チップソーの歪取り


送材トラブルで曲げてしまったチップソー 歪がミリ単位で出ているチップソーの修理に関して、帯鋸にも通用しますので。

うちではチップソーの歪取りは基本ハンマーとなります、大きさや状態で変わりますが 最初はシャコ万で大きな歪を修正します シャコ万のネジ部分に延長するハンドルを取付(パイプとか)、刃が痛まないように固定して手でジワッと曲げる方法。

次に定盤の上にクッションフロアの切れ端(厚紙や板でも可)を置きその上からストレート定規で歪を見ながらもっとも大きい歪の所に正確にハンマーを入れます これの繰り返しで裏表ですね。

ポイントは
定盤の上に直接鋸を置かない、理由は2つ 定盤と刃を痛めない為と腰(テンション)が変わらないようにするため。

正確にハンマーを入れるコツ 打点が小さめのハンマーか刃先を丸くしたタガネ(鋸に傷を付けない程度)を歪みの上に置き、そのハンマー上からハンマーで叩きます。

本来の歪の周辺も歪が出ているように見えますが、小さな歪は無視して、もっとも歪が大きい箇所から丁寧に取り続けてください。

 腰ですが歪取りでもハンマーの力を入れすぎとかで、抜けたり入ったりしますので 地金を伸ばさないように注意してください。

最終の検査は実際に取り付けるか治具を使い歪をダイヤルゲージなどでチェックですが、丁寧に調整してあれば0.3ミリ以内には入っていると思います、これで正確に微調整をしたり 定規の大きさを超える曲りの修正、再びシャコ万(プレス機等でも)で修正とか必要になるかもしれません。
これで 必要な精度まで高める努力をしてください

最後に、刃先の曲がりのチェック 曲がっていれば側面研磨かカケないように曲げて終わりです。

うちの場合は、こんな感じでしょうか。

せっかくですので 帯鋸の場合 過去にも書いたと思いますが。
基本ハンマーは使いません 歪取機を使って歪修正を行います ピンポイントの強い歪のみハンマーを入れるイメージですね。 



上からストレート定規で修正後のダイヤルゲージの値 今回は最終的に0.1ミリの誤差まで修正。

次の2枚 ハンマーの打痕が見えるでしょうか、歪の全体像をイメージしながら修正

最後 シャコ万で曲げたりとか この鋸は405×2.4ミリ(地金厚み)と少し大きいので片手で押さえて片手で曲げるとか出来ますが 万力とかで固定した方が作業がし易いと思います。

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