Weird West感想

奇妙な西部ことWeird Westをクリアしました。
首に烙印が顕れた主人公が直面した問題を解決し、それが終わると
新たな主人公に烙印が顕れ…

何故烙印が顕れるのか?そして奇妙な西部に起こる出来事の背後に
見え隠れする謎と不穏な何か

5人の烙印持ちの主人公を通してそれらを解き明かして行くストーリーです。
とはいえ、彼らの全員は自分達の抱える問題を解決するにとどまるのみで
物語の根幹に触れるものではありません。
何故なら…それは実際に遊んで確かめてもらいたいです。

だいたいどんなゲームかというとSSのような射線みたいなので照準を定めて
攻撃するような感じです。
慣れるのにちょっとかかりましたが、理屈が分かればやりやすくて楽しい!

UIもスッキリしてて見やすく操作も至って単純

基本的に主人公が変わっても装備できる武器は同じなので変わる度に
武器の操作方法について覚えなおさないといけない事がないのは助かります。
一応各自の特色としてSS右下の紫色のアビリティがそれにあたり、彼らの
個性に沿ったものと各武器に設定されており、武器用はパーク同様主人公が
交代しても共通して引き継げる便利仕様になっています。
(パークはジャンプ力アップ・回復の量を増やす・仲間を強化するといった
旅の助けになるようなものです)
フィールドには様々なギミックがあり、ランプを撃って可燃物を燃やして攻撃・
爆薬の樽を撃って爆殺・毒物を使って等、その他にも派手に撃ち合わずこっそり
仕留めて回る…と立ち回りも豊富です。

自由度の高いシナリオ

奇妙な西部では善人にも悪人にもなれる!
ただの謳い文句じゃありません。本当にクエストに関わる重要な人物もうっかり
手にかけられてしまいます。なんなら町の住人もうっかり皆…ってこともアリ。
それでも罪にはなれど詰みにはなりません、粛々と烙印者の物語は進行します。
ただ、自分の選択のケツを持つのもまた自分ですので自らの行いが奇妙な西部に
もたらす結末をしっかり見届ける覚悟でやりましょう。
因みに各主人公も仲間として共に戦ってくれますがFallout3のごとく普通に戦死
します。後々彼らの助力が必要なシーンがあるので生きていてくれればそれに
越したことはないのですが死亡していても解決策はあるのでご心配なく!
とにかく何をしても自由なので自分のプレイスタイルや、主人公のイメージに
合わせて遊んでみるのも一興だと思います。
因みに私は善人で進めました。

バランスの良い構成

最初、5人も主人公がいて、武器も共通ならシナリオが進むにつれて
作業ゲーと化しダレるのではないかという不安がありました。
が、長めに尺が取られているのは一番目の賞金稼ぎのみで、2人目
3人目と進むにつれてメインのみに絞った場合装備を充実させる事が
できればすぐにクリア可能な構成でした。
賞金稼ぎのシナリオを進めつつ今後どういうふうに遊べば良いのかと
いうのを丁寧にチュートリアルしてくれるのと、以前の主人公を
仲間にする事で所持品の引き継ぎが出来るのであっという間に良い装備が
手に入ってしまうのでとても楽でした。
現在の主人公に良い装備を集中させて仲間にはそこそこの物を使って
もらうか、いやいや彼らにも一級品で臨んでもらいたい!多少時間は
かかっても強化はしっかりするぞ!なんてのも自分で決められます。

ストーリーも冗長ではなく、やるべき事を明確に提示してくれるので
それを最優先で進めれば物語をしっかり理解した上でクリアすることは
可能ですが、任意で寄り道して内容に深みを与える新しい謎を発見したり
あちこち移動しまくってる時にエンカウントして起こるイベントがあり
時間をかけて隅々まで見てまわればさらに面白いよというくらいで
全体的にくどいなぁという印象はありませんでした。

あと個人的な感想

キャラクターは皆個性的なんですが、主人公は最初に時間をかけた
というものあり、賞金稼ぎのジェーンさんがお気に入りです。
ガンマンだし、見た目がカッコいい!烙印の輝きが消えて以降
仲間になってくれると話もできるようになって、口調は姐御っぽいのかな
なんて思っていたら結構優しい口調でギャップにキュン殺されました。
あとは豚男こと、キグリーかな。
人間だった頃は女性に暴力を振るうとんでもクソ男だったんですが
豚男になり己のして来たことに対して反省をして善いことをして
立ち直りたいと頑張る姿に好感を持ちました。

あと最後のシナリオで「お前も…そうだったのか!」っていう驚きが
あったりして、物語としてもかなり楽しいものでした。
また時間をおいて最初から遊びたいなぁと思います。