無重力ハイスピードレースゲーム”BallisticNG”を遊んで脳みそを破壊しよう
エンドコンテンツのバラクーダモデルB(1500km超がデフォ)をクリアしたので投稿します。
せっかちな人向けに言うと、「狭い道で1500㎞を体感したいなら買え」
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皆さんは無重力な感じのレースゲーム(これなんてジャンル名なの?)を遊んだ事がありますか?
僕はWipeout HDとGBA版のFZERO、Redout、Formura Fusion(Pacer)くらいしか遊んだことの無い初心者です。
レースゲームと言われるジャンルのゲーム達をいくつも渡り歩いてきましたが、浮いているレースゲーム達には妙な苦手意識がありました。
浮いてて音しないから滑ってるのかグリップしているのか分からないし、ハンドル切るとすげー曲がっちゃうし、コース覚えるの大変だし。
そんなわけで意図的に避けてきたのですが、PS時代のWipeoutのデザインを手掛けているThe Designers Republicの事は大好きで、超分厚いデザイン本を買うくらいにはハマっていました。
そんなわけで、何やら2000年代的な近未来みたいなデザイン(Y2K-eraとか言うらしい)をDigっていたら嫌でもWipeoutを避ける事は出来ないわけです。
なんとかして無重力への苦手意識を潰したいな…と思っていた矢先、こんなニュースを見つけました。
BallisticNG。
実は以前も「無重力なレースゲームに挑戦しよう!」と思い切り、RedoutやFormura Fusion、そしてBallisticNGに手を出した事がありました。
デザインがThe Designers RepublicだったFormura Fusionは5時間ほどで終わってしまう内容で、一方でBallisticNGはPS1風なグラフィックに合わせ、妙に早い速度感で走れるゲーム。とはいえ直前にFormura Fusionをクリアしていたため、数時間遊んで満足していました。
しかし、Switch対応のニュースを観て「もしかして遊ぶチャンスなのではないか?」と思い、手を出したらこれが凄いのなんの。
思わず24時間ほどプレイしてしまったので簡単にプレイレポを書きます。
・圧倒的な速度
比較対象が記憶の彼方である今、あのゲームより速い!とかは言えない。
だからと言って、800㎞とか1200㎞も出るのは速すぎる。
BallisticNGは最初こそ450㎞とかで遊ばせてくれるものの、ステージが進んでいくとガンガン速度を上げてくる。
音速は時速約1,225km/h(秒速約340m/s) らしいので、最終的には大体音と同じ速度で走る事になる。
でも、人間って音速に対応できるような作りしてるんだろうか?
断言できる。してない。
当然だがマッハ1ってメチャクチャ速い。
コーナー曲がったと思ったらもう次のコーナーが目の前にある。
一瞬でも目を反らしたら次の瞬間には事故ってる。
瞬きすらおちおち出来ないし、横で動画流しながらよそ見運転なんてしたら即座にコースから吹き飛んでいく。何週目か、今何位かすら見る余裕は無い。
そんなメチャクチャな速度を味わう事が出来るゲームはそんなに多くない。
数少ない1つのゲームがBallisticNGなのだ。
音速、体感してみたくないですか?
・美しいコースデザイン
BallisticNGには世界各国をモチーフにした、これでもかというくらい立体的な美しいコース達がたくさん入っている。
バルセロナ、ドーバー、火星(?)大量の小惑星(???)エウロパ(?????)
どのコースも1つとして似たようなものはなく、高低差モリモリ、加速モリモリ、大ジャンプモリモリで走っていて楽しい。
中には完全な無重力、一回転など、眩暈すら感じるほどのメチャクチャなコースも存在する。当然だが、どのコースも難しい。
しかし、そんな難しいコース綺麗にコーナーを抜けられた時の快感は何物にも代えがたい体験になる。
700㎞でコーナーを抜ける快感、ぜひ味わってほしい。
・VR対応してる
この速度で????????????????????
吐くだろ
まだVRはプレイしてないのですが、対応しているそうです。
・workshop対応による無限のコース
レースゲームにおいて、コースの充実はやはり重要なものだと思う。
今でこそForza HorizonやThe Crewのようなオープンワールドのレースゲームは無限に走り続けられるけど。
そんな中で、コースの充実具合はゲームの寿命にも繋がるものだと思う。
(一生タイムアタックをするという選択肢もあるにはある)
なんとBallisticNGはWorkshopに対応しており、しかもメチャクチャコースが充実している。
ぶっちゃけEnaiSiaion氏がメチャクチャ作りまくってるだけなのだが、氏の作るコースはメチャクチャ良く出来ている。
本編に無いシチュエーションのコース、他の無重力レースゲームへのリスペクト、Wipeoutのコースをリメイクなど、かなり楽しめる。
ちなみにカスタムマシンやカスタムサウンドトラックにも対応している。
どこまで楽しませてくれるんだこのゲームは。
・妙に充実したバックストーリー
ここら辺はもう完全に”オタク”の領域。
正直このゲームにストーリーなんてないようなものだ。
コースとルールが与えられ、マシンを選んで走る。1位を獲る。それだけ。
しかし、その要素1つ1つに細かくストーリーが設定されている。
例えばその加速床やアイテム床に技術提供をしたのは、バラクーダという企業であり、そして異常なマシンを作ってリーグから追放され独自リーグを展開する事になるのもバラクーダだ。
武器のシステムを提供したのは軍事研究会社であり、チームの1つであるDiavoltだし、火力が2しかないTenraiは最後までリーグに武器を導入するのを反対していたチームの1つ。そんなTenraiを率いるのはG-Tekの元エンジニアであり、そのG-Tekの共同創設者はリーグ設立者で、そんなG-Tekは昔に日本政府からの支援が受けられなかったためEUでG-Tek Nexusという会社を作り、それが現在のNexusというチームになり…
こうやって見ると、なんとなくワクワクする。俺だけじゃないと信じる。
日本チームとヨーロッパチームの関係を見たり、リーグの創設の話を読んでいると本当に開発者はWipeoutが大好きなんだな…と感じる。
とはいえ、リーグの名前がAnti Gravity Leagueだったり、アメリカのチーム名がOmnicomだったり、色々と怒られろ要素があるものの、別にそれが売りなわけじゃないからOKだね!!!!!!!!
ストーリーに全く左右されないゲーム内容と、ゲーム内容に絶妙な味を加えるストーリー。
行き詰ったらWikiでも見て気を和らげるのをオススメします。
・気になる点
とはいえ全部が最高なゲームなのかって言うと、疑問に思う点もある。
全てはこのゲームの難易度が高い点に起因するものだと思うが、いくつか挙げていく。
・マップが表示されない
マップは表示されず、UIには後続車(車?)との距離のみが表示される。
要するにコースは暗記するのが前提であるという事。
正直最初はなんで表示されねーんだよ!と思ったが、遊んでいると気が付くと思う。マップ見てる余裕無い。
そもそも800㎞とかで走ってるとマップ見てたら事故るし、そもそも見てて判断できるほど余裕が無い。
「次のコーナーは右、0.5秒ほどで90度、直後に左に緩やかなカーブ、そのあと大ジャンプ」みたいな感じで頭に叩き込まないと確実に事故る。
マップがあっても無くても最終的に見なくなるので、まあ別に無くてもいいかな…が俺の感想です。というか立体的すぎたり大ジャンプがあったりするので、マップがあってもあんまり意味無いような…?
・道幅がめちゃ狭い
これはレースゲーム全体に共有する点だと思う。
速度が速くなればなるほどコーナーはシビアになっていくし、道幅の狭さは難易度に直結するようになる。
しかし、レースゲー好きが狭い峠道のコースを好むように、この狭い道を完全に走破した時の快感というのもまた魅力の1つなのは間違いないと思う。
狭い道幅を走り抜け、凄まじい勢いで周囲の風景が変化していく様を楽しむ。それもまた反重力だね。
・速すぎ
はやすぎ。音速を超えるのはやりすぎだろ。事故ったら命無えぞ。
しかし、この速度に一度魅了されると、450㎞で走ってる時に「おそくね???」などと言い始める。
音速を超える快感からは二度と抜け出せない。
覚悟して手を出すように。
筆者はVC繋ぎながら遊んでいた時「いやこのマシン遅いわ!遅い方が難しくない????」「そのマシン速度教えて?」「450㎞」「は?」といった会話をしました。
Forzaだったら400㎞超は相当大変なモノなので、戻れない事を自覚しましょう。
・まとめ
ハイスピードで反重力のマシンはメチャクチャ扱いづらい。
挙動はどこまでもクイックだし、速度は出すぎるし、ふわっふわだし。
だが、それらを乗りこなし、どんなコースでも走破出来るようになった時の快感はなかなか味わえない。
レースゲー全体に共通する魅力だと思うが、乗りこなす事、速度を出す事、集中力が限界に達した時に頭に響くエンジン音とノリノリの音楽は、何らかの法律に反するのではないかと思うほどの中毒性がある。そして何より気持ち良い。
反重力なレースゲームはいくつもあるが、その中でもBallisticNGを紹介したのは単純に「一番気持ち良かったから」に過ぎない。
人によっては別タイトルの方が良い!とかあると思うが、これを機に色々遊んだら良いと思う。
反重力なレースゲーム達のジャンルが今後発展する事を祈って。
・余談
グラフィック作って音楽作ってコース作ってマシンデザインしてるVon Snake氏、何者?
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