えまと会った日 1

ほんとの最初は2019/2/04で、あまりの衝撃にいまだにスクショに残っている。
その時聴いたのは、
「アンノウン・マザーグースを歌いました」
当時channelとあるのボカロランキングを日常的に聴いていて、その中で唯一しっくりこなかった歌が、アンノウン・マザーグースだった。

まだ中2だったからだと思う、テンションが上がる訳でもなく、かと言って心にくるわけでもなく なんでこれがTOP50に入ってるんだろ。。。とさえ思っていて それで考えたのが、 coverを聴けば価値観が変わるかもしれない。
自分でもchannelとあるのランキングの中で好まない曲があるのは悔しかったし、好きになりたかった。早速調べてみて、やはりcoverもしっくりくるものもなく、でもかれこれ3日間くらいはいろんな人のcoverを漁り続けていた。
そこで最初に惹かれたのが、おん湯(さん)
自己主張が強くて耳が痛くなるような男性の歌い方が好きではなかったので、とにかくありがとう。の気持ちで、でもだからといってアンノウン・マザーグースを好きになれたかと言われればそうでもない。その時に、見て見ぬふりをしていた、名前のない歌い手を再生してみようという気持ちが湧いた。(その時の自分にとって、名前のない歌い手には惹かれなかったのかもしれない)

高い 
これが第1の感想。でも繰り返し聴いた。なんていうか、橋本環奈の存在みたいな、透き通ったような声で始まるこのcoverに、何か特別感を感じていたのは間違いなかった。その時は言語化できなくとも、そこには確かに圧倒的な安心感と満足感があって、いつしかアンノウン・マザーグースの好き嫌い関係なく れいしろせのこのcover を毎日聴くようになっていた。でもまだその時は、 れいしろせのアンノウン・マザーグースを歌いました が好きになったにすぎず、まだその本人そのものに興味を持ったわけでもなかった。

半年と少し経って、2020/8/16くらいだと思う。channelとあるの新しい2020版ボカロランキングが公開されていたのを視聴した。
その時また1つ、引っかからなかった曲があった。

とても素敵な6月でした

なんでこの曲がこのランキングに入ってる、???
なぜこの曲に票を入れたのか、全員に聞いてみたかったくらいだ。
また、coverを漁ってみる。今回は1番最初に目に入った。「とても素敵な6月でしたを歌いました」
半年以上忘れていた名前が目に入って、少なからず高揚したし、この人なら。。。
案の定、いやそれ以上だった。
けどその時もやはり、とても素敵な6月でした が好きになったというよりは、彼女のこのcoverに惹かれたに過ぎなかった。
というか、こんな原曲からこんなcoverを生み出せる、こんな人がいるのか。。。そっちの感情が大きかった。
感情の起伏が激しい自分は、その時はれいしろせを神だと崇めるくらいにはほんとに毎日聞いていた。
    でも、まだ好きだったのは、れいしろせの
とても素敵な6月でしたを歌いました に惹かれたにすぎなかった。

それからまた2ヶ月後
まだ聴く音楽の幅が狭かった自分に、多大な影響を与える曲が現れた。
ヲズワルド
弟が当時ハマっていたSouのcoverを弟が口ずさんでいるところから知り、本家にたどり着いたものの正直不快に思っていた。
当時の自分にとってらあの世界観の作り込みは凄い ではなく恐怖だった。
でも、ここまでインスピレーションを受ける作品も早々ないと内心分かっていた自分は いつものように、coverを漁ってみることにした。
yama 天月 宮下遊 見覚えのある顔ぶれが並んでいる。その下にあった名前を見て、心臓がドキっとしたのは今でも覚えている。
_ ヲズワルドを歌いました
その時が深夜だったのもあり、正直怖かった。が、好奇心には勝てなかった。
聴いてみた。(2020/10/19)(スクショより)
最後の号哭のところで、リアルに鳥肌が立った。それは凄いとか感動したとかではなく、どちらかといえば恐怖でさえあった。セリフの部分も相まって、完全にこのcover、世界観にやられた。
自分とはまだ程遠い世界の人間、宗教的な何かすら感じていて洗脳されそうで怖かった。
その夜はなかなか寝つけなかった。
その時のれいしろせへの思いは、好きとかそんなものではなく、感情表現の化け物 とかそんなんであった気がする。その日からだ。
自分がれいしろせ という存在に興味をもって、他のcover、人物像、経歴を調べ始めたのは。

最初にたどり着いた動画は皮肉にも、久遠千歳の
unravelだった


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