挽き曲がりの修理

挽き曲りの修理に付いて
基本 歪の修正で終わる作業ですが、腰を含めた対策から。

適正な緊張帯の幅が確保してあれば 腰はテンションゲージを目安にして、緊張帯すぐ下から均一に入っていれば 多少の不足でも構いません ただ入れ過ぎで波打つ、又は 柔らかい感じがすると入れすぎです  

私が思う最大の腰入れは緊張体は適正に確保し 両手で鋸を少し曲げ 柔らかく感じる腰より その手前、少し硬さを感じるぐらい 文章で書くとこんな感じ。

次に歪取りを行えば、普通に使えるハズですが 木材が堅い、乾燥している場合 アサリ幅も狭くする必要があります 目安として19Gで2.2ミリで引き曲がりが出る場合 2.0から1.8程度まで小さくします。
これにより発熱量が少なくなって良好な製材が出来ると思います。

柔らかい方では 1,8ミリ程度で引き曲がりが発生する場合 2,2前後まで多くすると良好な結果が出ると思いますが アサリ幅だけの問題では有りません 鋭利な刃先が必要となります。
研磨の際 刃喉部分が真っ直ぐになるように、砥石を優しく当てるか 砥石が降下する歳に鋸うけ部分を押さえ 強制的に削りこむか対策が必要です。
刃喉が丸い刃先になってると、切れが悪く 結果挽き曲りの原因になりますし 製材中に木材下側に糸状のケバ(数センチ程度)が出る症状の原因となります。

このケバは切れない刃物で出る症状ですので、クレームが出るようだと即交換となります 帯鋸の消費量が増えますが 他に対策は有りません。(製材速度を変えれば多少改善しますが)

緊張帯部分の歪が有れば先端だけ曲がる症状が出るのはご存知だと思いますし 全て同じパターンで曲がれば歪 ウネウネと蛇行すれば腰か発熱と思って頂いて構わないと思います。

製材機本体の不具合も関係ありますので 何してもダメな場合は 機械屋さんの出番となるでしょう、ただ安易に機械のせいにすると 機械屋さんも製材所も黙っていませんから そのつもりで。

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