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7話 変化したこと

大学時代については、
"サッカー編"
"私生活編"
2つにわけて話をしたいと思う。

まずはサッカー編。

静岡学園で充実した6年間を過ごし、卒業後は順天堂大学に進学した。

順天堂大学のサッカーに衝撃を受けたのを今でも覚えている。

静岡学園は、ドリブルとショートパスを織り交ぜたポゼッション型サッカーだった。

順天堂はどちらかというと相手の背後に蹴って走るようなサッカーで、ロングボールが主体のサッカーだった。

小さくてドリブルが得意だった自分には、たくさんボールに触るポゼッション型サッカーの方が合っていたと思う。

当時、今までのサッカーのスタイルとあまりにも真逆だったこともあり、大学を間違えたかもしれないと思っていた。笑

しかし、4年後プロになるという目標があったのでそんなことは言ってられなかった。

順天堂大学は、

"サッカーはミスをするスポーツ"

という考え方をしていた。
そのため、ミスが起きても仲間で補完(助け合う)しあうことが大切だと教えられた。
ミス自体が問題なのではなく、ミスした後に周りの選手は何が出来るのか。

そういった考え方もあり、
自分には、今までやってきたサッカーの考え方を見つめ直す必要があった。

ボールが地面に転がる時間よりも、空中にある時間の方が長いサッカーで

"自分に出来ること、
出来ないこと、
出来るようにならないといけないこと、
チームで求められるプレー、
どうすれば試合に出られるのか"

それをとにかく考えた。

大学に来て、サッカーに対する考え方が変わった。
高校までの自分は、まさにオンザボールの時に輝くような選手だった。

しかし、試合中ボールをたくさん触る人でも2、3分ほどでしかないということを知った。

残りの88分はボールに触ってない時間だということだ。

ボールを触る2、3分で良さを出すことはもちろん、残りの88分でも違いを生み出す選手になろうと、

''動き出しのタイミング''
''スピードの使い方''
''守備のプレス''

などを意識するようになった。

1年生の頃は試合に絡む程度だったが、1、2年生中心の全日本大学選抜に選ばれた。
2年生になると前年よりも出場機会が増え、試合で結果を出せるようになった。
3、4年生ではチームで10番を担い、ユニバーシアード日本代表に選出された。

''選手としての幅を広げていくこと''
''変化することを、恐れないこと''
''自分の特徴を消さずに、チームに機能する''

変化を恐れず、チームに必要とされる選手になるためにたくさん考え、練習をした時間は自分を大きく成長させた。

サッカーは、指導者によって様々な考え方がある。
自分のスタイルに合うようなサッカーもあれば、合ってないスタイルもあると思う。

自分に合うサッカーで輝くことも大切だと思う。
しかし、自分に合わないサッカーに出会った時、それはチャンスだと思う。
環境に応じて、自分がどのように変化していくのか。

大学では、自分が望む楽しいサッカーではなかったかもしれない。
自分の得意なことばかりではなかったかもしれない。

しかし、この4年間があったからこそよりサッカーに向き合い、自分に向き合うことが出来たと思っている。

1度は組織に染まり、そこから自分色を足すことで調和をしていく。

考えることで思考が大人になり、4年という年月を経て成長し、プロのサッカー選手になれたのだと思っている。

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