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闇のゲーム「清一色東天紅」を語る

 こんにちは。メタビートです。今回は早稲田麻雀部の偉大なる(笑)先輩が生み出した闇のゲーム「清一色東天紅」(通称チントン)について書こうと思います。よろしくお願いいたします。

①そもそも清一色ゲームとは、東天紅とは

 清一色東天紅を語るにあたって「清一色ゲーム」「東天紅」の2つのゲームを説明する必要があります。本題ではないので軽く。

 清一色ゲームとは3人麻雀の一種で、全自動卓における3人麻雀の設定(つまりマンズの一九、ピンズ、ソウズ、字牌)にしたあと、牌の色を無視して以下の山を作ります。

マンズ、ピンズ、ピンズ、字牌(ピンズが各種8枚、マンズ字牌が各種4枚の山)

マンズ、ソウズ、ソウズ、字牌(ソウズが各種8枚、マンズ字牌が各種4枚の山)

※この時マンズと字牌も、4枚の色の比が1:1になるようにしましょう。そうしないと牌の色によって区別できやすくなってしまいます

 つまり1局ごとにピンズの山とソウズの山が入れ替わり、マンズを使わない限りほぼ確実にホンイツかチンイツになる3人麻雀となるわけです。これが清一色ゲームです。

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 イメージはこんな感じです。ピンズソウズは各種8枚あるので画像のような6枚使いもあり得ます。これは暗刻+暗刻に取れます。暗カン+暗加カンをするという方法もあるのですがこれは後程説明します。

 次に東天紅についても軽く説明します。Wikiにも載っているのでこちらは清一色ゲームよりも有名だと思いますが、東天紅はイメージとしては「役の数がそのまま点数になっちゃったよ的な三人麻雀」です。特徴は

画像3

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・マンズや北が全部ドラ(ガリ)扱いとなり、抜いてリンシャン牌から補充する

・役の翻数がほぼそのまま得点となる

・ロンもツモも点数がほぼ変わらないのでツモ有利になる

・一局精算

ということがあります。一局精算を聞き慣れない方もいると思いますが、要は半荘終了時のオカやウマといった順位が無く、一生続けることもできるしやめたいときにやめられるということです。ちなみに常時東1局で、あがった人が親になります。アガリの価値が高いです。

 東天紅の点数計算は仲間内で変わることも往々にしてあります。参考に一番最後に我々の点数計算を書いておきます。

②清一色東天紅

お待たせしました。いよいよ清一色東天紅の説明です。といっても基本的にはこの2つのルールを組み合わせただけです。ただし、白を「字牌に限りマイティ牌」にするという特殊ルールを採用しています。(北として抜くことはできない)

このルールを採用することで

チントン2

これは東か南をポンしてテンパイにとることができますし、

チントン1

これは東単騎あるいは南単騎待ちです。

また、4枚使いや6枚使いのチートイツが可能ですので、

チントン3

これは東を暗刻とみると14pのシャボ、東をトイツとみると字牌全種が待ちになるという凶悪なテンパイになります。

 また、清一色東天紅は同じ牌が8枚ある都合上5枚目以降のカンをすることができます。2334ちゃんは5枚以上に対応できませんので(当たり前)文字となってしまいますが、

11111345666677p

と持っている時に1pを1回カンします。リンシャンで中を引くと

1345666677p中

となりますよね。この状況でさらに1pのカンをすることができます。これを暗加カンといいます。

※暗加カンにチャンカンはできませんが、明加カンにチャンカンをすることはできます。

リーチ後も待ちさえ変わらなければカン出来、その際ドラがどんどん増えていくのでエキサイティングなゲームを楽しめます。

③詳細ルール

めちゃくちゃ詳細なルールです。導入としてはオススメしませんが、このゲームをやる物好きな方は是非熟読ください。
王牌
開局時にドラ表示の横から16枚分ける(159北分)。抜きドラを抜いた時のみ使用する(槓による嶺上牌は通常のツモから取る)。嶺上開花は槓によるツモ時のみ数える(1点)。

白の扱い
白ぽっちは使わないが、以下のルールを採用している。
リーチ一発ツモ時に引いたらマイティ扱いで和了
それ以外の場合は常に字牌マイティ(北として抜くことは出来ない)
ドラとして白がめくれた場合は字牌1種類を選んでドラとする。2種類以上持っていても字牌全てがドラとなるわけではない。
明加槓に対する槍槓は、刻子と同種の字牌待ちの場合のみ可能。全て白の場合は任意の字牌待ちで和了可能。
・マイティを何の牌として扱うかを決めるのは点数計算時。

喰い替え
ポンしての打牌で、晒した2牌と切る牌で刻子が出来てはならない。
ただし、白2枚を晒してのポンでは鳴いた牌と切る牌で対子が出来なければ良い。

国士無双、四喜和の和了方法
国士無双の和了時は抜きドラが手牌にあっても良い。ソウズ(ピンズ)1,9を2枚ずつ組み込んでの和了になる。暗槓や抜きドラに対してロン和了が可能で、それらを見逃した場合はフリテンになる。
四喜和の和了時は北が手牌にあっても良い。4面子1雀頭の中に東南西北を含む必要があるが、北の暗槓は出来ない。また、他家が抜いた北を鳴くことは出来ない(ロンは可)。
またいずれも晒している抜きドラはフリテンにならないが、立直後に待ち牌である抜きドラを抜くことは出来ず、他家の抜いた抜きドラはフリテンになる。

オープン立直
2点(通常立直は1点)だが、立直者以外が放銃すると役満扱い。
晒すのは待ちが分かる部分のみで良い(他の部分を開くかは任意)。
七対子での特殊な晒し方として


画像9

(東南白待ち)は東南白のみ晒せば良いし、


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(14p字牌待ち)は全部晒さなければならない。
オープン立直時のみ牌理ツールの使用が可能。使わない場合、立直者以外も待ちを考え共有する。

全員が気付けなかった待ちが出たりツモったりした場合、ツモは和了が認められて、他家が切った時は切り直しが可能。切られてから次の人が牌を引いてしまった場合は、いずれもフリテン扱いにせず続行。

それ以外でオープン立直者に対して和了牌を切ってしまった場合、オープンの発声が明確でなかったと認められた場合は切り直しが可能。

立直後の暗槓
待ちが変わらなければok。

チントン5


だと1sと東の暗槓が可能。暗槓するかは任意。

少牌の取り直し
鳴きの有無に関わらず、自分の最初の打牌前に気付いたら足りない分を補充してよい。

鳴きの取り消し、重複、ダブロン
発声の取り消しは打牌前であれば無条件で可能。
同時に鳴きが入った場合は上家取り(ポン、カンを問わない)。
ダブロン時の親権、積み棒も上家取り。

立直宣言
次の打牌及び槓がされていないなら立直しない,クローズ立直,オープン立直の選択し直し,オープンの開け直し可能。供託棒を出しているかや発声の有無は問わない。
オープン立直はその旨を発声することで成立(「オープン」「プンリー」etc.)。

ただし、三軒目でないオープンリーチの時は手牌を公開してからは取り消し出来ない(開け直しは可能)。

和了放棄・チョンボ
次の場合は和了放棄になる。全員が認めた場合はチョンボ(20点オール,局のやり直し)にしても良い(同卓者はよっぽどの理由でない限り認めるものとする)。
・多牌、少牌(打牌終了後)
・オープン立直を晒し間違えて、鳴きと打牌,または下家のツモが完了していて、それを自己申告した時
・誤立直や立直後の誤暗槓、見逃しを自己申告した時
・誤ロン、誤ツモ(倒牌前、発声後)

次の場合はチョンボになる。
・誤ロン、誤ツモ(倒牌後)
・誤立直が確定した時(白パッツモで和了しないなど)

抜きドラの抜き間違い
例えば間違えて南を抜いてしまったとする。
・山からツモる前
 訂正可能。南を手牌に戻す。
・山からツモってしまった場合
 手牌に抜きドラがあれば南と取り換える(新たに引いてきた牌でも良い)。無い時は新たに抜きドラを引くまで和了放棄で、引いたら手牌の抜きドラと南を取り換え、和了放棄を解除する。

和了牌を手中に入れてしまった場合
和了を認めるが、最も点数が安くなる牌をツモったことにする。立直中は想定しない。

流局・流局間際
流局とか見たことないし詳細は決まっていない。
山は取り切り。不聴罰符は場に40点。聴牌連荘。
新ドラをめくれるが嶺上牌が取れなくなる場合でもカンは可能で、カンが成立した時点で流局。

三味線行為
待ち牌を言って差し込んでもらうような行為は禁止。その他三味線はok。例えばノーテン・フリテンだと言った巡目に和了しても文句は言えない。

➃やってみた所感、おわりに

 まず1局が異様に速い。天和地和はいうほど出ないのですが配牌平均シャンテン数が2を切っています。そして打点がまあまあ高い。常に清一色かホンイツなのでリーチすれば20点くらいはいきます。

 そして白を字牌マイティにしたのですがこれは本当におすすめです。元の清一色ゲームだと配牌にある19萬と字牌の枚数がそのままシャンテン数になってしまい字牌=不利なのですが、白を字牌マイティにすることで配牌格差がかなり解消されます。

 あとはピンズソウズが8枚あるのでシャボ待ちが普段より強いです。なんせ基本12枚待ちがありますからね。待ちの種類は多くするに限る、このことをよく覚えておきましょう。

 このゲームは多面チャンが愚形に負けたり適当に打った字牌がチートイに刺さったり色々理不尽ですが結構実力ゲーです。超高速展開なので1巡のミスがとんでもない痛手になります。最初は何だこの運ゲーはとなるかもしれませんが、やるうちに面白くなってくると思います。最近のセットはマジでこれしかやっていないほど依存しています。滅茶苦茶に面白いです。たまに戦略でも書いてみようかな。是非やってみてください。。ではでは。

⑤早稲田麻雀部、東天紅点数計算表

(基本的に載っていない役は実際の麻雀と点数が同じです)

門前 1点 (鳴いていないときにつく。ドラ扱い)

バンバン 2点(常につく。)

親 1点

本場 1本場につき1点

5p、5s 1枚につき1点

赤 2点(赤5pなら 1点+2点 ということになる)

一発 1点+嬉しいな5点(意味が分からない。でも結構面白いのでお勧め)

カラス 門前30、鳴き20(1枚もガリを抜いていないときに成立。)

七対子 4枚使い、6枚使い可。4枚使いは1種類につき+2点,6枚使いは+4点,8枚使いは役満。

暗カン   2点、暗加カン1回につき2点追加

明カン 1点、明加カン1回につき1点追加

セット 4点 (同じガリを4枚抜くと成立。ドラ扱い)

緑一色、大車輪

緑一色(發の有無は任意)、大車輪(ピンズ2~8各2枚を使用しての和了)、共に役満。
緑一色はソウズ、大車輪はピンズの時。

小三元は役満、大三元はダブル役満

ジュンチャン 門前役満、鳴き30(清一色と複合しない)

チャンタ         門前20、鳴き10(ホンイツと複合しない)

役満について

役満は50点。ただし、その役満をあがるうえで必ず複合してしまう手役は計算しない。例えば九蓮は清一色と必ず複合するので清一色を計算しない。例外としてチャンタは役満ではないがこの特例に従う。緑一色は發を手牌に入れるかどうかが任意のため清一色、ホンイツ複合可。

国士無双、四喜和に限りガリをあがり手牌に入れることが可能。字一色は北を使えない。



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