仮面ライダー555 20th パラダイスリゲインド 夢の続きは確かにあった

※このnoteは「仮面ライダー555 20th パラダイスリゲインド」のネタバレを含みます

始めに言っておくとこのnoteは備忘録に過ぎないので急に話題が変わったり論点がずれたりはある。それでももしこの感想を見た人が「そういえばそんなシーンあったな」「その感想わかる」程度に思ってもらえたら嬉しいなという気持ちでここにまとめておく。

作品のあらすじ

は公式サイトを見ていただいて…

ざっくりとした感想

最初に浮かんだ感想は「20年経った555だ…」

いやそりゃ20年経ってるんだけどさ!!!
キャストを当時に寄せるんじゃなくて1人1人が20年の時を生きて今この姿になってるんだよってのがひしひし伝わったから………
まあ色々言いたいこともある、全部が100点満点なんて作品はきっと存在しないけれど良いものを見たなと。


"夢"とは "生きる"とは


555にとって「夢」というのは重要な言葉だと本編からよく伝わる。
本編最終話で「世界中の洗濯物が真っ白になるみたいに皆が幸せになりますように」という夢を持った乾巧は自身の体の限界を悟り「洗濯物を汚してしまう=夢の続きを見ることができない」と。
木場が言っていた通り、「夢」とは生きるために縋る「呪い」なのだ。
ならば大人になって「夢を見ることができない」ということはきっと死んでいるも同然なのだろう。
だから再び現れた巧は「自分は死んでいる」と言った。
オルフェノクとなった真理は「人間でいたかった」という1つの「夢」に未来がふさがれて1度は終わりを選んだ。
書いてる途中で気が付いたが美容師にはなれなかったということも諦めてしまった「夢」という「呪い」が未来を覆ったんだと。

「夢」を見ること,追いかけることは「生きる」ことそのものだ。そして、「今を生きる」ということは「答えを問い続けて手を伸ばす」ことだというのが私のまとめということにしておく。
でも「夢」には答えなどないのだ。この感想もごまかしに過ぎない。

「誤魔化してる?」
「あぁ、誤魔化してる」


胡桃玲菜、最高のオンナ!!!


急にオタクの自我出てきた この項目は自我ゼンカイでいくぞ!!!

そもそもVシネあるある"知らんオンナがいきなり生えてくる"が苦手すぎて…その上告知で巧とすごいイチャイチャしてたし…本当に警戒してた
実際は登場から死亡まで最高。
キャラもよかった。変身を恥ずかしがる乙女な部分に対して嫉妬心から真理をオルフェノクにして正当な殺害理由を生み出す狂気、戦闘終了の安堵の表情に対して遺灰を踏む冷徹な面、緩急が良。最後まで敏樹先生たっぷり!!!こういうクレイジーなところ大好き

そしてオルフェノクを殲滅するという命を受けながらオルフェノクの1人の男に恋をしてしまった"お馬鹿さん"なのだ。「所詮オルフェノク」と捨てきることもできず、恋敵を殺すことができなかったどっちつかずのオンナの末路が切なくて愛しい。

恋に破れて報われずに死ぬ。好きな男の"ミューズ"にはなれなかった。

「ねぇねぇ巧さん、月が綺麗ですね
本当は私があなたの隣で一緒に見たかったのに…」

「月が綺麗ですね」
「死んでもいいわ」←そこまで切り刻めとは言ってない

北崎と草加


まず一言

死んでてよかった~!!!!!

何で生きてるんですか?の解答が「アンドロイドだから」はかなり面白いが
でもパラダイスリゲインドは「有り得た夢の話」ではない、「夢の続き」なのだ。生きている者は20年という時を経ているしそこに死人が立ち入る余地はない。
正直な話、そこのラインをしっかりしてくれたから多少のノイズやモヤモヤは気にならなかった。

偶然だとは思うけれど本編草加の死に方はパラリゲ登場人物の誰も「草加雅人は木場に殺されて灰となった」という事実確認が取れないからいつしかクリーニング店に戻ってきていてもおかしくない。そういう所も「なんかしっかりしてて悔しいな…」となってる。

悔しがるな


やっぱりファイズはたっくんじゃなきゃ!


色々述べたけどやっぱりこれ。
「お前わかってるじゃねえか」「やっぱりこっち」はまるで巧が私の気持ちを代弁してくれたようで嬉しかった。(おこがましい)

旧式が新型に勝てるのに理由なんていらないんだよ。だってたっくんがファイズに変身にしてるんだもん。そこに流れるOP。
ラーメン注文したらしょうゆベースに煮卵とチャーシューをおまけしてくれた気分。こういうシメでいいんだよ…







「と~~ってもハンサムなんですね、草加新社長!!」

バカヤロー!!!!!!!

最後は草加で終わるつもりだったとかいう情報聞いたけど本気で最後にお好み焼き食べてくれてありがとうという気持ち。最後のやり取りに好きなところがいっぱい詰まっていたからなおさら。

玲菜に対してはフーフーを断ったけれど真理に対してはあーんまで要求する巧のそれぞれへの気持ち
「あんたもオルフェノクになれば?」と言える真理の気持ちの整理のつき方
手を見つめて死を悟るのでなく「生命線が伸びた」と言える今

楽園は失われなかった、20年を経て取り戻されたのだ


まとめ


ここで述べた感想以外にも色々フォーカスしたい人や場面はあるけれどとりあえずだいぶ書き疲れたので終わり

まず、年齢制限をなくすとエログロが増えるの、悪癖だと思う
風呂敷をたたまず回収しないとこは放置したりとか気になった まあそういう人なのは知ってるけどね

でもそれ以上に「これはちゃんと続編です」と言い張れる作品だった。
彼らにとって本編最終話が夢の終わりだったのだ。でも彼らの夢の続きは確かにそこにあった。
ありがとう、夢が叶わなくたって答えを求めて今を生きる彼らが幸せであって欲しいと思う。





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