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Money Forward Cloud Award 2021 受賞インタビュー「税理士法人イーグル」

税理士法人イーグル
中山 大地 様(マネージャー)※写真左から二人目

事務所概要
2015年10月に設立。中小企業のCFOとしての役割を担うべく、事業計画の作成から資金調達、経理財務に至るまでワンストップで対応することでお客様に高い付加価値を提供している事務所。
賞について
経営アドバイザリーCHALLENGE賞

どんな賞か
Manageboard(※)を利用して顧問先に価値提供を実現している事務所に贈られる賞です。

受賞理由  
Manageboard契約当初から頻度高くご利用いただき、報告資料として業務フローに入れていただいています。

Manageboardを活用することで、会計の結果だけでなくお客様の意思を反映した事業計画をリアルタイムに共有し、将来の打ち手を一緒に作り上げることを実現。

マネーフォワード クラウドを含めて、利用者数を着実に拡大されていらっしゃり、高付加価値業務の提供という多くの士業が方法を模索される課題に関して、ベストプラクティスを体現されている事務所様です。

Manageboardとは:マネーフォワードグループの株式会社ナレッジラボが提供するクラウド型の予算管理ソフトです。

ー「経営アドバイザリーCHALLENGE賞」の受賞おめでとうございます。はじめに受賞のご感想を教えてください。

この度は素晴らしい賞をいただき、ありがとうございます。受賞のご連絡をいただいたときは「本当に弊社が受賞したのか?」と驚きました。

ただ、弊社では以前よりManageboardを利用して事業計画を作成し、お客様と初回面談を行っておりますので、日々の取り組みを評価していただけたのかなと率直に嬉しく思いました。

ーManageboardを導入した背景をお伺いできますでしょうか。

弊社では事業計画の作成が税務顧問の業務フローの中に組み込まれているので、Manageboardの導入前も他のツールを利用していました。しかし、ありがたいことに、順調にお客様の数が増加し、それに伴い業務量も増えたことで、徐々に時間的な余裕がなくなっていました。

今後もお客様のことを考える時間を作り、恒常的に価値を届けるために削減できる時間はないか検討しました。その結果、当時使っていたオンプレミス型ツール特有の、サーバーアクセスが必要な点や、機能のアップデートの度に買い替えが必要な点などを解決できないかと考えるようになりました。

そんな折、当時のマネーフォワードの営業担当の方とお話する機会があり、紹介してもらったのがきっかけでした。

導入当初から、使いやすいUIや共同編集などのクラウド型によるメリットも実感した一方で、欲しかった機能が全てあったわけではありませんでした。それでも、真剣に要望を汲み取り、開発を進めて下さっていたので、信頼して利用していくことを決断しました。

ー導入の際に苦労されたことはどんなことでしょうか?また、それをどのように乗り越えられたのでしょうか?

新しいツールに切り替えることは一筋縄ではありませんでした。利用を開始する時も教育コストを筆頭に、スイッチングコストとツールを切り替えることによる効率やパフォーマンスの上昇を比較し、導入すべきなのか入念に検討しました。

当初は、一部のお客様でのみ導入し、元々使っていたツールと併用していました。徐々に使い方を習得し、周囲に使いやすさを示しながら本格的な導入に移行しました。

その後、所内で普及させるために、従業員に期限・目的・目標を設定しました。いつまでにManageboardを使えるようにするのか、何のためにManageboardを使うのか、どんなことができる状態にするのかを丁寧に説明し、最終的には事業計画の作成にManageboardが必須となるようルール化しました。

社員にとっては、日常の業務をこなしながら使い方を覚えるのは大変だったかもしれませんが、慣れてくると使い方を自分で模索する人が増えて一気に浸透しました。

このManageboardの導入経験によって、従業員の中で新しいツールへの興味が生まれ、新しいツールを自発的に探すようになるなど、思いがけない収穫もありました。

ーManageboardの導入によって、お客様に変化はありましたか?

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最も大きな効果は、お客様に売上や利益といった数字に興味をもっていただけるようになったことです。Manageboardの利点の1つにお客様と会計事務所が双方向で入力・操作できるという点があります。

本来、事業計画はお客様が売上や利益といった目標を考え、会計事務所が税務や財務の視点からアドバイスするのがあるべき姿だと考えています。

会計事務所だけが操作できるのもメリットはありますが、お客様に数字に興味を持ってもらう機会を失っているかもしれません。

弊社ではManageboardをお客様に実際に操作してもらい、数字に興味を持ってもらうことを起点に以下の4つのステップを想定しています。

①毎月数字に興味をもつ
②数字の読み方を理解する
③数字を分析できるようになる
④分析をもとにお客様自らManageboardの使い方を考えるようになる

このステップで、お客様が自発的に事業計画や予算に興味を持ち、理解していただければ自ずと業績が伸びる可能性が高まります。弊社はお客様が成長した際に、新しい付加価値を提供できるように準備を進めています。

ーー所内ではどんな効果がありましたか?

所内においても、マネーフォワード クラウド会計をお使いのお客様が多いので、ManageboardとのAPI連携によって、レポートの作成業務が効率化され、お客様との面談の準備にかかっていた時間が削減されました。

また、使いやすいUI、権限設定や新規登録の容易さなどから、事業計画作成の煩雑なイメージを前向きに捉えられるようになりました。

最近では、Manageboard上で、マネーフォワード クラウド会計の仕訳を見ることができるようになっているので、お客様には予算の進捗と併せてManageboard上で仕訳も確認していただくようにしています。

これによって、お客様が経営状況と日々の取引をまとめて閲覧できるようになるだけでなく、会計データは会計事務所内だけで編集可能な状態を作ることができるため、誤操作などへの心理的負担も解消されました。

ー最後にManageboardの導入を検討されている方にメッセージをお願いします。

Manageboardを導入される際は、なぜ使うのかを突き詰めることが重要だと思います。どんなサービスにも当てはまることですが、使う理由が曖昧だといずれ使わなくなってしまいます。

Manageboardの場合、導入理由を明確にするためにはManageboardがお客様の需要や課題のどんな所を解決できるのかを見極めなくてはなりません。

会計事務所側の視点だけでは、「何となく便利になりそう」といった漠然とした理由で止まってしまいます。

どれだけ、客観的な立場になれるか、お客様の目線になれるかがツールの導入に限らず、会計事務所としても大事なことだと思います。

税務は仕事柄、喜ばれづらい仕事ですが、未来のことを一緒に考えるパートナーとなることで、付加価値を提供できると思っています。

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