達のようにならずにこの地から無事に発って欲しいという気持ちにでもなったのかな
それとも元来優しいのかも?
サクッとクリアできて記録とボートのパーツ集め以外やり込み要素もなく、トロコンも容易なあっさりとしたゲームなので、殺伐としたものに疲れた時に海上の水音に耳を傾け美しい廃墟を眺めながら探索してのんびりとした気持ちになりたい人にはオススメかも?