After Us感想

After USをクリアしました
このメーカーのタイトルは初めてなんですが他の製品を見ているとプレイヤーの
心に働きかけるようなエモーショナルなものが多い気がします
本タイトルもそんな中の一本であると感じました

大まかな話として、人類によって破壊され尽くし自らも動物たちも死に絶えた地球をガイアという精霊?として巡り、失われた動物たちの魂を救いゆりかごへ連れ帰ることが目的です

ゆりかご

ゆりかごに連れ帰る魂は「うつわ」として存在しており各ステージのゴールとなるのですが、それ以外にもいくつかの小さな魂たちもステージに散在しており
それらを集めることでステージに生き生きとした彼らのかつての姿が現れて
画面を彩ってくれ、挨拶をしたり触れ合うこともできます
また魂とは別に特定の貪りびと(人類)から人々の記憶を得ることができ、これらを
収集することで人類側のささやかな物語も垣間見れます

100%の悪ではない?

前述の通り世界は人類によって破壊されておりかつては美しかったであろう自然は見る影もなく大地も海もゴミに埋もれ、木は切り尽くされ、空は濁り都市は
廃墟と化しており、そこには失われた栄華を惜しむような——もしくは破滅に
苦しみ喘ぐ人類の残滓の如く貪りびとの虚像が点在しています
基本的には動物の魂を救うことが目的なので人類のことは捨て置かれていますが
彼らの記憶に触れることで全てが破滅の加害者ではなかったことも窺い知れ
最終的にガイアはある選択をします

ゲームの仕様

操作方法

”心を投げる“は小さな魂・各種仕掛けへのインタラクト、戦闘時は貪りびとへの
攻撃手段にもなります
魂の炸裂は汚染された箇所の浄化(若木のシンボルから木を生やせる)・群がる
貪りびとを瞬間的に払いのけられます
操作はそのものは複雑ではないのですがステージ構成がいやらしい感じで、
アクション系が苦手な自分はちょっと辟易しました…
魂と記憶は歌うことで場所のヒントが得られます

景観の美しさと雰囲気が命なところがあるので目標マーカーは出ません
ですが立ち止まれるなら立ち止まって周囲を見渡せば行けそうな場所に
気付けますし、時には貪りびとの虚像や動物の魂たちが行手を示してくれていることもありますので然程不親切さは感じられませんでした

個人的に良かったなと感じたところ

・画面が綺麗
近頃のゲームではありきたりですが…綺麗なのは綺麗なので
絶望的な世界にも関わらずどこか幻想的で美しくもある各ステージは
進んでいても時折足を止めて眺めてしまうほどで、ついスクリーンショットを
撮りまくってしまいました

・うつわの救済に達成感を感じる
到達するまでのステージが嫌らがせかいうくらいエグいので(特に後半)
ゴールに到達し魂が嬉しそうにガイアに挨拶し吸収されてゆく様子には
とても達成感を得られます
…つまりこのクソみたいなステージを頑張ってクリアしたという達成感も
同時に得られるという(笑)
アクション系得意な人にはなんてことないと思いますが下手には感慨深さ
さえ感じられます

残念なところ

…は、これと言ってないです
私はよくジャンプしすぎて落ちたり、ちゃんと着地できたのにアタフタして
動き回って落ちたりしてたんですがこれはあくまで自分の操作が下手くそなだけ
なので理不尽な動きはありませんでした
残念というか腹立つ!というなら散々述べていますがステージの構成というか
プレイヤー側への攻撃的な部分がマジで嫌らしいので考えて行動して
回避できても「なんてものを考えるんだコイツら…」とウヘっていました
特にダイナマイトの導火線、最悪です

残念なのは強いていうならエンディング手前かなぁ…あれだけ頑張ってきたのに
全ての命が再生される瞬間を暗転され最後にガイアの選択に対しチクリと棘を
刺すのはちょっとなぁと
ただ人類がやってきた事を思うと不信になるのは確かなのと、プレイヤー側にも
助けたから全部解決ではない、自分たちの過ちを鑑みて先のことを考えなさい
というメッセージなのかなと
クレジットでほのぼのとさせられたので2度目のアダムとイブが今度こそ全ての
命と共に手を取り合って地球をより良い方向で育てていけると良いねと…

最後に

クリアして終わった終わった〜と脱力してたら“命の種”なるものを授かりました
これは何だ?と思いつつ説明にあった通りタイトル画面から新たに加わった
メニューである“庭園”を選択すると、だだっ広い、多分もとはゆりかごだと
思われる土地に貰った種を植えられるんです
既に木が育ち緑が生い茂っている場所もありました
つまり過去にこのゲームをクリアしたプレイヤー達が各々好きな場所を選んで
種を植えたということです
自分は土地の端っこのまだあまり緑化されていない崖っぷちを緑にしてきました
いつかあのゆりかごが緑溢れる場所になるのかなと思うとちょいちょいのぞきに
行きたくなる…かも?


ホッキョクグマの親子

以上で感想を終わります
ここまで読んでくださってありがとうございました