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ガス溶接まとめ

大同特殊鋼で習ったガス溶接に付いて、まとめ。

熱にる地金への影響を少なくするために 溶接可能な範囲で狭く(溶接台の制限がありますが) 
溶接面は綺麗に 
接合は 熱による伸びを見込んで鋸厚程度の開先を取る。
標準炎でアセチレンガスが多い場合 炭素が溶材に入るため成分が変わるので慎重に調整。
溶接が終わったら直ちに焼戻し 数回程度。
ビートを削ってから更に焼戻し30秒程度 この際強く鋸を拘束すると内部応力の抜けが悪いらしいので軽めに。
以上です  

なお溶接後叩いて鍛える方法との強度の違いですが 引張強度は同じだそうです。 
でも曲げに対しては、がかなり違うので、強く曲げた時点でビリっと逝くことが…。
書くとこの程度の事 溶接が下手って方は とにかく練習 盛り過ぎはあまり問題にならいのですが 溶け落ちるとかでしたら 火加減の調整もですが テクニックを磨くこと、微妙な事で溶接状態が変わるのでとにかく練習 端切れ20枚ずつで3日も続ければ それなりに成るはずですよ。 それと遮光メガネね 私は確か#6を使ってますけど 溶融池の状態が楽に見える明るさを選ぶといいね。(最近ほどんどガス溶接をしないので記憶違いで番手は間違ってるかも) レンズも綺麗にしてチャレンジ。

さてこの技法の後日談
研修から帰ってから 早速 この方法で接合、割れ修理などしましたが 今までの叩く方法より仕上げが簡単、綺麗に仕上がるので かなり品質が良くなったのですが、残念な事に。
大同特殊鋼様には 申し訳ないが ウチの職人が付いて来れなかったので 最終的にこの技法は捨てた。
この一件に関してはまた次の機会に。 

ガスによる接合写真
写真上 開先を取ります 幅は鋸厚程度ですが実際は経験値を優先してください
写真下 溶接後 ガス溶接は久々なので美しいビートが出ませんでしたが 参考まで。

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