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白が字牌マイティだとどう面白いの? ~闇のゲーム「清一色東天紅」を語る②~

 こんにちは。メタビートです。前回の清一色東天紅の記事を読んで下さった方はありがとうございました。今回は我々がチントンで採用しているルール「白が字牌マイティであるとどう面白いの?」について書いていこうと思います。字牌マイティのルールを読んでいない方はぜひこちらもご覧ください。わからない状態でもこの記事は読むことができます。https://note.com/metabeat/n/n59cbf931585f

結論を先に述べると

①配牌格差の解消

②字牌マイティを利用した戦略増加

 あまりに面白いバカゲーこと清一色東天紅が流行ってほしいという願いもありこの記事を書いていますが、それと同時に清一色ゲームをやっている方へ、新たな案を提示しています。

①僕が思う清一色ゲームの課題

 もともと清一色東天紅が開発されたとき、白は字牌マイティではありませんでした。そのため旧清一色東天紅は清一色ゲームをそのまま東天紅にした(詳しくは上のリンクをご覧ください)感じでした。そのときにやっていた界隈が思っていたことは

字牌の価値があまりに低すぎる」

ということでした。いや、それでよいのかもしれません。なにせ名前が「清一色ゲーム」なのですからw しかしもともと山に4枚しかなく縦受けしかない字牌は、持っているだけで手牌のガンになりやすい牌であることは間違いなかったのです。そしてこのことでどういう不利益が生じるのかというと

「配牌のシャンテン数≒手牌の字牌枚数となり、字牌枚数がそのまま配牌格差を表してしまう」のです。1シャンテンの差があまりに大きすぎる清一色ゲームや清一色東天紅においてこの課題を改善させたいと思ったことが白を字牌マイティにする発想の原点でした。

※清一色東天紅では159mと北を抜くため清一色ゲームより配牌格差は減りますが、清一色ゲームでは19mすら抜けないためさらに配牌格差は増えると思われます。対策として清一色ゲームの山作りの要領で1m8枚、ピンズ、字牌の山と9m8枚、ソウズ、字牌の山を作ることでマンズのメンツ構成を助ける方法があるらしいです。参考に。

②白をオールマイティにするとどうなる?

 ではいわゆる「白マイティ」ルールを清一色東天紅に採用するとどうなるのでしょう。これはかなり簡単に想像がつきますね。そう

「とんでもない量の天和地和や多面張が出る」のです。

 これは課題を解決するどころか逆に配牌ゲーを引き起こします。そんな無限にダブリー多面張や天和を出すためにこんなゲームをやっているわけでもありません。なので白マイティルールはあっさり却下されました。

③字牌マイティの魅力

 ということで生み出されたルールが「白を字牌に限りオールマイティとする」ことでした。これがあることで丁度いいくらいに配牌格差が解消され、たまに天和が出て、そして下記のような実力要素が発生したりするのです。

親、配牌が

チントン 先切りたいおん

受け入れ枚数でいえば東か南が最大だが、テンパイのスピードがかなり速いチントンでは字牌2種のポンテン狙い+ソウズの先切りを選択肢に入れるという戦略が取れる。この場合はポンテン取ったあとの待ち枚数が最大になり、万が一メンゼンで張ったら(大体そんなことないが)リャンメンにできる打8sとする。

西家、配牌がこれで、以下二つとも親から南が打たれたとする。

※ガリは自分が牌をツモってこないと抜くことができない。天鳳サンマとかもそうだった気がする。

チントン 鳴き判断①

鳴かなくてよい。まだマンズを抜いていないし字牌は大量にある。最悪東が枯れても白のおかげで他の字牌とスライド(笑)できる。

チントン 鳴き判断②

これは白が南に変わっただけだが上より圧倒的に鳴いたほうが形が良くなる。残りの南は1枚しかない(一応白も鳴けるがそうそう出てこないしポンが重複(笑)することもある)

チントン1

 これは東南単騎。かなり出やすいのでアガリが見込める。


チントン 字牌単騎

これは字牌全単騎待ちでオープンリーチをかけた場面である。字牌全単騎でオープンリーチをすれば相手の手牌を抑制しほぼツモアガリまで持っていくことができる。ちなみに対面の先輩は手牌全てが字牌になって僕に役満を放銃した

チントン 多面張

これは白を東とみると14pのシャボ待ちだが、七対子の字牌全部単騎待ちとみることもできる。ちなみに東天紅はフリテンリーチ禁止なので捨牌に字牌があるだけでチョンボになる。僕は始めたてのころこのチョンボを何回もした記憶がある。

 このように白が字牌マイティになることで

①字牌2種+白で1ブロックとみなしたピンズソウズの先切りが容易に行える

②白があるときとないときでの鳴き判断変化

③白を活かした単騎待ちや多面張

ぱっと思いついただけでもこれだけ戦略性が増します。たぶんじっくり考えるともっとあるのですがニッチになるためやめておきますw

 というわけで、白を字牌マイティにすると元々の清一色ゲームの課題だった配牌格差を解消できるだけではなく、白を使って新たな戦略を生み出す事ができます。清一色東天紅いかがでしょうか。あるいは清一色ゲームのおまけに白の字牌マイティだけでも。きっと面白いですよ。


➃おまけ


チントン スッタン2

これは東も待ちだが中は四暗刻単騎待ち。

チントン スッタン1

これは東中ともに四暗刻単騎待ち。



チントン 6枚使い 四暗刻

(7sは7pと考えてください)

 これはさっきまでと同じ...と思いきや6枚使いチートイツと複合するので1pも待ちになる。リーチ後に7pはカン出来ない。人を馬鹿にした待ちである。

もし何かためになることがありましたら、サポートして頂けると非常に有難いです!