見出し画像

【高確率で】種牡馬は種牡馬輩出厩舎から生まれる

今年2歳となった新馬だけでも「約7700頭」、その中から牡馬だけで「約3800頭」いる中で、将来種牡馬になる馬が確実に含まれてはいるものの、闇雲に狙っていては無駄にLQを消費してしまうだけ。
 
これでは面白くも何ともありません。1つに1頭を格納できるLICENSE QUBE(LQ)、そのLQを大事に大事に扱ってこそ「馬主より馬主たれ」をよりリアルに実感頂けると思います。
 
その中で馬選びの視点として注目して欲しいのは…
 
ズバリ【厩舎】
 
カネヒキリ、ハットトリック、ヴィクトワールピサ、ルーラーシップ、エピファネイア、リオンディーズ、キセキ、サートゥルナーリア、ロジャーバローズ、ワイドファラオ
 
これらは全て引退後に種牡馬入りした馬達、これ全て管理したのは角居勝彦元調教師。
 
「ダービー馬はダービー馬から生まれる」とは古い競馬の格言ですが、そこで私から1つ。
 
【種牡馬は種牡馬輩出厩舎から高確率で出てくる】
 
以上を念頭に置きながら、こちらをご覧ください。種付け料350万円以上の種牡馬を現役時代に管理した厩舎の一覧と厩舎の特徴を掲載します。

種付け料:2000万
キタサンブラック

【清水久詞厩舎】…調教師リーディングでも常に上位に名を連ねているものの、平地重賞勝利も2019年から遠ざかっているなど主に平場で勝ち星を稼ぐのが特徴。日本で種牡馬入りした管理馬はキタサンブラックのみ。GI実績も同馬だけなので過度な期待は禁物。

種付け料:2000万
イクイノックス

【木村哲也厩舎】…2015年から頭角を現し同馬の活躍で大ブレイク。他にもステルヴィオが種牡馬入りし、現役ではジオグリフなども種牡馬入りの有力候補。管理馬にはノーザンF生産馬が多く、現役では「有力な種牡馬輩出厩舎」として真っ先にチェックしておきたい厩舎の一つ。

種付け料:1500万
コントレイル

【矢作芳人厩舎】…無敗で三冠達成は厩舎力の賜物。他にも芝・ダートでGIを制したモズアスコットやディープブリランテ、厩舎創世記を支えたグランプリボスも種牡馬に。リスグラシューなど名牝も輩出しており、牡馬牝馬問わず活躍を期待できる栗東の有力厩舎である。

種付け料:1500万
エピファネイア

【角居勝彦厩舎】…2021年に厩舎は解散。角居氏の基本方針としては助手時代に所属していた松田国英厩舎の影響が大きく「牡馬は種牡馬にするため厳しく、牝馬は無事に牧場へ戻すため余力を残す」という方針が多くの種牡馬を生み出す結果に繋がったと考えられる。

種付け料:1500万
スワーヴリチャード

【庄野靖志厩舎】…GI実績はスワーヴリチャードのみ。厩舎としてなかなか突き抜ける結果を出せないあたり、また種牡馬入り後に種付け料が急騰したのも馬自身のポテンシャルによるところが大きかった。そう考えれば、二匹目の泥鰌を狙うのは少々酷かもしれない。

種付け料:1200万
キズナ

【佐々木晶三厩舎】…アーネストリーなどでGI制覇。キズナも同じくノースヒルズ生産であり、非社台系でこれまで多くの重賞タイトルをもぎ取っている。種牡馬入りするケースは限られているものの、同厩舎を狙うのならば牡馬牝馬とも非社台に狙いをつけたい。

種付け料:1200万
ロードカナロア

【安田隆行厩舎】…厩舎としては短距離に良績が偏っているものの、ダノンスコーピオンで父仔GI制覇も達成したように同産駒の扱いを熟知する点は大きな武器。ただ2024年2月末に引退する事もあり、そのノウハウを受け継ぐ息子の安田翔伍厩舎には大いに期待したい。

種付け料:800万
サートゥルナーリア

【角居勝彦厩舎】…松田国英厩舎の流れをくむ意味では同じく、友道康夫調教師や高野友和調教師の管理馬にも注目。実際に友道厩舎は日本ダービー3勝と現役最多。高野厩舎は昨年の朝日杯FSを制したジャンタルマンタルを管理しており今後の飛躍も期待できる。

種付け料:800万
モーリス

【堀宣行厩舎】…他にもドゥラメンテなど、種牡馬輩出数は現役でもトップクラス。それだけの実績を残しながら活躍馬は極端に牡馬に偏っており、牝馬のGI勝利はナシ。上位の活躍を見込むなら断然、牡馬を選んでおくべき厩舎と言えよう。
 
以下、種付け料350万円までの種牡馬を現役時代に管理厩舎を紹介しております。

種付け料:500万

レイデオロ【藤沢和雄厩舎】
シルバーステート【藤原英昭厩舎】

種付け料:400万

エフフォーリア【鹿戸雄一厩舎】
リオンディーズ【角居勝彦厩舎】

種付け料:350万

オルフェーヴル【池江泰寿厩舎】
ルーラーシップ【角居勝彦厩舎】
モズアスコット【矢作芳人厩舎】
シュネルマイスター【手塚貴久厩舎】
タイトルホルダー【栗田徹厩舎】
 
上記を見てもらえれば種牡馬を送り出す厩舎というのは偏っているのが理解できると思います。


厩舎の育成方針もあり「ダートに強い」「牝馬に強い」「短距離に強い」「中長距離に強い」などもありますが、今後も種牡馬を輩出する可能性が高いのは、
 
・矢作芳人厩舎(栗東)
・堀宣行厩舎(美浦)
・木村哲也厩舎(美浦)

 
種牡馬輩出御三家と言える厩舎です。
 
またノーザンFを筆頭とした社台グループとの繋がりを持つ厩舎、また近年成績が向上している厩舎には、馬主も期待馬を預ける傾向が見て取れます。
 
・杉山晴紀厩舎(栗東)
・高野友和厩舎(栗東)
・中内田充正厩舎(栗東)
・友道康夫厩舎(栗東)
・手塚貴久厩舎(美浦)
・田中博康厩舎(美浦)

 
これら厩舎は「種牡馬になるような馬を預けてもらえる」「種牡馬になる成績を収められる育成ができる」という条件を満たしている厩舎です。
 
「種牡馬になれるか否か」は正直言って未知数ですが、爆発的なスコアを得るには、やはり牡馬での活躍馬、それも種牡馬としての成功が見込める馬を狙うのが最良。
 
そういう意味では上記に掲げた9厩舎に今年入厩する「2歳馬」は是非とも注目頂き、馬指名の参考にしてほしいと思います。