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【注目の狙い目】盲点は「新種牡馬2年目産駒」にあり!

【新種牡馬?実績種牡馬?】
盲点は「新種牡馬2年目産駒」にあり

競走馬指名に向けた事前準備として、現役古馬や3歳2歳の動向は勿論、2024年デビューを控える現2歳馬の動向を追いかけます。

『いざ指名』

となった時にLQの無駄遣いを極力避けて頂きたいですし、考えを事前にまとめておいて頂く事で指名馬の方向性、選別作業もスムーズに進んで行くはずです。
 
例えば「現役馬」に拘りたいのであれば、今の段階から何頭か目星を付けられます。その後の分岐点としては、
 
1.王道クラシック路線で活躍、将来種牡馬入り確定のような存在を狙うか
 
2.それとも5歳になって頭角を現したヴェラアズールのような馬に目星を付けるか
 
こうした「自身の方向性」だけでも決めておくだけで狙い馬は一気に絞れます。
 
一方で
 
3.日本の血統図を塗り替えるような存在
 
を狙いたいのであれば、それこそ話題のWootton Bassett(ウートンバセット)産駒や外国産馬を父に持つような「実績のない馬」や「2024年にデビューする現2歳馬」を狙うのもありでしょう。
 
矢作調教師がフランスのドーヴィルで行われているオーガスト・イヤリングセールにて100万ユーロを投入しWootton Bassett産駒の1歳馬を落札したニュースも流れました。
 
「Wootton Bassettには非常に興味があった。日本競馬に適した種牡馬だと思う。満足している」…これは矢作調教師の言葉です。
 
種牡馬御三家として長年日本競馬を牽引してきたディープインパクト・キングカメハメハ・ハーツクライは既におらず。残される現役世代も年を追う毎に少なくなって参ります。
 
これを受けて今の時代は【御三家の後継種牡馬争い】が注目筋。だからこそ余計に「馬の選択次第では一人勝ちを狙える状況」でもあります。
 
種牡馬入りして僅か5年でドゥラメンテは早逝。三冠馬ナリタブライアンは2年、そして皐月賞・菊花賞2冠馬エアシャカールは種牡馬入りから僅か3か月でこの世を去った事例を考えれば「これが正解!」というものは誰にもわかりません。
 
だからこそ他人とは異なる視点を持った上で「指名の盲点になる馬を見つけ出す喜び」を実感して欲しいと思いますが、自身が見出した指名馬がデビューから連勝を重ね、そしてクラシック路線に乗り皐月賞→ダービーへと駒を進め、その1つでも勝てば…リアルの馬主様と同様の喜びと報酬を手にする事となる、それがMETA POGでございます。
 
そして本日のテーマ
忘れられがちになる存在

【新種牡馬2年目産駒を狙え】

2023年、産駒がデビューしたばかりの「新種牡馬2年目(現1歳世代)」の産駒です。
 
2024年産駒がデビューする新種牡馬には社台グループが力を入れているサートゥルナーリアを筆頭に「新種牡馬当たり年」と言われています。そうなると2023年産駒がデビューした新種牡馬2年目の産駒は絶対数が少ないので種牡馬リーディング上位に入る事もなく目立たない…自ずと「指名の盲点に陥りやすい存在」になります。
 
ちなみに2022年度、産駒がデビューした新種牡馬、覚えておりますでしょうか?

リアルスティール

主な産駒:オールパルフェ(デイリー杯2歳S)

マインドユアビスケッツ

主な産駒:デルマソトガケ(全日本2歳優駿、UAEダービー)

サトノクラウン

主な産駒:タスティエーラ(日本ダービー)

サトノダイヤモンド

主な産駒:サトノグランツ(京都新聞杯)

デクラレーションオブウォー

主な産駒:トップナイフ(ホープフルS2着、札幌記念2着)
 
上記が2022年にデビューした主な新種牡馬。
 
サトノクラウン産駒のタスティエーラが日本ダービーを制覇、デルマソトガケはUAEダービーを制覇するなど初年度産駒が活躍を見せましたが、そんな事実は忘れ去られ、イクイノックスやソールオリエンスを送り出し一気に注目されるようになったキタサンブラック産駒に目が向いてしまうのが人の心理というものです。
 
需要が高まり、キタサンブラック産駒を欲する人が多くなれば、馬は高く売りつける事が出来るようになるのですから生産者は次々とキタサンブラックを種付けします。
 
130頭→110頭→92頭→102頭→177頭
 
これは2018年から2022年までキタサンブラックの種付け頭数。一時は減少しましたがイクイノックスの登場により2023年は「242頭」まで増えました。勿論、社台SS繋養種牡馬トップの種付け頭数です。
 
生産者でさえ結果に左右される…META POGメンバー様が馬を指名する際に「キタサンブラック産駒が欲しい」と考える人も比例して高まるのは言うまでもありません。
 
さて、だいぶ長々と書き綴りましたが、ここからが本当の本題。

なぜ「新種牡馬2年目産駒」が注目なのか?

それは【活力溢れる時期でもある種牡馬2年目の世代は活躍馬が出るから】です。
 
基本的に期待馬であれば初年度は繁殖牝馬も良い相手が選ばれます。初年度産駒から当たりが出れば、キタサンブラックのように種付け価格&頭数UP。しかし、そのキタサンブラックでさえ2年目には種付け頭数は110頭に減少しています。
 
繁殖牝馬の質も落ちたでしょうが…それでもキタサンブラック2年目産駒からはソールオリエンス(皐月賞)ラヴェル(アルテミスS)スキルヴィング(青葉賞)と3頭が重賞制覇。
 
しかも日本ダービーでは、この2頭が1、2番人気に支持されたように、キタサンブラックの種牡馬としての地位を完全に確立させたのが、この2年目の世代です。種付け頭数「242頭」と一気に増えたのも納得。
 
ただし、このキタサンブラックの事例のみならず社台スタリオンSに繋養される種牡馬において、看板種牡馬になる“共通項”は

【種牡馬2年目世代に活躍馬を送り込めたか否か】

実例を上げます。

◇ドゥラメンテ2年目産駒

スターズオンアース(桜花賞、オークス)ヴァレーデラルナ(JBCレディスクラシック)サウンドビバーチェ(阪神牝馬S)

◇ロードカナロア2年目産駒

サートゥルナーリア(ホープフルS、皐月賞)レッドルゼル(JBCスプリント)ファストフォース(高松宮記念)

◇エピファネイア2年目産駒

エフフォーリア(皐月賞、天皇賞秋、有馬記念)ジャスティンカフェ(エプソムC)

◇キズナ2年目産駒

ソングライン(安田記念連覇、ヴィクトリア)ファインルージュ(フェアリーS、紫苑S)バスラットレオン(NZT、ゴドルフィンマイル、1351ターフスプリント)

◇ハービンジャー2年目産駒

ブラストワンピース(有馬記念)ノームコア(ヴィクトリアマイル、香港C)

◇ディープインパクト2年目産駒

ジェンティルドンナ(牝馬三冠、ジャパンC2勝、有馬記念、ドバイシーマC)ディープブリランテ(日本ダービー)スピルバーグ(天皇賞秋)ヴィルシーナ(ヴィクトリア2勝)ジョワドヴィーヴル(阪神JF)

◇キングカメハメハ2年目産駒

ロードカナロア(スプリンターズS2勝、香港S2勝、高松宮記念、安田記念)ベルシャザール(JCD)

◇ハーツクライ2年目産駒

ジャスタウェイ(天皇賞秋、安田記念、ドバイDF)

◇サンデーサイレンス2年目産駒

バブルガムフェロー(天皇賞秋、朝日杯FS)イシノサンデー(皐月賞)ダンスインザダーク(菊花賞)
 
上記を見れば、看板種牡馬になる“共通項”の意味も理解出来るでしょうし、期待度が下がる2年目産駒からも大物が誕生している実例は確認できたはずです。
 
しかしながら種牡馬入り2年目というものは、産駒の絶対数も少なく評価が定まらない状況、先輩種牡馬の陰に隠れてしまい目立たない。それはセリでの落札価格、キタサンブラック産駒とレイデオロ産駒の平均落札価格を見ても差が大きくなるのは当たり前。
 
即ち、それは馬指名において「盲点に陥りやすい」という事を意味しているのです。
 
こうした事実を踏まえ、2024年に種牡馬入り“2年目の産駒”がデビューを控えるのは、2023年の新種牡馬です。
 
・スワーヴリチャード
・レイデオロ
・モーニン
・ブリックスアンドモルタル
・ニューイヤーズデイ
・カリフォルニアクローム
・サンダースノー
・シュヴァルグラン
・アニマルキングダム
・アルアイン
・ホークビル
・ロジャーバローズ

 
上記は2023年に産駒がデビューした主な種牡馬。これら名前を見て「指名馬選択で積極的に狙おう」と思う方は、よほどの思い入れでもない限りはごく少数。競走馬指名に向けて
 
「スワーヴリチャード」「ブリックスアンドモルタル」「レイデオロ」
 
この3頭の種牡馬産駒の動向は追いかけておいて下さい。
 
現段階でブリックスアンドモルタル、レイデオロは目立った活躍を見せておりませんが、この2頭は奥手の血統という事もあり、長い時間を掛けて追いかける必要がある存在。4歳秋になってから本格化…こうした馬が数多く生まれる可能性もございます。なぜなら2023年の新種牡馬の中で、この2頭が繁殖牝馬に最も恵まれているから。
 
現段階でレイデオロなどは「失敗種牡馬」などと言われておりますが、ドゥラメンテもキタサンブラックも当初は同じ事を言われて来ました。
 
開花が遅いタイプが多いだろう…という事は2024年春の時点では指名を見送ったとしても、その産駒の動向さえ追っていけば、後々になって本格化が見えてきた馬を瞬時に指名し、LQに格納する事も可能です。
 
また血統的に期待できるようなタイプは、2024年デビュー前に即指名し、枠を押さえてしまうのも1つの手。社台グループでも期待の大きい種牡馬だからこそ、特にブリックスアンドモルタルレイデオロの産駒動向だけはチェックしておいて下さい。