アリプリ編成話
ここでは脳死コピーにならないプリーナ編成の作り方を紹介します。動画コピー編成やDBに依存するのでなく、アリプリを楽しむための補助になれば幸いです。
構成は
① TP回復役の配分
② 水着サレン編成
③ ユカリ編成
④ その他編成
⑤ 実際の編成セットの作り方
となります。
①TP回復役の配分
アリプリにおいて初動TP回復持ちは戦略の要です。バリーナで見られるようなユカリ、水サレンを同じ編成に組み込むことは他2パーティにきつい制限をかけることになります。こちらが攻め側でかつ相手側に簡単に抜けるパーティが分かっているとかでなければ、ユカリと水着サレンは基本的には別々の編成に組み込みましょう。
残り1パーティは耐久型(タンク複数配置、マホ・ミフユなどの回復役)、TP供給の要らない超速攻型(リンジャー・水着ハツネなど)、妨害型(レム、カスミ盾、イオ)、カウンター型(ヨリやサレンなど、生き残るようにするのは結構難しい)などで充てます。
②水着サレン編成
②-I 基本的な編成の考え方
水着サレン編成はすごくいろいろなことができるので一番組むのが楽しい編成です。
リンジャー、水着ハツネへ間に合うバフといった役割もありますが、やはり一番は初動全体TP供給です。このTP供給を阻止されると、水着サレンは回復も妨害も攻撃もできないため、アリプリに置いては逆に枠を圧迫するだけになります。防衛編成では相手の編成が多岐にわたるため、できるだけ(or絶対に)相手編成によらずにTP供給を邪魔されない位置に水着サレンを置く必要があります。
水着サレンのTP供給を邪魔する相手としては、ミスティ、イノリ、レム、ユキ、カスミ盾(、ハツネ、ワユミ、オーエドミツキ)などがあります。あと水着サレンが星5かつ最大強化でない場合にはリンジャー・水着ハツネの初動で落とされることもあります。それぞれの回避方法は(実は細かい隊列値で色々異なるのですが)
ミスティ →リマ・正月ムイミを入れる(巫女スズメはこの役には基本的に使えない)
イノリ →先頭ミフユにする(リマ・ヒヨリと組み合わされていない場合) or 前衛入りで水サレンを3番目以降に配置する
レム →前衛を入れる
ユキ →水着サレンを2番手に置かない
カスミ盾 →先頭イノリ、ミフユ、レムなど先にカスミにスタンを入れてしまう
ハツネ →水着サレンの物理攻撃力を最大にしない
ワユミ →上と同じ
オーエドミツキ → 水着サレンを4番手に置かない
あたりになります。
これら全てを防ごうとするとリマ(正月ムイミ)、イノリ、間2人、水サレンの並びになります。ただこうすると自由枠が2つのみで編成の幅が狭くなるため、現環境、現在のグループで少ない編成に対しては妥協することも多いです。初見殺しとしてはミスティが入っていない敵編成に対してはリマ・正月ムイミなしもよいと思います。
リマもしくは正月ムイミを入れて、前衛2人もしくは前衛・中衛1人ずつ加えて、水着サレンを4番手以降に配置するとカスミ盾とハツネ・ワユミ(物理攻撃力最大)、オーエドミツキ(4番手のとき)以外はTP回復を阻害されなくなります。これに自由枠1人を加えて編成を作ることが私は多いです(↓のような形になります)
②-II 自己TP回復持ちとの組み合わせ
現在のアリーナでは初動でUBを打てるかどうかが非常に重要です。
現状水着サレンと自己の初動でTP溜まるのは、ヨリ、プリユイ、ジータ、水着ハツネ、スズナくらいだと思います。現在(2021.9-10)はジータの非常に速い全体TP回復と組み合わせて複数人のTPをためる編成が流行っています。ジータ以外のサマキ、ウヅキ、プリコロはTP回復が遅く、現状では強い速攻編成は見かけたことがありません。ユニ、クリチカ、デレマホ、ニュネカ、ギュイなど特定キャラ・範囲へのTP供給キャラと組み合わせて使うことでTPを初動でためきることも可能です。
上のTP回復持ちの範囲アタッカー2人と水着サレンを組み合わせ、さらにミスティを防ごうとするとリマ、ヨリ、水サ、プリユイにイノリやレムなどをくわえたテンプレ編成となりますが、私はこの編成は防衛では強いと思いません(特にレム編成)。この編成でのキーとなる火力はヨリUBになりますが、(水サレンがユキで止まる最悪の事態はないにせよ)相手がユキ入りだとヨリに魅了が入ってヨリが打てなくなりますし、レム盾に対して相手がイノリ先頭編成だと水サレンまでスタンされてしまいます(下図)。ほかリンジャー・水着ハツネなどの超速攻編成にもリマ以外が落とされて負けやすいです。
編成例0:イノリに水着サレンも止められてしまう
それではどうするかというと、一つの手段としてはキー火力を2番目におかないというのがあり、これがよく見られるリマ、A、B、ヨリ、水着サレンという編成につながります。
では、この時に残り2人をどうやって決めるとよいでしょうか。その時に重要なのは水着サレンは1-3番目にもTP回復を入れてくれるというところです。単に妨害キャラやジータをいれるのも良いのですが、水着サレンのTP回復に加えて相手から被弾TPをもらえば他のTP回復キャラを使わなくてもTPがたまりきる可能性も出てくるのです。
このリマ(正月ムイミ)、ヨリ、水着サレン編成では、2-3番目に、妨害役を入れるか、バフ・デバフ役を入れるか、リンジャー・水着ハツネなどの超速攻アタッカー役を入れるか、被弾合わせてのカウンター役を入れるか、回復役やタンクを入れるかで対応できる相手編成が大きく変わっていくことになります。なおリマの場合はタンク、正月ムイミの場合は削り役としての役割もあります。
編成例1:
これを踏まえた上で、れおん○るさんの動画に出てきた編成(↑)を見てみましょう。
ヨリがオーエドミツキでスタンを受けうる以外は、水サレンとヨリは現状スタンなどで阻害されることはありません。ヨリUBで敵アタッカーを殲滅することを狙います。中途半端なダメージをプリレイが食らうとプリレイのUBでヨリよりも前にほぼ決着がつくこともありえますし、またヨリUB後に敵が残った場合でもプリレイは下手な耐久パは単体で殲滅できるポテンシャルがあります。なおオーエドミツキでヨリをスタンさせる場合、先に倒しきれないとHPが減って凶悪な威力になったUBをくらうことになります。
ただ、この編成は攻めとして優秀ですが、タンクはリマのみで回復役もいないため耐久力に欠けており、こちら側のコストが高い割に、一度見られたらコスト安めで簡単に突破されますので私は防衛には使いません。
これに対する相手編成としてミフユ先頭を考えると、ミフユはユカリより後ろのため、ミフユでイノリを止める場合はユカリ初手TP回復はできません。この編成に対しては
1.ミフユ先頭+リンジャー+水着ハツネで速攻殲滅する
2.ヨリUBより先打ち
3.魔防バフを置くなどしてヨリUB後にカウンター
このうちUB先打ちについては、i) 水着サレンを実質3番手に置いてヨリと組み合わせる(下図:イノリ止めるのにミフユを置いていますが、実は大体の他前衛でも可能)、ii) 水着サレンは4番手かそれより前で、1-2番目がイノリ被弾TPと水着サレンTP配布を合わせて速攻カウンター、iii) オーエドミツキでヨリを止めている間にヨリ・水着サレン先打ち、iV) ジータをうまく使う(水着サレンなしでも実は先打ちできる) などができます。
②-III 他のTP回復持ち(除くユカリ)との組み合わせ
先にも述べましたが、ユニ、クリチカ、デレマホ、ニュネカは単体TP回復持ちです。これらと組み合わせることである程度TP上昇があれば、初動でTPをためきれるキャラがいます。(lv208現在、スプトワ481、ユニ143、自己初動90の場合、TP上昇が41以上あれば足りるはず)
これも例を挙げます。
編成例2:
上はやはり動画で挙げられているイノリ汎用とされる編成で、下は比較としてユカリによる最速リノ砲を挙げています(ユカリ2番の場合は3番目中衛の必要あり)。
水着サレン編成での利点は特に妨害がなければ、ヨリもUBを撃てる点です。また水着サレンを3番目に配置しているため、ミスティ以外では水着サレンは止まりません(カスミ盾はイノリで妨害可能)。逆に欠点はミスティがいた場合は水着サレンのTP回復も止められてしまい、回復もタンクもいないため相手に絶好のチャンスを与えることになります。逆にミスティを避けようとしてリマ or 正月ムイミを入れると、(リノ砲を打つためにユニは残すと)水着サレンが2番手に来てしまいイノリやユキなどで妨害されてしまうようになります。
これに対してユカリ編成のメリットはミスティでユカリのTP供給は止まらないこととユカリはやや固く、回復もできて、複数回のTP供給を行える点です(ただ、今の環境だとタンクと組み合わせないとユカリさんのみで耐えきることは普通できません)。逆にデメリットは相手がイノリ先頭の場合ユカリ初手TP回復を阻害されてしまうことです。3番手にはリンジャーでデバフと削りを入れたり、リンで物理攻撃・魔法防御バフを入れたり、レム・オーエドミツキなどの妨害役を入れたりで対処できる編成が変わります。
編成例3:
水着サレンの場合は隊列位置によらずヒヨリやニノンなどに入れられます。(ただ上の編成もオーエドミツキでTP回復が止まるようになりました) このタイプの編成でヒヨリ、ニノンなどTP上昇が高めのキャラをアタッカーにした場合は、ユニなしで被弾TPと水着サレンだけでTP溜まるケースもありますが、ユニバフなしだと火力が足りないケースも多いです。
この編成ではユニのTP回復が誰に飛ぶかや、そもそもTP回復を妨害されないかが重要なのはもちろんですが、実際に溜まってもレムの凍結やユキの魅了をくらって撃てないということがないかも重要になります(例えば上の方の編成は先頭レムでヒヨリは凍結します)。
編成例4: ジータとの組み合わせ
実のところ⭐︎6実装と関係なく実行可能でしたが⭐︎6実装後いっきに増えてきた型です。ジータの初手TP回復は非常に早く、先頭ミフユのスタンはおろか、ジータを2番手に置いても先頭イノリのスタンに間に合います(下図、ハロキョにもTP回復が入っている)。
よってTP上昇49以上(lv211現在)のキャラは、水着サレン485+ジータ100+自己行動90のTP供給で初動でUBが撃てるようになります。例えばですが、ヒヨリ、ニノン、イオなど最大4人のTPが初手で貯められます(下図はヒヨリからUBを打ち出したところ)。ただ実際のところは、ここで組み合わせて用いるキャラは汎用性からイオが一番多いと思います(リマor正月ムイミ、ジータ、水着サレン、イオ+誰か1人のパターンは最近のうちのアリプリで頻出)
②-IV TP供給でなくバフを期待するパターン(リンジャー、水着ハツネ)
リンジャーは初動スキルの火力が非常に高く(UBよりも高い)、クリティカル込み初動で柔らかい敵は倒せたりするので、水着サレンと組み合わせる場合はTP回復よりもバフ効果を狙うキャラクターです。
水着ハツネの場合は初動スキルだけで倒しきることは普通できませんが、水着サレンと組み合わせることで初動後にTPが溜まり、相手が回復や防御バフを挟まなければUBと合わせて柔らかめのアタッカーは大体倒せます(上でいう②-IIIパターン)。水着ハツネで注意が必要なのが、水着ハツネは初動ダメージ判定が早いものの、TP回復及びスキル硬直終了まではかなり長く、考えなしに使うとこちらがUBを打つ前に往々にしてカウンターの餌食になります(単独だとヨリちゃんに非常に弱い)。
2人とも初動スキルが強力で、合わせればアタッカーを殲滅することもできたりするためセットで運用するケースが多いですが、リンジャーの防御デバフを有効活用するのに、水着ハツネ以外にもう1人の範囲物理アタッカーを入れるケースもあります。
リンジャーはとくにイノリに弱く、先頭同士だとミフユにも阻害されます。そのため残り枠に先頭ミフユを入れて先頭イノリ・ミフユ対策をすることも多いです(先頭ミフユでイノリを止められないケースもあるので注意)。
②-V カウンターパターン
編成の腕が試されますが、上記のいずれでもないパターンで、そこそこ汎用性の高い編成を作ることもできます。基本的には水着サレンのTP回復に加えて、相手の初動攻撃やUBによる被弾TPを使って、うまくTPを溜めます。
限定的にしか使えないものしか出しませんが、下記テンプレに対して↓のようなパーティで勝てたりします。カウンターでアヤネちゃんは結構強いですよ。
③ユカリ編成
③-I ユカリ編成の基本
どこでも大活躍するユカリさんですが、アリーナでの一番重要な動きは初手TP供給です。ただ、ユカリさんはTP供給だけで無く、スキルで魔防バフ付きの単体回復(マホより頻度が高い)、UBで全体回復と魔防バリアを張れます。そのためTP供給源かつ耐久の要として機能するため、水着サレンと同じく、ユカリ編成の組み方も非常に多岐にわたります。
大雑把に言うと、初手TP供給をどこに入れるかで、速攻、耐久、妨害パーティのどれを目指すかが変わると思っています。パーティ内の位置によってTP供給先が変わるため、ここではユカリさんの位置によって分類することにします。
現在イノリによるスタンで初手ムーンライトはほぼ確実に妨害されますが、イノリ以外のキャラに出来るだけ妨害されにくくする、又は妨害された時も対応できる編成を作ることも重要です。
③-II ユカリ先頭編成(リマ、正月ムイミも使わない)
よくご存知と思いますが、このケースの場合TP供給は4番目に入ります。
メリットはユカリのTP供給が先頭ミフユ、イノリ以外には邪魔されないところです(注意点:魔法パに入れた場合はワユミやハツネにも阻害されうる)。デメリットはユカリはタンクに比べて耐久力が低く、隊列も中衛・後衛のみと前後が狭くなるため範囲攻撃に巻き込まれやすくなります。
タンクがいないので脆く、相手編成が分かっているケース以外は使いにくい印象です。
編成例5: ハツネはめ殺し
ユカリ先頭編成で一番有名なのは、ルナソルコンと組み合わせた連続ハツネ砲(未だに物理耐久パに対して最強)と思います。
2-3番目は自由枠ですが、ムーンライトだけでは溜まりきらないハツネにTP供給をできるニュネカ、アン(、バリーナなら水着サレンもあり)を1人入れると早く打てます。残った自由枠には妨害役を入れることで対応の幅を広げることが多いです。
ただ、バリーナやプリーナ連凸で相手編成がわかっている攻め時をのぞいて私はこの編成はほとんど使いません。というのも、相手側が先頭ミフユや先頭イノリでこちらのユカリTP回復を潰された場合に負けやすいのはもちろん、ハツネ初動がうまくいった場合でも相手が魔法パだった場合は基本的に負けるからです。ハツネがミスティのスタンをくらっている間に撃たれるようなミスティ入り速攻物理パにも負けます。また3番手が初手で被弾する場合は第2行動のルナソルコン先がずれる可能性もあるので注意です。リマを入れた編成(2番手ユカリ)ではミスティに少し強くなり、魔法パ相手でもリマ、ユカリが残って耐久できるケースが出てきます。
編成例6、7:
こちらはリノ砲での殲滅、もしくはイオ先生のUB連発中に相手を倒す編成例です(基本的には水着サレンによる場合より早く打てます)。この場合の2-3番目は自由枠で、リノ砲を強化したり、デバフ役・妨害役入れたり、もう1人アタッカーを入れたりになります。ユニ、ルナも基本自由枠ではありますが、火力確保・混乱連発のために入れた方が強いケースが多いです(ユニはlv211だと初動でリノのTP貯め切るのに必要)。
最速イオは初動ムーンライトだけでイオ先生のTPが溜まるようになったため、よく見るようになりました。ただイオUB自体は殲滅能力が低いのでルナソルコンUB連発して混乱を継続させて同士討ち狙ったり、混乱中に相手を倒せるようなアタッカーを入れたり、バフ盛りにして耐久体制を整えたりする必要があります。そうしない場合は混乱収束後にカウンターでやられやすいです。
リノ砲・最速イオはハツネ編成ほど相手を選びませんが、先頭イノリやミフユ入りの速攻パなどに弱くなりやすいです。相手がガチガチ編成の時も倒せなくなることがあります。
③-III ユカリ2番目編成
利点としては前衛にタンクや妨害キャラを置けること、ミフユに強くなること、編成次第で4-5番目のどちらにも初動TP回復を飛ばせることです。欠点はイノリ以外に先頭レムや先頭カスミでTP供給を妨害されうるようになったことです。こちらの先頭をイノリにした場合は先頭イノリ同士でなければ、ユカリのTP回復が止まることはありません。またTP供給先が「3番手キャラが中衛なら4番手」「後衛3人なら後衛3人のTP上昇値で4と5番目キャラのどちらかに分岐する」ため、編成の組み合わせが制限されてきます。
1番手は自由枠ですが、イノリやタマキ、水着ツムギなどの妨害を置くケースとリマ、ノゾミ、シズルなどタンクを置くケースに分かれる印象です。とくにタンクはその隊列値によって、ユカリや3番手に妨害が届くかどうか、UBが間に合うかどうかなどが大きく変わります(リマの場合は当然先頭ミフユで妨害されるようになります)。
編成例8: 最速イオ
編成例7でユカリを2番手にしたものです。3番目を中衛、4番手をイオにするケースが多いですが、後衛3人の場合は調整すれば4番目や5番目配置のどちらでもイオにムーンライト入れることもできます。
編成例9: ユイループ
ユイにムーンライトを入れ、早めにユイUBを発動し、全体回復・バリア・行動速度アップを使って耐久します。
この時3、4番目のキャラ(というかTP上昇値)によってはユイにTP回復が飛ばないため、注意が必要です。1番目のキャラもムーンライトの飛び先に関わるようですが、私も把握しきれてません。
どういう風に残りキャラを選ぶかというと、耐久強化(マホとか)、敵妨害(ミスティ、イオ)、ニノン2連撃の妨害(カスミ)、耐久攻め(⭐︎6アオイ)など相手にするパーティによって違います。先頭タンクについても「挑発でタマキを防げるかどうか」、「UB込みでキョウカを耐えられるかどうか」、初期隊列値などで結果が変わってきます。
上はライ麦さんの動画編成で、ニノン対策にカスミ、相手UB頻度を抑えるミスティに、キョウカの1発に耐えられるタンクとしてノゾミンが入っています。
編成例10: 継続ダメージで削り殺す
最近出たオーエドミツキやアオイ星6はUBで呪詛、猛毒が入った時の継続ダメージがえげつなく、耐久攻めとして使えます。相手がガチガチ編成でもユカリさんでUB加速しつつ削り倒すという編成ができたりします。ただこういう編成ではアオイやオーエドミツキのUBが速攻で倒せるようなものでないため、相手の攻撃を耐えるのにユイループやイオ誘惑を回しながら倒す必要があります。そのため初手でオツキやアオイちゃんに入れるのはうまくいかないので、ユカリさんを使う場合はどちらかと言うと最速イオやユイループの派生となることが多いです。例えば下の編成では初手はユイに入ります。
編成例11:キョウカ耐久
耐久キョウカ攻めのユカリさん入りバージョンで初手ムーンライトをキョウカに飛ばすことで相手タンクなどを速攻でつぶしに行きます。純タンク以外でキョウカUBを耐えきれるキャラはユカリさん含め、まずいませんので相手の速攻部分を耐えきるか、キョウカをつぶされなければ勝ちやすいです。
③-IV ユカリ3番手
ユカリさん自身か4番手中衛にムーンライトが入ります。ユカリ自身に入れる場合は防衛寄り、4番手に入れる場合は攻撃寄りの編成が多いです。
編成例11: リンジャー・水着ハツネに対する防衛
ユカリさん自身にTP付与することで、リンジャーや水着ハツネ初動くらいの被ダメが有ればすぐにユカリUBを打てます(下図参照)。この例の場合、ユカリさんを入れない編成では相手水着ハツネのUBでキョウカが落ちて攻めきれなくなります。
初手だけでなく3番行動のムーンライトもユカリさんに入るケースが多いため、大体は防衛・耐久寄りになりますが、ニノン・イノリ・連続ハツネなどには弱いケースが多いようです。
ユカリ入り: リンジャー初動と合わせてユカリがUBを打てる
ユカリを入れない場合: 水着ハツネでキョウカ落ちたところ。ここから攻めきれず
編成例12: ヨリやニノンなど4番手アタッカーにムーンライトを入れる場合
ユカリさんではバフは入らないですが、水着サレンよりTP回復量が多いため、ユニや自己TP回復持ちと組み合わせるとほぼ誰でも初動後UBが撃てるようになります。ヨリ、ニノン以外に、ミフユやサレンなども候補になります。バリーナだとユカリと水サレンでヨリで2連撃を放ったり、5番目に妨害役を入れたりで色々バリエーションがでてきます。
③-V ユカリ4番手編成
この場合は3番手アタッカーにTP回復を入れる速攻ヒヨリパターンか、ユカリ自身に入れて防御寄りにするか、の2つに分かれると思います。
1〜3番手をヒヨリより前のキャラクター(リマ・正月ムイミもOK)だけにすると、3番手にムーンライトが入ります。歴史的にヒヨリで最初に使われており、今でもこのタイプではヒヨリにTP入れることが多く、速攻ヒヨリと呼称します。昔だとニュッコロやニュヨリでヒヨリにバフを入れる編成が多かったのですが、最近は先頭ミフユやリンジャー対策でイノリと組み合わせる例が多いと思います。
下の編成は耐久キョウカ攻めの亜型ですが、水着ハツネなどの全体攻撃にキョウカなどが耐えられるように初動ダメに対して回復とバリアを入れるのが目的です。リンジャーの痛い初動からの回復などにも使います。
編成例13:上:最速ヒヨリ、下:キョウカ耐久亜型
③-VI 5番手ユカリ
この場合はムーンライトはユカリ自身に入り、ガチガチの耐久パーティにするのに使えるかも知れませんが、イノリやプリレイなどに非常に弱そうで使ったことがありません。
いい編成あったら教えてください。
③-VII 初手ムーンライトを阻害された時のために、、、
色々編成を挙げてきましたが、2021年10月現在ユカリさんの天敵として専用付きイノリがいます。ユカリ編成で、相手イノリの妨害を防げるケースは、どちらもリマ(or正月ムイミ)、イノリとしていた場合の防衛側のみです(一方的にスタンできる)。
ただ相手編成がイノリ入りなら最初から負けと諦める必要があるかというとそんなことはありません。下のように、相手がリマ・イノリ入りでかつ水着サレンも居るような強そうな防衛編成で、こちらはユカリさんの初動が確実に潰される状況でも、きちんと考えて組めば勝てるのです。
編成例14:
必要なことは、ユカリさんが妨害された後に相手が何をしてくるかを考え、カウンターをできるように防御バフとカウンターキャラを入れたり、妨害キャラを入れて相手の行動も妨害できるようにしたりすれば、勝つことも十分に可能です。
④その他編成
ここではユカリ、水着サレンといった初手TP回復量の大きいキャラを使わない編成を考えていきます。防衛ではここが適当だとここを簡単に突破されて、あと2編成のうちどちらかを突破されてしまえば負けなので、ここの編成もきちんと突破しにくいようにしないとなりません。
便宜上、速攻型、耐久型、カウンター型に分けてみます。
④-I 速攻型
相手(特にアタッカー)を速攻で倒してしまい、突破もしくは防衛を狙うパターンになります。よく見るのはニノンパーティとリンジャー・水着ハツネパーティでしょうか。最近だとジータが使えるようになり、初動TP回復キャラをさらに組み合わせることで初動でヨリを打つことができるようになりました。
編成例15: ニノン型(他、ミミ、リノ、プリレイも入る)
私は防衛では全く使いませんが、お手軽なのでニノンパーティは攻めでも防衛でも見かけることが多いかと思います。一番古いテンプレはリマ(正月ムイミ)、ニノン、サレン、ユキ、ユニですが、リマをミスティ、カスミ、レム、イノリなど妨害に変えたり、一部キャラを他に替えるパーティもよく見ます(特に防衛時)。なお水着サレンやユカリと共にニノンを使うパーティはここでは省きます。
初見殺しとしてはある程度機能しますが、ニノン編成は総じて脆く、対策されていることも多いです。防衛では2凸目でほぼ確実にかつ簡単に抜かれますので、面倒なシャッフルをする人以外は15時戦争ガチ勢の防衛にはお勧めしません。
ここではニノンを出していますが、ユキ、ユニのパターンはニノンの代わりにミミ、リノでも使えます。プリレイも使えますが、プリレイはサレンより素の攻撃力が低いためユニの初手バフがサレンに入ってしまいます。こうなるとユキのTP回復がプリレイに入らなくなりますので、プリレイの場合はサレンは他キャラに変えた方がいいです。
↓プリレイでなくサレンにユニのTP回復入ったところ
編成例16: リンジャー・水着ハツネ型
リンジャーと水着ハツネの初動を使ってタンク以外の脆いキャラクターを超速攻で殲滅する編成です。水着ハツネの専用装備追加により凶悪になりましたが、ユニバフ付きリンジャーだけでも(クリティカルがでれば)かなりのキャラを初手で倒すことができます。ちなみにバフ役や水着ハツネの速攻UBを撃つために水着サレンを使うこともできますが、この編成は水着サレンを使わなくても成立するため、防衛時にはここで使ってしまうのはもったいない印象です。
残り枠については攻めと防衛で編成の考えを変えた方が良いです。

上: 攻め 下:防衛
攻めの場合は残ったキャラを殲滅しなければなりませんが、リンジャーは初手以外は火力が出ず、水着ハツネはUB後はスヤスヤしてます。相手に回復役や回復持ちタンクがいないため押し切れるとか、リマなどで水着ハツネを起こしてくれるとかなら勝てるかもしれませんが、そうでなければ初動が決まっても結局ジリ貧で負けてしまうことが往々にしてあります。
攻めではこの点をカバーするための戦略が必要になり、キョウカなどの残ったタンクなどを突破する火力を後ろに置いておいたり、リマ・ミフユ、オーエドミツキなど耐久しつつ相手を削り倒すためのキャラクターを組み合わせることになります。
防衛の場合はアタッカーを倒した後に耐久しないといけないため、タンクを追加し、場合によっては回復役もつけることになります。
ミフユさんは先頭イノリの妨害、サブタンク、サブアタッカー、自身の周囲の回復役のいずれもできるため、この編成に置いて攻め・防衛共に採用率が高いです。
編成例17:ヨリちゃん is GOD
ヨリ自身の初動TP回復とジータ・ニュネカなどの初手TP回復を組み合わせることでヨリUBを初動で打つことができるようになりました。
④-II 耐久型
これも割とよく見る形です。
なお耐久攻めテンプレはライ麦さんの動画によく出ていますが、決着に時間がかかるため15時バトルの残り1分の攻めには使いません(バリーナなら間に合うかも)。
単純に耐久だけだと負けることがほとんどなので、妨害やアタッカーを入れて、そちらの対策に相手のリソースを割かせる必要があります。
編成例18: 耐久キョウカ攻め(通称:晒されパーティー)
タンク3人、マホ(ユカリ)、キョウカのパターンです。基本的にヨリ、リンジャー編成や回復がいない編成にはそこそこ強いですが、連発ニノン編成に弱いため、私は防衛でおくことはありません。また物理タンクだけだとハツネ編成にも突破されやすいです。
攻めの場合は、キョウカでタンクを突破する必要がありますが、うまくいかないケースも多いです。ノゾミ、星6ペコあたりを速攻で突破できずにジリ貧になったり、全体攻撃キャラや水ツムギ、タマキにキョウカを落とされたり、相手にミスティがいてほとんどキョウカUBが打てなくなったり、というケースで負けやすいです。
編成例19: 耐久カスミ盾
ライ麦さんの動画にある、カスミで初手拘束している間にルナでユイループを入れる編成です。カスミ盾を妨害できる先頭イノリ、ミフユ編成の他、ニノンなどの速攻編成にも弱く、私は防衛では使いません。
編成例19: 耐久アオイ
自分が普段使う場合はこの形でないですが、ライ麦さんの動画で出ていた編成です。
④-III カウンター型
被弾TP(TP上昇なし、HP全削りで500)と初動だけでカウンターを撃つには1000÷(500+90)=1.69とTP上昇が70以上必要で(多分スズナのみ)、速攻アリーナではTP回復を持つキャラと組ませないと有効なカウンターは難しいです。ここで単独キャラで候補になるのが、自己TP回復持ちかつHP減少による火力増が見込めるヨリちゃんです。ただ火力は落ちるもののプリユイなども可能性はあります。
組み合わせるTP回復キャラとして、全体回復のジータ、サマキ、ウヅキ、特定キャラ回復のデレマホ、ユニ、クリチカ、ニュネカ、ギュイ、第2行動ではあるものの大きくTP回復できるサレン、ユキなどが重要になってきます。
またカウンター編成においてはアタッカーが相手のUBを耐える必要があるため、防御バフ役が大体必要になります。ニノン編成などを相手取る場合はUB2連発されるのを防ぐ必要があります。
例えば相手がテンプレのレム、ヨリ、水着サレン、プリユイだったとして防御バフを入れたヨリは初動TP+敵ヨリUBの被弾ダメでTPが溜まりますので(下図)、おあつらえにHPが減った状態で相手にUBを叩き込めます。
ここまで読んでくれたへんたいさんのために自分で調整したカウンター編成の一例を挙げると、
といういくつかのテンプレに勝てる編成も組めます。
⑤ 3編成の組み方
これまで水着サレン、ユカリ、その他として編成を分けてきましたが、これらを使って実際にどう編成を組んでいるかのお話です。
1、ユカリ、水着サレンを振り分ける
最初に書いたようにユカリと水着サレンは初手TP回復役として非常に重要で、編成は分けた方が無難です。
2、防衛では水着サレン編成にはリマか正月ムイミを入れる
これは入れていない人もいるかと思いますが、水着サレンはミスティのバインドによりTP供給ができなくなるため、入れない場合は初見殺しはできても2凸目で突破されやすくなります。突破が簡単な編成が1つあるとあと一つ突破されたら防衛失敗なので、何度も凸られるような順位を目指す場合は、入れておくのをお勧めします。
3、それぞれの編成の主軸を決める
これまでそれぞれの編成講座で話していた通り、現在強いとされる編成は最速イオやヨリ砲・リノ砲、リンジャー・水着ハツネなど特定のパターンがあります。3つの編成にそれらのパターンのうちのどれか1つを振り分けることで、初見時に突破されにくくします。
例えば、ユカリ・最速イオ、水着サレン・ヨリ砲、その他にリンジャー・水着ハツネをそれぞれのコンセプトにするなら
とここまで枠が埋まります。
4、隊列位置に注意して残りのキャラの配分をしていく
まず各キャラの前衛・中衛などに配慮して、水着サレンが妨害されないようにしたり、ユカリさんのムーンライトがきちんと想定したところに飛ばせるようにする必要があります。加えて、相手編成に想定通りの行動を取られないように妨害キャラを配置していきます。
例えば、水サレン編成では相手最速イオは対策しておきたいとかであればユカリ妨害用にイノリを加え(攻め側だとリマ、イノリの並びはやや危険)、リンジャー編成で相手イノリやミフユに強くしたいと思ったら先頭ミフユが必要とかになります。またイオUBを連続で撃ちたいとなればルナが必要になります。
防衛側では、この際に相手に突破されそうな編成を想定します。例えば、先頭にタンクを置いたユカリ編成であれば相手はイノリを使い突破してくる可能性を考えます。先頭ミフユ・リンジャー・水着ハツネは耐久パでも突破できますが、イノリ、ヒヨリによるミフユスタン回避を使おうとすれば、ここでもイノリを使うことになります。一つの編成に対する突破パターンはたくさんありますが、このレパートリーが豊富な人は意外と少ない(特に15時直前で焦っている状況では思いつかない)ため、突破するのに特定のキャラ(例えばイノリやミスティなど)が要りそうな編成を2つ以上作ることで相手を悩ませることで防衛しやすくなります。
5、残り枠を埋める
ここまでいくともう残り枠が少なくなっています。適当に残っているキャラクターを配置していくと、
と動画で紹介されている編成の組み合わせになったりします。この場合、レムはミスティ・ニノンへの対策、ヒヨリは先頭ミフユに対する対策、ミスティ・マホは耐久性向上や一部編成への妨害などになっています。
この残り枠の調整がどれだけ幅広く対応できるかに直結しますので、色々と試してみる必要があります。ただどのキャラも1人しかいませんので、3編成を作るときには妥協が必要になってきます。例えば、最近流行りのジータ・水サ・イオ編成を使う場合はユカリ・イオは当然使えなくなるので、ユカリ編成は最速リノ砲やユイループにするとかになります。
動画で紹介されたような編成は対策もよく知られていて(たぶん上位は)簡単に突破できますが、概ね自分が編成を作る時の順序に従って解説しました。
実際には、4から先は組み合わせによって効果を発揮するものもあったり、フレバトなどで思わぬ発見ができたり、アリーナで一番面白いところだと思います。ただどういう風に考えれば理論的に編成を作れるようになるのかの参考になれば幸いです。
超長文にお付き合いいただきありがとうございました。クラバトだけでなく、アリプリの研究も楽しいことを知ってくれる人が増えることを願って。
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