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「初期はこの5頭で間違いない?」

今回は直球で…
 
・ドゥラメンテ
・キズナ
・エピファネイア
・スワーヴリチャード
・サートゥルナーリア(新)

 
今春、2歳新馬を選ぶ上での全体像にして、マクロ的な視点を持ってのご紹介。

2歳種牡馬リーディングから探る
【24年度・選ぶべき種牡馬】

種牡馬リーディングの順位は「賞金順」で掲載されますので、出走馬が多ければそれだけで上位になる可能性は高くなりますが、2歳リーディングで上位に入るには全体的に「仕上がり早」の産駒が多くなければ達成する事は出来ません。
 
そして仕上がり早の産駒が多いという事は「クラシック候補の産駒」が複数存在する事に繋がります。そこで本日は2歳種牡馬リーディングから探る【24年度・選ぶべき種牡馬】と題しお届けして参ります。チェックはお忘れなく。
 
まずは昨年23年度の中央2歳リーディング上位10頭をご紹介しておきます。

《2023年中央2歳種牡馬リーディング》

1位:キズナ(AEI/1.76)
2位:エピファネイア(AEI/1.56)
3位:スワーヴリチャード(AEI/2.32)
4位:モーリス(AEI/1.80)
5位:ドレフォン(AEI/1.32)
6位:ロードカナロア(AEI/1.66)
7位:ダイワメジャー(AEI/1.71)
8位:リアルスティール(AEI/1.68)
9位:ブリックスアンドモルタル(AEI/1.24)
10位:ニューイヤーズデイ(AEI/1.18)
 
キズナ、エピファネイア、スワーヴリチャードによる三つ巴の戦いになった23年中央2歳種牡馬リーディングでしたが、それを制したのは初の2歳リーディングに輝いた「キズナ」。
 
ホープフルS(GI)13番人気で3着に入線したサンライズジパングや、朝日杯FS(GI)で3着入線のタガノエルピーダ、東スポ杯2歳S(GII)で2着入線のシュバルツクーゲル、札幌2歳S(GIII)で3着入線のギャンブルルームなど重賞戦線での好走が目立ちました。
 
2位のエピファネイアは最終週でキズナに逆転され3年連続の2位。キズナと同じく重賞勝ち馬こそ出ませんでしたが、ステレンボッシュが阪神JF(GI)で2着に入線。また産駒の特徴として2歳馬がJRAで挙げた33勝のうち過半数の17勝が新馬戦でのもの。初戦から動ける点もエピファネイア産駒の強みとなるでしょうか。
 
3位のスワーヴリチャードは初年度産駒デビューの新種牡馬。初年度の種付け料が200万円と安価だったことから、それに見合った繁殖相手である事を考えると特筆すべき数字。アーニングインデックス(AEI)も平均1.0を上回る「2.32」と大活躍。レガレイラは牝馬ながらホープフルS(GI)を制し、コラソンビートが3連勝で京王杯2歳S(GII)を制し、阪神JF(GI)でも3着入線。初年度産駒の活躍が評価され、24年の種付け料は1500万円にまで跳ね上がっております。
 
新種牡馬では9位にブリックスアンドモルタル、10位にニューイヤーズデイがランクイン。3位のスワーヴリチャードを含め、昨年は新種牡馬当たり年でした。
 
また産駒が少ないながらも20位にランクインはパレスマリス。ジャンタルマンタルが朝日杯FSを含む重賞2勝。今年から日本で種牡馬生活をスタートしますが、日本には少ないCurlin系の種牡馬としても大きな期待が寄せられています。
 
上記の話を念頭に過去2年の中央2歳種牡馬リーディングをご覧下さい。

《2022年中央2歳種牡馬リーディング》

1位:ドゥラメンテ(AEI/2.28)
2位:エピファネイア(AEI/1.52)
3位:ルーラーシップ(AEI/1.57)
4位:ハーツクライ(AEI/1.33)
5位:ロードカナロア(AEI/1.06)
6位:モーリス(AEI/1.10)
7位:ジャスタウェイ(AEI/1.31)
8位:キズナ(AEI/1.33)
9位:ハービンジャー(AEI/1.05)
10位:ヘニーヒューズ(AEI/1.71)

《2021年中央2歳種牡馬リーディング》

1位:ディープインパクト(AEI/2.59)
2位:エピファネイア(AEI/1.59)
3位:ドゥラメンテ(AEI/1.20)
4位:ロードカナロア(AEI/1.35)
5位:ドレフォン(AEI/1.46)
6位:ハーツクライ(AEI/1.67)
7位:ダイワメジャージャスタウェイ(AEI/1.89)
8位:モーリス(AEI/1.04)
9位:シルバーステート(AEI/1.50)
10位:キズナ(AEI/1.52)
 
22年はアーニングインデックス(AEI)でもぶっちぎりだったドゥラメンテがトップ。21年はディープインパクトがトップを取りました。ディープインパクトの産駒は現4歳が最終世代だけに、今後新馬で指名するのは不可能ですが、今年度注目したいのは現2歳馬が最終世代となる「ドゥラメンテ」
 
現3歳世代こそ目立った成績を残せず2歳リーディングでも15位となりましたが、最終世代となる産駒は良血揃い。先日お送りした【注目2歳馬】でも多くを取り上げました。
 
また昨年2歳種牡馬リーディングに輝いた「キズナ」、3年連続で2位の「エピファネイア」、そして3位の「スワーヴリチャード」を含めた3頭の産駒は引き続き注目となって参ります。
 
更に種牡馬戦国時代と言われ久しい現在、今年産駒がデビューする中で注目したいのが「サートゥルナーリア」
 
父ロードカナロア、母シーザリオ、半兄エピファネイア、リオンディーズという血統背景が成功を後押し。加えてサートゥルナーリア自身、2歳6月にデビューしており、暮れには2歳GIを勝つほどの仕上がりの早さを備えている点は大きな強調材料と言えそうです。
 
そのような状況込みで、表題にある「初期はこの5頭で間違いない?」については現時点では間違いないという事になりそうです。
 
勿論、個別の種牡馬産駒、例えばパレスマリスや持ち込み外国産種牡馬産駒の中にも指名必至となる馬も複数存在しますが、まずは上記5頭の2歳馬産駒に注目された上で、間もなく迫る馬指名に向けてご検討を進めて頂きたいと思います。