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この中には将来「確実に」GIを勝つ馬や種牡馬入りする馬が含まれる

将来種牡馬になる可能性を高める上で見逃せないのは、やはり「この牧場の生産馬」。

【ノーザンF】

「終わってみればノーザンF生産馬独占のレースだった」「ノーザンF生産馬の運動会のようなレース」…日々の競馬を通じ、こうしたシーンは何度も目にしていると思います。
 
「そんなのは分かっているぞ」と言われてしまいそうですが、馬指名で色々と情報収集していると、その当たり前の部分が見えなくなってしまう事も多々ございます。
 
今回は改めて基本中の基本、王道の馬指名となるであろう【ノーザンF】に注目してもらおうと思い筆を執らせて頂きました。
 
その歴史は古く、1967年に吉田善哉氏が「社台ファーム早来」を北海道勇払郡早来町に設立したのが前身。1994年に社台ファーム分割により社台ファーム早来が「ノーザンF」となりました。
 
2005年にディープインパクトがクラシック三冠を達成。2010年には滋賀県甲賀市信楽町に前線基地と言える「ノーザンFしがらき」、2011年には福島県岩瀬郡天栄村に「ノーザンF天栄」を設置し、生産馬の獲得賞金は飛躍的に向上。
 
このノーザンF天栄の設立により2012年には社台ファームから生産者リーディングトップの座を奪い返すと、そこから11年連続で生産者リーディングトップ。2023年も2位社台ファームとダブルスコア以上の差を付け圧倒的トップに君臨しております。
 
今ではノーザンF生産馬なくして日本の競馬は語れない状況となりましたが、2023年12月7日(木)にはノーザンF生産馬イクイノックスの2024年度種付け料が「2000万円」と発表されました。
 
初年度の種付け料としてはディープインパクト、コントレイルの1200万円を超え、2024年度からは父キタサンブラックと共に社台SSの屋台骨を支える存在となります。
 
この発表を前にシルクRから種牡馬として50億円で売却されたことも発表されておりますが、イクイノックスの一口を持った方々に還元されるのは500万円程度の金額。
 
META POGならディープインパクトを超える3000万円以上の種付け懸賞金額も想定されると思えば、余計な諸経費の掛からないMETA POGが一口クラブ以上のシステムを構築している事もご理解出来るかと思います。
 
さて話を戻してノーザンF。
 
2023年のGI勝ち馬一覧を見れば如何に現在の競馬界が『ノーザンF1強の時代』であるかが理解出来ると思います。

2023年度GI勝ち馬一覧

[1]フェブラリーS(東京ダ1600)

勝ち馬:レモンポップ
父:Lemon Drop Kid
母父:Giant's Causeway
生産者:Mr. & Mrs. Oliver S. Tait(米)

[2]高松宮記念(中京芝1200)

勝ち馬:ファストフォース
父:ロードカナロア
母父:サクラバクシンオー
生産者:三島牧場

[3]大阪杯(阪神芝2000)

勝ち馬:ジャックドール
父:モーリス
母父:Unbridled's Song
生産者:クラウン日高牧場

[4]桜花賞(阪神芝1600)

勝ち馬:リバティアイランド
父:ドゥラメンテ
母父:All American
生産者:ノーザンF

[5]皐月賞(中山芝2000)

勝ち馬:ソールオリエンス
父:キタサンブラック
母父:Motivator
生産者:社台ファーム

[6]天皇賞・春(京都芝3200)

勝ち馬:ジャスティンパレス
父:ディープインパクト
母父:Royal Anthem
生産者:ノーザンF

[7]NHKマイルC(東京芝1600)

勝ち馬:シャンパンカラー
父:ドゥラメンテ
母父:Reckless Abandon
生産者:社台ファーム

[8]ヴィクトリアマイル(東京芝1600)

勝ち馬:ソングライン
父:キズナ
母父:シンボリクリスエス
生産者:ノーザンF

[9]オークス(東京芝2400)

勝ち馬:リバティアイランド
父:ドゥラメンテ
母父:All American
生産者:ノーザンF

[10]日本ダービー(東京芝2400)

勝ち馬:タスティエーラ
父:サトノクラウン
母父:マンハッタンカフェ
生産者:ノーザンF

[11]安田記念(東京芝1600)

勝ち馬:ソングライン
父:キズナ
母父:シンボリクリスエス
生産者:ノーザンF

[12]宝塚記念(阪神芝2200)

勝ち馬:イクイノックス
父:キタサンブラック
母父:キングヘイロー
生産者:ノーザンF

[13]スプリンターズS(中山芝1200)

勝ち馬:ママコチャ
父:クロフネ
母父:キングカメハメハ
生産者:ノーザンF

[14]秋華賞(京都芝2000)

勝ち馬:リバティアイランド
父:ドゥラメンテ
母父:All American
生産者:ノーザンF

[15]菊花賞(京都芝3000)

勝ち馬:ドゥレッツァ
父:ドゥラメンテ
母父:More Than Ready
生産者:ノーザンF

[16]天皇賞・秋(東京芝2000)

勝ち馬:イクイノックス
父:キタサンブラック
母父:キングヘイロー
生産者:ノーザンF

[17]エリザベス女王杯(京都芝2200)

勝ち馬:ブレイディヴェーグ
父:ロードカナロア
母父:ディープインパクト
生産者:ノーザンF

[18]マイルCS(京都芝1600)

勝ち馬:ナミュール
父:ハービンジャー
母父:ダイワメジャー
生産者:ノーザンF

[19]ジャパンC(東京芝2400)

勝ち馬:イクイノックス
父:キタサンブラック
母父:キングヘイロー
生産者:ノーザンF

[20]チャンピオンズC(中京ダ1800)

勝ち馬:レモンポップ
父:Lemon Drop Kid
母父:Giant's Causeway
生産者:Mr. & Mrs. Oliver S. Tait(米)
 
チャンピオンズCの週までに行われた平地GI「19戦」のうち【14勝】がノーザンF生産馬。
 
実際にセレクトセールでもノーザンF生産馬が高額で落札されるシーンを数多く見かけますが、それも当然。生産者リーディングトップに返り咲いた2012年度の年間勝利数は383勝でしたが、2022年度は「627勝」、2023年も既に「615勝」を上げるように(2位社台ファームは296勝)と他の追随を許さず。
 
それでは、なぜノーザンFの生産馬ばかりが勝ち上がるのか?
 
その1つの理由は
「外厩のフル活用」です。
 
外厩とはノーザンFが所有する「ノーザンFしがらき」と「ノーザンF天栄」。
 
中央競馬に出走させる為にはトレセンに「10日間(初出走の場合は15日間)」滞在しないとレースに出走できませんが、近年は厩舎の滞在日数を減らし、2つの外厩施設をフル活用しレース出走の回転率を上げる事にも寄与すれば、自ずと勝利数も上がって参ります。
 
勿論、これ以外にもノーザンF一人勝ちの理由は様々ありますが、少なくともノーザンF生産馬を狙えば、競走馬購入代金、預託料、エサ代、輸送費、登録料など一切必要としないMETA POGならば「かなりの高確率でリクープできる可能性は高い」という事。
 
同じくノーザンF生産馬でシュネルマイスターが種牡馬入りし、初年度の種付け料は350万円と発表されました。日本競馬で飽和気味のサンデーサイレンス系やキングカメハメハ系の牝馬にも種付けしやすい血統として人気を集めますが、ノーザンF生産馬の牡馬でGIを勝つような馬は「種牡馬入りする可能性も高い=引退後の種付け懸賞金も稼げる」という付加価値がもれなく付いてくるからこそ、今回は【ノーザンF】にスポットライトをあてました。
 
なお今後も、ノーザンF生産馬とそれ以外の生産馬との差は広がっていく事も想定されております。
 
手持ちの所有LQ全てに
「ノーザンF生産馬を格納せよ」
 
…とは言いませんが、META POGで堅実に稼いでいく為の手段としては『かなり有効である』と考えております。
 
余談ですが2024年度
2歳となるノーザンF生産馬は全部で「625頭」
 
この中には将来「確実に」GIを勝つ馬や種牡馬入りする馬が含まれますし、将来のキタサンブラック、イクイノックスが含まれている可能性もゼロではありません。