クズピスをメチルで薄める
12月3日は終業時間ですぐ直帰した。
渡部建多目的トイレ不倫の謝罪会見を見るためである。ワクワクしていた。2日の夜に『明日7時に会見!』の見出しを見つけ、過去のまとめ記事を改めて漁った。勉学はとことん嫌いなくせにこんな事の予習復習をしっかりしてんじゃないよ、親が悲しむぞ。しかし私のこの悪癖は親ですら知らないことだ。何故なら隠しているからな。私は今日の謝罪会見を、時々ツイッターも見合わせながら1人楽しむ気満々であった。渡部とTwitterと時々わたし。社会生活を営むものとして嗜むには、最低最悪の低俗な趣味である。
意識高い系なのに不倫はトイレでするんだ…の人が『キングの遅い朝食』の司会者になった時、谷原章介と優香の落ち着きと高めテンションの絶妙な掛け合いが心地よかった私はこの配役に白けてしまい、それからほとんどキン朝を見なくなった。別に自分の審美眼を誉めているわけでは無い。なんか違うんだよな、と思っただけである。
そういえば、この人と王猿西野は、イケメンなのにストライクゾーン幅広面食いの私の触手が動かない、数少ない人達であった。あと『羞恥心』にも全然動かなかった。まあまあいるじゃねぇか。イケメンセンサーが壊れたのかと思った。その後、ちゃんと平和又吉さんには反応したので、異常動作無しオールグリーンおめでとう立派な触手ですよ!と太鼓判を押した。ど汚いドブに咲く一輪の蓮のつぼみの様な清廉さで、私は又吉さんの健やかな生活を祈っている。
さて、オラワクワクすっぞ、と心の中で体をサンライトイエローに発光させながら自宅に戻り、パソコンの起動をした私だが、結果を言うとガッカリの一言であった。
クッソつまらん
私は、逃げて雲隠れしていた期間の発酵具合にも期待しつつ、このモラハラゲスの煮凝りが生み出した混沌、くずのかるぴす…クズピスとも呼べるものを私好みの濃さで薄めて楽しみたかった。
しかし、周りの自称料理人、マスカキ?とかマスゴミ?とか言う人たちが、このクズピスを勝手に薄めてこちらに提供しやがった。しかも薄めるのに使ったのは人体に良くない影響のある毒物である。食えるものを食えないモノに貶めるゴミ作成選手権は他所でやってくれ。
テレビの時代は終わった。本当にそう思った。程よくゲスだがきちんと頭のいいユーチューバーを数人厳選して質問させた方が、ここまで先細りで、面白くない、答えが無い、出させようともしない面白くも無いが救いもない1時間半にならなかったとさえ思う。あっ面白くないって2回も言っちゃってる
私たちもねぇ!『ガキの使い』で来てんじゃないんですよ!!
これ言った人、思いついた瞬間興奮しただろうな、1人鼻の穴膨らませて、おもしろい!!!って確信したんだろうな。会見場でも言うぞ〜言うぞ〜〜!!って意気込んでたんだろうな。おもしろくねーよ。会場ではいささかウケたかもしれんが愛想笑いの成分が多かったし、世間ドン引きじゃい
ああいうのは、本当に上手な芸人さんがなんでもないことの様にポロッと言ったら受けるのであって、ドヤ顔どころか雰囲気から、人体の全ての穴という穴からドヤ汁滲み出させて言うことではなかった。よくよく考えるとそう面白くもないし。全盛期の松本人志がさらりと言ったら滅茶苦茶に面白かったと思う。だが誰も松本人志になれない。あの発言をした人も松本人志が好きなのかもしれない。知らんけど。面白いことを言ってやりたくて辛抱たまらんかったのかもしれない。結果滑り倒してるけど。散々テレビは終わったと言ったが、私はテレビのダウンタウンで狂うほど笑った世代なので、TVで面白いことをしてくれる人は大好きである。ただ『私は今面白いことをしたので皆さんは笑いましょう』とこちらが選ぶはずの感情を勝手に強要してくる様な他人は嫌悪している。探せば周りに結構いるのでみんなも見つけてみよう。
でも、おそらくその、面白いと思ってしたことが世間では嫌悪を持って受け取られる、と言うこの構図は、テレビと茶の間の明確な溝を現していると思う。
私は開始30分まで我慢したが、出来上がってしまったこのおぞましい毒物に見切りをつけたので、携帯でゲーム実況のYouTubeを楽しみながら、誰がこのカンタン毒物クッキングのオチをつけるのか確認しようとした。
結果誰もオチをつけず終わった。この会見で得した人は1人もいない。
私はクズピスを美味しく飲めなかったし、人としてどこに出しても恥ずかしい清々しいクズだということを再確認した。したところで屁でもないが。私はすでに敗者である。私は多分もうこのトイレ不倫に対してはなんの感情も持たない。テレビの評価は地に落ちるのみ。
不倫は嘲りの対象としての消費がまだしばらく続くだろう。芸人なのに。
暴露した不倫女も溜飲は下がったかもしれないが、男の性欲?と称していいのかハラスメントとマスメディアの娯楽と雑に消費されているので可哀想に思う。
では、いつかこの騒動があってよかったと言える様に2人で頑張ろう、と懐の広いイイ女のふりをしたお嫁さんは?これも否。
不倫男と結婚はできないが、一万円で雑に性欲処理された女も、誰かの大切な希望(嫁)になる、大事にされるべき人間なのに、お前はベッドで大事に/お前はトイレで雑に/などと区別していいはずない。嫁とその他の女としての区別ではなく、多目的男が人間として他人を敬わない人格である様なので、あの美しい女優ですら見下されている可能性はある。所有物、トロフィーワイフとしては大事にされているだろうが。なので得はない。所有物としての寿命は人生より短い。むしろ多目的トイレの嫁と蔑称されるのは可愛いの権化のぞみーぬがしなくていい経験である。私は彼女の歌が可愛くて大好きだった。べるぜバブのエンディング曲の、♫グルグルグルグルグル!どんたっちみー!をあんなに愛らしく歌える女優はいない。べるぜバブはそんなに好きじゃなかったが、のぞみーぬの歌だけは好きだった。私はのぞみーぬには損してほしくなかった。なんなら勝って欲しかった。何にかはわからんが。
多様性の世界と叫ばれて久しいが、人間としては裏表のない真っ直ぐな一枚板の様な人が評価されるのかもしれない。間違ったことをしても,批判されても真っ直ぐぶつかって対応する、今までは『バカ』と評されてきた人たち。私もその方がいいと思う。卑怯で浅ましい人間が『バカ正直』な人を利用し搾取する世界は変だし気持ち悪いとみんなが普通に思える世界になればいい、
狩野と行くデッドバイデイライトを見ながらそう思う。
勝者はそう、評価うなぎ登りの例の相方、大嶋のみである。