アンケートの山さん。(投げ銭)
取調室。
閉鎖的なこの空間に、事件の担当刑事山さんの怒号がなり響く。
「お前がやったんだろ!!何とか言ったらどうだ!!」
・・・・・・・・。
「じゃあ、2月19日の10:00時ごろのアリバイを言ってみろ!!アリバイがある。という方はAに。アリバイが無いという方はBにチェックを入れてください。」
(シャッ)
「あるのか。じゃあ、何をしてたのか俺の目を見てハッキリいえるんだろうなあ!!目を見てハッキリ言える。という方はAに。はっきり言えないという方はBにチェックを入れてください。」
(シャッ)
「そうか・・・・何をしていたか言えるんだな!?じゃあ、こちらの別紙をご覧ください。」
・・・・・・・・。
「もう逃がさねえぞ!!とっとと、この一覧の中から該当する項目にチェックを入れてください。」
(シャッ)
「コンビニに買い物だと?どこのコンビニだ?それが本当なら、防犯カメラに映ってるはずだぞ!おっとその前に、何を買ったか言ってみろ!何を買ったかこれから言ってみるという方はAに、何を買ったかこれから言いませんという方はBにチェックを入れてください。」
(シャッ)
「なるほど。良い度胸だなあ〜!!と思った他の刑事のみなさんはAにチェックを入れてください。おっと、もうこんな時間だな、昼飯か…どうだ、お前何が食いたい?最後の晩餐てやつにならねえといいなぁオイ!ハハハハ!!では、丸の内のOL100人に聞いたワンコインランチベスト10の中からお選びください。」
「…わたしがやりました。」
アンケートの山さんが今日も事件を解決だ。アンケートに次ぐアンケート。アンケートは人の心に枷をつける。山さんは、今日も聞く。
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