6億人以上のユーザーが存在していても【メタバースは死んだ】と言えるのか?
「メタバースユニバースレポート」によると、メタバース全体の月間アクティブユーザー(MAU)は6億人以上に達しています。
このような驚異的な数字を見ても、一部の批評家は「メタバースは死んだ」との見解を持っています。しかし、この数字が示すのはメタバースが単なる一過性のブームではなく、持続可能なエコシステムを形成しつつあるという事実ではないでしょうか?
1. メタバースの規模とその成長速度
2023年第4四半期にメタバースの月間アクティブユーザー(MAU)は、全世界で6億人以上に達しており、第3四半期から第4四半期にかけては、なんと総MAUが10.4%増加し、5億4900万人から6億640万人にユーザーベースは成長したとのこと。
この急速な成長は "メタバースは死んだ" どころか、順調に成長していることを示しているのではないでしょうか?
2. 主要プラットフォームの競争と成長
Robloxは2023年第4四半期に2億5000万人のMAUを達成し、メタバース内で最大のコミュニティグループを構築しています。一方で、最もユーザーベースが近い競合であるFortniteもMAUを8500万人から9000万人にへと増加させました。
他にも、ZEPETO(韓国)とAvakin Life(イギリス)もそれぞれ2000万人と1000万人のMAUを有しており、ユーザーベースは年々増加しています。
3. Web2とWeb3、そしてVRの進化
Web2メタバースは全体のユーザーベースの98.5%を占めていますが、Web3メタバース(The Sand Box、Decentraland..etc)も徐々にその存在感を高めています。
また、VRヘッドセットを通じてメタバースにアクセスするユーザーも大幅に増加しており、VRChatがこのカテゴリで2000万人〜のMAUを達成しました。
まとめ
結論…メタバースは生きてます!
レポートが示す6億人以上のユーザーベースは、メタバースが多くの人に受け入れられ、今後も成長が期待できる根拠とも言えます。
しかし!
メタバースマーケティングの視点から注意しなければいけない点があります。
このレポートの数値は、メタバースプラットフォームのユーザーベースの成長を示すものである、ということです。
メタバースとコラボレーションすることで企業やブランドがシナジーを得られるかどうかは、ブランドとマッチしたメタバースの選定とユーザーを惹きつける企画を構築できるかどうか?にかかっています。
「メタバースユニバースレポート」で公開されているような数値では男女比や国別のユーザー比まではわかりません。
極論、日本国内向けに訴求したいブランドが、3億人のユーザーベースを持つメタバースに進出しても日本人ユーザーがゼロだったら意味ないですよね?ってことです。
メタバース活用を検討されている企業のご担当社様は、メタバースの数字的な側面だけでなく、そのメタバースを利用しているユーザー属性までリサーチされることを強くオススメします。
参考:https://www.metaversed.consulting/blog/the-metaverse-reaches-600m-monthly-active-users
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