Pretenderを歌う小学生

”君とのロマンスは人生柄続きはしないことを知った”

この間近くにいた小学生がOfficial髭男dismのPretenderを歌っていた。

あんな複雑な失恋の歌を小学生が明るく口ずさんでるミスマッチが面白かった。

そういえばちょっと前の「炎の体育会TV」か何かの野球対決企画でPretenderの吹奏楽アレンジが流れていた。結構いいなと思った。

本当に残念ながら今年の甲子園は中止になってしまったけど、もし開催されていたら「グッバイ 君の運命の人は僕じゃない 辛いけど否めない」の甲子園の舞台にはあまりに合わない歌詞で応援されていた球児がいたのかもしれない。

もし大会直前に失恋してしまった子がいたら、その子にはこの歌詞が合うことになってしまうけど、直近失恋したからという理由でPretenderをその子の応援歌にするのはあまりに気の毒だからやめてあげてほしい。

ただそんなこと抜きにして特に吹奏楽に力を入れていて、最新曲を応援歌に使うような学校はPretenderを応援曲に採用していたかもしれない。

ポップカルチャーになるというのはそういうことなのか。厳密な文脈は無視されていったりするのか。

話が音楽じゃなくなっちゃうけど、そうじゃなきゃ日本エレキテル連合の「ダメよ~ダメダメ」なんていうダッチワイフのネタで使っていたフレーズが流行語大賞なんて受賞しないだろう。

この前Youtubeで「【洋楽】絶対聴いたことがある 有名曲メドレー」を聴いた。

CMソングやTVの挿入歌に使われているような曲がたくさん入っていて、確かに聴いたことがある曲が多くて聴いていて楽しかった。

一方私は英語のリスニングがあまり得意ではないので歌詞の内容がほとんど分からない。

実はどんな場面、心情を歌っているのかさっぱり分からないままメロディだけで曲を判断し楽しんでいる。"I love you"とかその延長線上くらいしか意味は分からない。

邦楽だって明るい曲調で悲しいことを歌っている曲もあればその逆もあるけど、実際のところどうなんだろう。私が英語のリスニング能力が高かったら場面と全く合わない曲を使っていることに違和感を覚えたりするのだろうか。

Journeyの"Separate Ways"という曲がある。

TBS系列でのWBCなど野球の国際大会のテーマソングとしてハイライトシーンなどに使われていることでお馴染みの曲だ。

この曲を聴いて多くの野球ファンは野球日本代表の試合を思い浮かべるのではないだろうか。曲調が力強くて勇ましい印象を受ける。

しかし実はこの曲は失恋の曲で、"Separate Ways"の名の通り別々の道を行く2人のことを歌っている。しかも男性側の執念深さというか嫉妬深さを歌っていて、勇ましさとは真逆だった。

サビの歌詞と和訳はざっくりこんな感じ。
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Someday love will find you Break those chains that bind you
(いつか"愛"があなたを見つけるだろう あなたを縛り付ける鎖を壊して)
One night will remind you
(ある夜あなたは思い出すだろう)
How we touched 
And went our separate ways
(どのようにして私たちは触れ合い、そして別々の道に行ったのか)
If he ever hurts you
(もし彼があなたを傷つけたなら)
True love won't desert you
("真の愛"はあなたを捨てないだろう)
You know I still love you
(私がまだあなたを愛していることをあなたは知っている)
Though we touched And went our separate ways
(私たちは触れ合い、そして別々の道に行ってしまったけれど)
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この曲をバックに日本人が野球の代表チームのハイライトシーンを観ていることに、英語圏の人たちはものすごい違和感があるのだろうか。

我々日本人から見ると、外国で槇原敬之の「もう恋なんてしない」がスポーツの代表戦のテーマ曲に使われているような感覚だろうか。

とはいえ私の場合邦楽でも十分にメロディばっかり聴いていることが多いかもしれない。

私はモーニング娘。の「ザ☆ピ~ス!」がノリが良くて好きだ。

今でもたまに聴くし、特に選挙の投票に行くときはこの曲を聴いてから投票行って外食する。

で、ここからは私はこの曲が好きである、何ならこのことに気付いてからこの曲がより好きになったという話をしたいんだけど、ザ☆ピ〜スの歌詞の内容は、冷静に読むととてもくだらない事を歌っている。

意味ないけどコンビニが好きとか、英会話スクールに入ったきり行けてないとか、ピザのサイズLかMかでいつも悩むとか。サビでは好きな人が優しかったり、道行く人が親切だったりしただけ。

ほんとに終始何気ない日常あるあるを歌っているだけなのに、まるで壮大な感動を歌っている曲みたいな感じになっている。

やっぱりメンバーがそんな"くだらない"ことをとても明るく歌っているのとメロディがいいんだと思う。そこが面白いなと思ってこの曲がより好きになった。

この面白さの究極に行っているのがバンドの”ヤバイTシャツ屋さん”だと思っている。このバンドの曲をまだたくさんは知らなくて、それほど詳しいわけじゃないけどめちゃくちゃ面白いと思う。

歌詞はネタに走っているけど、あまり集中せずに流し聞きしていると普通の曲に聴こえるという面白さ。

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ノリで入籍してみたらええやん たぶん2年以内に別れるけど イェーーーイ(ハッピーウェディング前ソング)

平日はちゃんと働いる Party Peopleえらい(あつまれ!パーティーピーポー)

税金ばり高い 所得税とか住民税とかええ加減にせえ(NO MONEY DANCE)

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そんな歌詞があまり集中せず流し聴きしていると何気なく感じてしまうから凄い。

そんな中"ヤバみ"という曲が面白かった。今日ネタにしたことオチは大体この曲なので是非聴いてみてほしい。



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