自分の意思でやってても、それに自分が取り込まれて染まる事あるね。(不思議な壺)・・・投げ銭。

キーボードを打っている。打ち続けていると、”パソコンの画面上に、自分が打った文字が映し出されていく”というより、文字が刻まれていく画面が、脳と直接リンクしてるように思う事がある。さらにそれを通り越して、打感もなくなって、考えているという感覚もなくなり、ただただパソコンに文字が反映されていく。パソコン人間の出来上がりだ。耳がUSBポートだ。そして口がスピーカーで、鼻がマウスだ。そんなことはどうでもいいけど。なんか、自分の意思でやってたのに、その行為自体が自分を離れていく。それをただ傍観しているって事がたまにある。恐らく、集中力が高まって余計な情報を遮断してるんだろうと思う。でも、この瞬間にできたものって、なんだか自分の物って感じがしない。ハッとしたときには、出来上がってて、結果だけを見てしまったような。ピストルの音でスタートしたら次の瞬間にはもうトロフィーを実家に飾ってたって感じ。ちょっと違うか。それにしても、こういう事は結構ある。以前も書いたが、僕はコーヒーがそんなに好きじゃない。好きじゃないけど、コーヒーの持つ大人っぽい、プロっぽいオーラを自分に纏わせるために飲んでいるのだ。これも似たようなもので、コーヒーを飲みながら創作していると、まさにそういった作品ができるのだ。シルクハットとステッキがふんだんに盛り込まれた台本ができあがる。やめた方がいいと思った。あとは、そうだな。テレビを見ていて感じることもある。グッと入り込んでみるバラエティは面白い。他人事のように、テロップと連動して笑っているようでは、テレビの編集を見ているのと同じだ。スタジオにいるように見ると、いろいろな発見がある。カメラの中央ばかり見ていてはだめ。カメラの隅にいる人間はその時どんな表情をしているのか、何を考えているのか、隣同士でマイクに入らない声でなにかしゃべっているぞ。何をしゃべっているんだろう、そこまでみて見ると、編集上笑いを助長する場面でなくても笑ってしまったりする。テレビの楽しみ方の一つの方法論としても成立するんだ。昨今、テレビがつまらなくなったとか、文句を言う人がたくさんいるが、それはそれとして、今のテレビを楽しもうという気があるのか。”面白い”を探しているのか。サボっていないか?思考を停止させてなまけていないか?集中することで、そのものの内側から見える景色が娯楽を生むかもしれない。僕らは楽しみ方を見つけ出せるはずなんだ。そう。この不思議な壺を買うべきだ。この不思議な壺を買えば何も怖くないぞ。この不思議な壺は100円なんだ。この壺を買えば、身長が伸びたり、異性にモテたり、家族が減ったり増えたり、ネズミが出たり入ったりだ。色のバリエーションだってたくさんある。7色だ。今なら布団圧縮袋が突いてくる。布団圧縮袋から手が生えて、槍であなたの背中を突いてくるぞ。さあ、下にある不思議な壺を買いなさい。そして他の人に勧めるのです。僕は次のステージに行くよさようなら。


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