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Money Forward Cloud Award 2021 受賞インタビュー「税理士法人大樹」

税理士法人大樹
三輪 恵子 様(顧客IT化推進リーダー)

事務所概要
1996年1月に開業。経営者の良きパートナーとして、中小企業の「しあわせ」を実現する税理士法人。
賞について 
クラウドマスターCHALLENGE賞

どんな賞か
マネーフォワード クラウド会計の習熟度を高めることで、顧問先に価値提供している事務所に贈られる賞です。

受賞理由  
経営理念に「しあわせ」を掲げられ、事務所が一丸となり様々な取り組みをされている事務所様です。

直近約1年間でマネーフォワード クラウドのご導入件数を3倍に拡大、人事労務系の業務改善も得意としており、推進力、導入実績共にトップレベルの事務所様でいらっしゃいます。

マネーフォワードクラウド全体のご活用をいただくとともに、クラウド会計の習熟度も高めていただいております。

月1回事務所でマネーフォワード勉強会を行っており、顧問先へのクラウド化自動化への意欲が非常に高く、事務所全体を巻き込み推進されていらっしゃる事務所様です。

ー「クラウドマスターCHALLENGE賞」の受賞、おめでとうございます。

大変名誉ある賞をいただき、ありがとうございます。弊社はマネーフォワードクラウドを4年程前に導入し、初めはクラウド会計の導入からスタートしました。

クラウド化やデジタル化、自動化することで生産性の向上や人的ミスの削減、効率化されて生まれた時間でお客様により付加価値の高い支援をお届けすることを目標としておりました。

もちろん初めから上手くいくわけはなく、分からないことはマネーフォワードの担当者の方やチャットサポートで聞いたり調べたり、社内でも勉強会を開いたりする中で徐々に活用できるようになりました。

ー特に金融機関連携や自動仕訳ルールの活用が際立っていますが、取り組まれていることを教えて頂けますでしょうか。

弊社では、1年前に税務顧問業務を行う組織とは別に、「経理DX」というクラウド会計を初めとするITツール導入を行うための部署を設置しました。

現状、税務担当と兼任で在籍している職員も多いですが、税務担当の代わりにお客様にITツールの提案を行ったり、導入サポートを行ったりすることに特化したチームを作り、どのお客様でも高い水準でクラウド化を進められるような体制づくりをしています。

お客様にクラウド会計を導入する際には、当然入力時間を最小限にするために、ネットバンクやクレジットカード、クラウド型のレジとの連携の重要性はお話していて、クラウド会計の導入をきっかけに、ネットバンクを契約していただいたお客様も多くいらっしゃいました。

ネットバンクの開設には、お客様に銀行と契約していただく必要がありますが、開設に必要な書類や開設までの期間を事前に説明したり、IDや仮パスワードが発行された後の連携作業を手伝ったり、できる限りのサポートは心がけています。

時には、クラウド会計との連携だけではお客様にもメリットを感じて頂けないこともありました。その際は、振込の手間や手数料など、ネットバンク自体の特徴など、お客様にも感じて頂けるメリットも併せてご説明しています。

自動仕訳ルールの活用については、継続して活用し続けるのが一番大事なことだと思います。どんなことにも当てはまりますが、アウトプットしないと学んだことを活かすことはできません。

弊社では、マネーフォワードの勉強会において、各参加者がマネーフォワードを使っている顧問先の自動仕訳ルールや仕訳登録画面を操作しながら覚えていきました。

最初のうちは、導入推進を行うチーム内でも知見にばらつきがあったので、まずは所内でも質問できる体制にし、徐々にマネーフォワードのチャットサポートを活用するように移行しました。

ー現在では事務所の半分以上の方がマネーフォワード クラウドを活用していただいているとのことですが、所内で普及させるためのポイントはどんな点でしょうか?

弊社でマネーフォワード クラウドシリーズを導入することになった時は、まずはITリテラシーの高い若手職員を中心に、導入推進のためのチームを作りました。

新しいことに挑戦するのは楽しい反面、苦労することもありますから、何となく導入していこうとしても、率先して動く人は少なく、普及しません。そこで、まずは所内で責任を持つ組織を作り、ITツールに抵抗感の少ない職員から使いこなせるようになることで、成功体験を所内で蓄積しました。

その次に重要になるのが所内での情報共有です。せっかく成功体験ができても、所内に伝播しなければ使える人は増えません。使い方も各人が同じことを調べたり、チャットサポートに問い合わせたりしてしまい活用できるまでに時間がかかってしまいます。

そこで、弊社の導入推進チームでは月に1回、90分の情報共有の場を設けています。この場では、各メンバーの担当先のツールの導入状況を共有しています。

その際に、運用に関する悩みを一緒に考えたり、新しいお客様を誰が担当するのか決定したりする場にしています。もちろん、日々の不明点は所内のチャットで解決し、必要に応じてマネーフォワードの担当の方にご相談しています。

日々、疑問を解消していくうちにチームとして知見が貯まり、最近ではクラウド会計にとどまらず、クラウド給与・勤怠・請求書などの導入も行っています。

ー導入推進チームではどんなことをやっているのでしょうか?

導入推進という言葉の通り、顧客のクラウド化のために、マネーフォワード クラウドシリーズの導入を中心に行っています。

自計化されているお客様の場合、3か月間の中で、お客様自身でマネーフォワード クラウドを使って経理業務ができるように、基本設定や金融機関連携の設定から自動仕訳ルールの活用方法までレクチャーしています。

月に1回2時間、疑問点の解消や運用のご相談のための時間をお取りし、それ以外でも疑問点があればチャットにて質問ができる体制をご用意しております。

3か月間の目安はクラウド会計のみの導入を想定していて、クラウド請求書・給与・勤怠などを併せて導入いただく際は、さらに期間を延長して長期間伴走することもあります。

所内では、クラウド化を進めるべく、決算を迎えるタイミングで、税務担当にヒアリングを行い、クラウド化した方が良いお客様をピックアップしています。

ご提案の機会をいただけたら、税務担当者と共にお客様とお話し、課題解決のためにクラウド化の提案を行っています。

ーマネーフォワードの導入を進めていく上での課題はありますでしょうか?

終わりのない課題ですが、現在気を付けていることはお客様のバックオフィスを十分理解した上で、ツールの提案や導入支援するということです。

クラウド会計については詳しい領域ですが、給与や勤怠など複数のプロダクトをご案内するにはお客様の経理のフローを理解しなくてはなりません。ヒアリングが十分でないと、期待値のズレや想定以上の工数が発生してしまうこともあります。

しかし、会計事務所で働いていても、必ずしも一般企業の経理に詳しいわけではないので、ヒアリングに苦手意識を持つ職員もおりました。

また、私たちが行うべきなのは一般企業の経理に詳しくなることではなく、お客様の現状の課題をどうしたら解消できるか一緒に考える事だと思っています。

もちろん、詳しいに越したことはないですが、お客様の業務がどうしたら楽になるのか、クラウド会計の活用の時と同様に、パートナーとして寄り添うことを意識しています。

ー最後にマネーフォワードの導入時に心がけていることや大事にするべきことをお教えください。

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弊社の経営理念である「しあわせ」をお客様に届けることを心がけています。マネーフォワード クラウドをお客様に導入することで、会計事務所の業務も効率化されます。

しかし、それが目的ではありません。お客様に寄り添い、事業の成長やその先の「しあわせ」を届けることです。私たちの目的は、お客様の事業成長や労働環境の改善に貢献できるのか、常に考えながら提案の判断や導入支援をするようにしています。

お客様にご提案する時も「取引データが自動で取得できます」や「記帳業務が効率化されます」といった会計事務所目線でのご提案ではなく、「会計処理が早くなることで、月次の決算が早くなり迅速に意思決定できるようになります」のように、お客様目線でどのようにお役立ていただけるのかお伝えしています。

今後もお客様の「しあわせ」の実現を通して、地域社会や所内のスタッフにも「しあわせ」が伝播するような仕事をしていきたいと思います。




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