劇場版「BanG Dream! Episode of Roselia Ⅰ : 約束」感想

みなさん、こんにちは。Meziroです。こうやってnoteに何かを書くのも久しぶりですね。新しいソシャゲを始めたりなんなりですっかり期間が空いてしまいました。

というわけで今回は、劇場版「BanG Dream! Episode of Roselia Ⅰ : 約束」の感想を綴っていきたいと思います。情報が出てからずっと楽しみにしてました。あのガルパでのストーリーを、テレビでもなく映画でやってくれるなんて。もちろん、公開初日に観てきました。

では、早速いきましょう。
※感想記事なので、映画のネタバレを多分に含みます!ご注意を!









構成

まず、構成についてです。ガルパでのRoseliaのストーリーといってもかなりの数がありますから、どこを抽出してくるのかはずっと気になってました。予告などで1章や2章が選ばれているのはわかったので、その2本かな?なんて予想もしていましたが、結果はこうでした。

バンドストーリー1章(Roselia結成まで)

バンドストーリー2章(『Neo-Aspect』ストーリー)

「ノーブル・ローズ―花々を連れて―」(『約束』イベントストーリー)

ちゃんと「約束」までやってくれました。そのかわり、1章を削った形ですね。まあ映画の副題が「約束」なので、そこまでやるのは当然といえば当然なのですが。
1章は、Roselia結成までを描き、その後のストーリーをダイジェストで流していました。ガルパのストーリーを読んでいなくて知らない方は是非そちらを読んでみてください。
それに対し、2章はしっかり描いてくれました。時間は計っていませんが、多分最も時間を割いてくれていたと思います。あのストーリーは私も好きなので、もう一度鑑賞できてうれしかったですね。

あと、これはすべてに言えることなのですが、さすがにガルパでのすべてのセリフを忠実になぞっていませんでした。要はカットです。ただ、カットしていても要点は押さえていたので、特に違和感はありませんでした。1章はかなりスピーディーでしたけど。

表現

ストーリーの内容については、1年も前にすべて読んでいるのでここでは割愛します。そのかわり、ガルパ内と映画内で表現が異なった部分について、触れていきたいと思います。

まず、今までLive2Dでしか動いていなかったキャラクターたちが実際に動いて話して演奏しているのは新鮮でした。動きがついたことによってセリフの裏にどんな感情があるか、深く感じることができました。
また、細かい設定部分も色々と楽しめました。2回目以降も隅々まで見ていこうと思います。(実は、今回の映画で、みんなが電車通学していることを初めて知りました…。)

そして、私が特に注目したのが、2章6話のこのシーンです。

画像1

このセリフについて、ガルパ内の友希那は、静かに忠告するかのように話していました。しかし、映画内の友希那は、感情をぶつけるように叫んでいました。
私は、それぞれの表現に違う意味があると感じました。前者は、FWFのためにすべてを犠牲にして音楽だけを見ていた、初期の友希那のような冷徹さが見られます。一方、後者は、どうすればRoseliaの音楽を取り戻せるかわからない友希那のもどかしさや悔しさが見られます。どちらも友希那にあった感情です。ただ、今回の映画では、後者をより見せていこうという演出の指導があったのでしょう。とても新鮮でした。

ほかにも、それぞれで異なる表現がいくつかあったので、是非探してみてください。

印象に残ったシーン

最後に、特に印象に残ったシーンをいくつかご紹介します。

・2章13話の1シーン

ここもガルパ内とは表現が異なっていました。

画像2

このシーンは、一度はRoseliaを飛び出してしまったけれど、もう一度Roseliaの湊友希那として歌いたい、そんな自分のことを惨めだという友希那に対し、燐子がそれを否定するシーンです。セリフ自体はどちらも変わりないのですが、ガルパ内では燐子が最初に発言したのに対して、映画内ではあこが何かを言おうとしたのに被さるように燐子が発言しました。
この演出の意味は、考えるに2つあります。一つは、燐子同様あこも「Roselia」を見続け、取り戻そうとしていたこと。これは、「ノーブル・ローズ―晦冥の導き手―」(『“UNIONS” Road』イベントストーリー)にもつながりますが、あこと燐子は常に「Roselia」というバンドを見続け、一番に考えていたということを表しています。
もう一つは、あこの発言に被さってまで、燐子は友希那に自分の想いを伝えたかったということ。この映画ではバンドストーリー1章も取り扱っているので初期の燐子から見ることができるのですが、そのころと比較すると、やはり意志の強さの変化を感じます。1章と2章の間での燐子の成長がよくわかります。

・「約束」に即興でメロディーをつけて歌う友希那

このシーンは映画オリジナルです。「約束」の歌詞をスタジオでリサに見せてもらった友希那が、即興で歌いだします。いわゆる独唱です。最初観た時は「こんなシーンあったっけ…」となりました。
当然いままで「約束」の独唱バージョンなんて聴いたことがありませんでしたが、友希那の想いが鮮明に伝わってくる歌声でした。
このシーンを追加した意味としては、やはり友希那とリサの音楽の原点への想いの強さがあるのではないでしょうか。友希那・リサ・友希那の父親の3人でセッションした幼き日。音楽を心から楽しみ、好きでいた日々。その風景が心に残っている限り、彼女たちの音楽は力強く奏でられるでしょう。

おわりに

さて、短くはありますが、感想はひとまずここまでにします。内容について触れていないので、これくらいになってしまいましたが、いかがだったでしょうか。
6月にはⅡも公開されます。いよいよRoseliaの集大成、FWFへの出場を描いたストーリーです(多分)。2ヶ月、待ち遠しいですね。

それでは、今回はここまで。ありがとうございました。

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