1.2 プロレスリング・ノア 有明アリーナ大会感想(1)

プロレスリング・ノアの2024年最初のビッグマッチとなった有明アリーナ大会。

有明アリーナで観戦するのは初めて。
有明コロシアムの跡地に建てられたのだと思い込んでいたのは秘密だ!
 
僕はアリーナ席で観てましたが

席からの眺望
天井ビジョンは見えないかなぁ

見易い…かな?
アリーナ席よりはひな壇席の方が見易いかもしれません。
見易さと雰囲気で比べましょう!

さて。
まずメインについて触れたいと思います。

丸藤vs飯伏はビッグマッチのメインに相応しいバリューを持ったカード。
タイトル戦を差し置いてのメインに賛否(主に否)わかれましたが、僕はそもそもメイン=タイトルマッチじゃなくて良い派なので気にならなかったですね。
タイトルの価値は内容で決まるもんだと思うし。

さて、試合ですが、丸藤よりも飯伏に注目して観てました。

入場
拳を掲げる

この姿を観た瞬間に「コンディション最悪だ」と思ったファンだけが石を投げなさ(やめろ

本試合にかける意気込みが伝わってくる入場でした。

試合は比較的穏やかな入りから。
探りを入れつつ展開を図るような。

丸藤が場外戦を仕掛けるあたりから、起承転結の承に入った感じがありました。

チョップも鋭く、飯伏がやや劣勢、そこからの巻き返しでボルテージも上がる…かと思いきや、ここから平板な展開に。
コンディションの悪さからなのか、ブランクによるものか。
コンディションについては僕は気にしないことにしています。
プロレスラーがリングに上がるならそれがベストコンディションなんです。
怪我をしていようが痛めていようが。

三沢さんの事例から何も学んでないのか!と言われそうですが、そもそもリングに上がらなければ良い。
そしてこれまで、ノアはそうして来たでしょ。
原田が無事にリングを降りられたのは、ノアがレスラーの命を守る姿勢があったからだと思うのです。
上がる、と決めたならやるしかない。
できなくなれば止める。
そこは変わらないからね。

さて。
セカンドロープに飛び乗れないのが続いて、僕は「ノアのリングって少し高く設定されてるんだっけ」と思っていたのですが、どうやらその辺もコンディション不良が影響していたようですね。

で、終盤まで、足に動けなくなるほどの甚大なダメージが入っているようには、僕には見えなかったかなぁ。
少なくともレフェリーストップを要する、動けなくなる状態ではなかった。

事後諸葛亮が多くてうんざりするけど、自分もあえてそれに乗るなら、最後まで試合を全うしたからこそ種々の課題が浮き彫りになった試合だったと思いますよ。

Xでは「起承転結の承と転が曖昧なまま進んだ試合」と書きましたが、そんな感じ。
承や転が明確だと、終盤の2カウントの返しが盛り上がるんですが、客側が探るうちに結ががっちり打たれた感じ。

フィニッシュまでの流れはさすがでした。
 
僕は、丸藤と飯伏が、対戦相手だけでなく時計の針とも戦ってたエモーショナルな試合だと感じました。良い試合ではなく好きな試合。
ままならないものと抗う姿はカッコ悪くてもカッコいいんです。

試合自体は低調だったのは否めません。
期待値から上がったハードルの脇で走り幅跳びをした試合とも言えるかも。

でも、試合後に足を引きずりながら(そして時にすっぽ抜けそうになる歩様で)、客席に力強く拳を掲げる飯伏の姿には、やりきった充実感みたいなものを感じました。


落日の英雄なのかもしれない。
それでも
英雄がなぜ英雄足り得るのか。

その一端を垣間見た気がします。


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