後期研修は情報戦



はじめに


こんにちは、metoです。後期研修の就活が終わったので、後期研修のプログラム選び・就活に関する記事を書いてみました!

後期研修は専門性を構築する上で最も大事といえる時期である上に、期間も3~5年と初期研修より長いです。にもかかわらず、初期研修よりも本当に情報が少なく情報集めには苦労します。自分が悪戦苦闘しながらつかんだ、後期研修に関する情報をまとめました。

初期研修医はもちろん、医学生5、6年の方にも是非今後の進路を決めるのに役立つ内容だと思いますので是非読んでみてください!

後期研修の就活の概要

まず、後期研修の就活の流れというか、実態って知っていますか?
前提知識をいれて、就活を有利に進めましょう。

動き出す時期


初期研修の就活のように、いわゆるマッチングの制度はなく、各々のプログラムが選考の期限を決めています。各病院のHPにも明記されていないことが多くわかりづらいです。
おおよその傾向として、初期研修二年目の8月ごろには採用選考が終了している病院が多いです。ただ、都会のマイナー科はシーリングもあり定員がすぐに埋まってしまうので、もっとはやく決まってしまいます。特に、眼科や精神科など人が殺到する人気の科は1年目の冬には埋まってしまうなんてこともあります。笑
自分はズボラなので、二年目の5月ごろから就活に向けて動き出しましたが、正直出遅れている感はありました。
後期研修は早く見学に行って、プログラムに入る意思を表明した人から採用が決まっていく早い者勝ちの競争です。なるべく早い段階(一年目のうちが理想)で診療科を決めて就活に動き出しましょう。

選考方法

初期研修のマッチングのように、小論文や医学のテストを課されるプログラムはほとんどありません。面接すらしていないプログラムもあり、大体は見学に行き、その時の印象で決められているケースがほとんどです。見学も複数回行く必要はなく、一回行けば十分です。初期研修のマッチングとは異なり、研修医として働いているので有給を使って見学に行くことになるので、病院側も複数回の見学は求めてきません。
見学が一回だけであり、病院側も応募者がどんな人間かわかりづらいので、コネがあればかなり有利に進められると思います。


情報戦を制する

後期研修はかなり情報戦の側面が強いです。
hokutoのような、プログラムの口コミ、実際の概要がまとめられているサイトも現状なく、どのプログラムが良いのかというのも非常に分かりづらくなっています。各病院のHPを見に行ってもらえばわかると思うのですが、給料、当直日数、経験できる症例数、残業時間、有給の取りやすさなど、知りたい情報は何も公開されておらずほとんど参考になりません。

見学に行って、実際に専攻医に話を聞けばこういった情報は集められますが、何しろ後期研修の就活は貴重な有給を使って見学に行かねばならず、見学のハードルが高いです。
見学に行きまくるローラー作戦よりは、持っているツテをフル活用して各プログラムの情報を遠隔で集めることを推奨します。医学部時代の先輩、研修病院の上級医、高校時代の同期、大学時代の同期など、使えるコネを使って情報を集めましょう。その方が、絶対に効率はいいと思います。


プログラムの選び方

前章ではプログラムの情報をとにかくコネを活かして集めようという話をしました。では、情報を集めたとして、どのようなプログラムを選べばよいのでしょうか。
これに関しては、QOLを重視するのか、経験症例数を重視するのか、各々の価値観にゆだねられるところではありますが一般的に当てはまることを書きます。

初期研修の病院でそのまま

初期研修の病院で後期研修をやってしまうのが基本的におすすめです。初期研修で顔なじみになった先生がいろんな科にいてコンサルトもしやすいですし、何より初期研修を共に過ごした同期が同じ病院にいるはずなので心強いです。後期研修以降は基本的に同世代が同じ科にたくさんいることはまれなので、飲みに行ったりできる友達が同じ病院にいることは大きなメリットかなと思います。
理想的には後期研修を見越して初期研修の病院を選ぶのがいいですが、志望科はえてして研修中に変わるのでなかなか難しいところではあります。

ただ、最終的には初期研修の病院のプログラムを選ぶとしても、ほかのプログラムの情報収集はしておくようにしましょう。

大学病院VS市中病院

・大学病院
最近は入局をせずに専攻医をやりたい人が増えてきていますね。入局すると勤務地を自分で選べなかったり、雑務が増えたりと不自由なことも多いといいます。
大学病院は待遇もよくないし・・・
ただ、珍しい症例を経験したかったり、研究がしたかったり、部長や教授の地位が欲しい人にとっては入局して大学病院の勤務を経るしかありません。
マイナー科だとそもそも入局せずに入れるプログラムがほとんどなかったりするので渋々入局せざるを得ないこともあるかと思います。

・市中病院
市中病院が基幹のプログラムは、自分のキャリアをコントロールできるのが一番のメリットでしょう。大学病院のプログラムよりも勤務病院の希望が通りやすいです。
注意しなければならないのは、基幹病院が市中病院であっても実は入局必須というケースも多いです。HPを見ても入局必須かどうかは明記されておらず、これも自分で情報を集める他ありません。入局必須と明記してするのはルール違反だとかなんとか、、

まとめ

いかがだったでしょうか。
後期研修の就活はとにかく情報戦です。とにかくコネを活かして早く動き始めるようにしましょう。

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