挽き肌を良くする

挽き肌が悪いとクレームが来た場合の対処

刃のカケを入念にチェックでほぼ解決出来ると思いますが
鋸の状態が悪いと チェック箇所が増えます、歯の曲がり 特に強度が不足している鋸はよくある事です。

根本的にはステライトの材質 硬すぎるステライトは挽き肌が悪いようです これは微細なカケが出るのと摩耗しないから 摩耗?まさか!と思いますが 微妙な摩耗により鋸全体の刃の状態が均一化します 本当にわずか一部飛び出た刃が摩耗する事を意味します。

これが判るまで随分時間が掛かりましたが ステライトを柔らかくする事により 挽き肌のクレームが減ったは事実です #12なら問題ないと思いますが #1だと硬すぎです  
ただ耐久性を重視するなら#1も悪くない ただ挽き肌が悪化 微細なカケが発生するなどデメリットも出ますけど。

サイド研磨の精度ですが あまり気にする必要はありませんが 0.1ミリぐらいの誤差なら許容できる範囲と思います

ステライトの巣ですが これはダメです 発生している場合 全て補修してください 切削抵抗により刃がブレます これはカケも同じ事  全ての刃先の形状が揃っていれば切れ味挽き肌共に向上します 

サイド研磨を入念に行っても挽き肌は良くなりません 歯のブレを抑制する方向で考えてください。

あとは 以前も書きましたが 運搬がネックにります 完璧に仕上げたのにクレームが入る場合 ルーペを使ってでも一刃一刃チェックしてみてください 仕上げ後、運搬後、使用後 可能なら使用中 全てのシーンで観察すると何処で刃が痛むのか判ると思います

気を付けたいのは 肌が悪いとサイド研磨したくなるのですが 効果は期待出来ません(形状に異常があれば当然修正ですけど) とにかく「カケ」による刃のブレが主原因です 


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