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金子、サトノ、ダノン、藤田、ゴドルフィン「現2歳馬に化け物潜む」

今回、大注目として取り上げるのは個人馬主「金子氏」「里見氏」「ダノン」「藤田氏」「ゴドルフィン」が所有・デビューを迎えます現2歳馬達。
 
2歳馬の指名スタートと同時に社台系の大手一口クラブ(サンデーR・社台RH・キャロット・シルク)の2歳馬にも多くの指名が入る事が想定されますが、そこで一歩引いて俯瞰的に全体を見た際、忘れてはならないのは「ディープインパクト」も「キンカメ」も「キタサンブラック」も「スワーヴリチャード」も「コントレイル」も、社台系の大手一口クラブ馬ではないということ。
 
サンデーだから、社台だから、シルクだからと飛び付くのは危険もはらむ、そんなリアル馬主のスタートはまもなく。
 
種牡馬を狙うなら…ダービー馬を狙うなら…海外で活躍する馬を狙いたいなら…それらの糸口を探る今回、有益な稼ぎの指針として、金子氏、里見氏、ダノン、藤田氏、ゴドルフィンが所有する114頭をピックアップ。
 
彼らが長年、活躍馬を所有し続ける理由、逆に所有“し続けられる理由”というものも確かに存在しています。これは単に相馬眼が優れているというだけでは説明がつかず、目に見えない何か、要は【社台からの忖度】という部分も確実に存在すると私は見ています。
 
社台→社台→個人→社台→個人→社台→社台→個人→社台…信じるか信じないかはアナタ次第のような都市伝説的な話ではなく、過去の歴史を紐解いた事実ベースとして、次の順番は個人、2024年デビューの個人所有の2歳馬に大物が居ると思っています。
 
それでは参ります!


■金子真人HD

「種牡馬になる馬を指名したいなら金子真人HDの2歳馬を指名しておけば間違いなし!?」
 
金子真人HDといえばディープインパクトやキングカメハメハ、クロフネなどといった大種牡馬を所有して来たものの立て続けに死没。現在種牡馬として健在なのはラブリーデイやマカヒキ、そして高齢のブラックタイドと全盛期と比べれば寂しい状況。
 
その中で今年の2歳所有馬を見ると、牝馬三冠馬であるアパパネの仔「アパパネの22」や、昨年のセレクトセールにて2億9700万円で取引された「グリーンバナナズの22」を筆頭として、なんと【29頭中22頭が牡馬】。
 
ディープインパクトやキングカメハメハに続く「種牡馬狙い」の強い意志を感じられるラインナップ、金子真人HD所有予定馬に注目しておいて損はないでしょう。

24年2歳所有予定馬(29頭)

アパパネの22(牡)
アレイヴィングビューティの22(牡)
ウィープノーモアの22(牡)
ウィキウィキの22(牝)
ウィンターコスモスの22(牝)
ウリウリの22(牡)
エンドレスノットの22(牡)
オーキッドレイの22(牡)
カンビーナの22(牡)
キャレモンショコラの22(牡)
クォリティシーズンの22(牡)
グリーンバナナズの22(牡)
グレーパールの22(牝)
クロウキャニオンの22(牡)
ストーミーレニーの22(牡)
ダンスアミーガの22(牝)
チトニアの22(牝)
テンダリーヴォイスの22(牡)
ハウオリの22(牡)
ハブルバブルの22(牝)
ハマヒルガオの22(牡)
ピンクカメオの22(牡)
ブチコの22(牡)
ブルックデイルの22(牡)
マーガレットメドウの22(牡)
ムードインディゴの22(牝)
ラベンダーヴァレイの22(牡)
ラルケットの22(牡)
リリサイドの22(牡)


■里見治氏

「ダービー制覇へ向け並々ならぬ意欲!ダービー馬を指名したいなら“サトノ”が狙い目」
 
毎年のようにセレクトセールでは高額馬を落札。種牡馬入りした所有馬も多数。中でもサトノダイヤモンドは初年度からサトノグランツが重賞2勝を挙げ、他ではサトノクラウンも昨年のダービー馬タスティエーラを輩出するなど今後も更なる活躍が見込めそうです。
 
これまで法人・個人合わせた重賞勝ちは31。活躍馬は牡馬に偏っているのも特徴で、その内訳は牡馬29勝に対して牝馬が2勝というのは抑えておくべきポイントでしょう。またダービーには過去9頭が出走して2着が2回と涙を飲んでおり、並々ならぬ意欲を燃やしています。
 
ちなみに2021年にはサトノレイナスがオークスに目もくれず、牝馬ながらダービーに出走したほど。結果は2番人気で5着に終わりましたが、里見氏の執念を感じさせる挑戦でした。
 
今年の2歳所有馬は【22頭のうち13頭が牡馬】で、そのうち「ヴィアフィレンツェの22」「ティファニーズオナーの22」「ベルダムの22」など、セレクトセールでのいわゆる億超え牡馬がズラリ。ダービー制覇の期待も高まります。

24年2歳所有予定馬(22頭)

イーストの22(牝)
ヴィアフィレンツェの22(牡)
エイシンオリヒメの22(牝)
エクセラントカーヴの22(牝)
クイーンビー2の22(牡)
サトノアクシスの22(牡)
サトノエルピスの22(牝)
サトノユリアの22(牡)
サトノルーリーの22(牝)
シェルズレイの22(牡)
ゼクトの22(牝)
チックニステルの22(牝)
ティノの22(牡)
ティファニーズオナーの22(牡)
ヒップホップスワンの22(牡)
ファッションプレートの22(牝)
ファビラスタイムの22(牡)
ベルダムの22(牡)
マラムデールの22(牡)
ユーロシャーリーンの22(牝)
リアリサトリスの22(牡)
ロングホットサマーの22(牡)


■ダノックス

「マイル・短距離戦、2歳・3歳の“早期活躍馬”を指名したいならダノックスは見逃せない」
 
ダノックス所有馬のこれまでのGI勝利数は12。その中でもマイル、短距離でのGI勝利数は10勝と大部分を占めます。そして2歳・3歳限定GI勝利数は7勝と半数以上を占め、早い段階から高額賞金を稼ぎ出す馬を多く所有して来た経緯が。
 
もっとも、過去にはダノンプレミアム、ダノンキングリー、現役馬ではダノンベルーガが日本ダービーで好走しているようにクラシック制覇にも手がかかる状況。
 
そして古馬となってからダノンキングリーが安田記念を勝利。更には香港スプリント覇者のダノンスマッシュなど海外にも通用する馬を所有してきたように、クラシック戦や4歳以降でも期待出来ないといった心配はなし。
 
今年の2歳所有予定馬を見ると昨年のセレクトセールにて2億7500万円で取引されたエピファネイア産駒「アンチュラスの22」や、マイル重賞馬ジャスティンカフェの全弟「カジノブギの22」、スターズオンアースの弟「サザンスターズの22」を含む良血馬、高額馬がズラリ。
 
ダノックスの強みである「マイル・短距離」や「2歳3歳戦線」はもちろんの事、古馬王道路線でも活躍の期待が持てるラインナップと言えるでしょう。

24年2歳所有予定馬(23頭)

アンチュラスの22(牡)
インクルードベティの22(牡)
ウエスタンビジューの22(牡)
カヴァートラブの22(牡)
カジノブギの22(牡)
カゼルタの22(牡)
ケルシャンスの22(牝)
サザンスターズの22(牡)
シャンブルドットの22(牡)
ダノンアモーレの22(牡)
ダノンエンジェルの22(牝)
ダノンオスカルの22(牡)
ダノングレースの22(牡)
ダノンジャンヌの22(牡)
ダノンチェリーの22(牝)
ダノンディーヴァの22(牝)
ダノンポピーの22(牝)
ダノンボンジュールの22(牡)
ファイナルスコアの22(牡)
メチャコルタの22(牝)
リュラの22(牝)
リリーズキャンドルの22(牡)
ワッツダチャンセズの22(牡)


■藤田晋氏

「高額落札馬が多く幅広いバリエーションの種牡馬を所有、中でも狙い目は関西馬」
 
現3歳フォーエバーヤングが全日本2歳優駿を制し初のJpn1タイトルを手にし、続くサウジダービーでも勝利。今や飛ぶ鳥を落とす勢いで勝利を重ねている藤田晋氏。
 
いわゆる爆買いばかりに目が行きがちですが、現2歳もエリキング、ヤングソルジャーをはじめセレクトセールで1億円超の馬が多数おり、注目される方も多い事でしょう。
 
当初は牡馬に偏っていた所有馬も、現2歳では【牡馬9頭に対して牝馬は11頭】と半数以上が牝馬。外国産馬をはじめ特定の種牡馬に偏る事なく購入しているのは、距離適性や仕上がりにあえて幅を持たせ、様々な条件で活躍馬を出したい意図からくるものと推察されます。
 
現状では馬代金を回収できた馬もさほど多くはないものの、META POGなら1つのLQで藤田晋氏が所有する高額馬をLQに格納する事が可能。昨年、ホープフルSで2着に入ったシンエンペラーをはじめ、明らかにGIを意識できる馬も徐々に出て来ており見逃せない馬主の一人です。
 
その中でも獲得賞金トップ10の全てが関西馬という事は覚えておくべきポイント。今年の2歳馬も20頭中14頭が栗東(関西)への入厩を予定しております。

24年2歳所有予定馬(20頭)

アーバリアンジム(牡)
アルテリテの22(牝)
エピファランド(牝)
エリキング(牡)
ゴーソーファー(牝)
ジャスタパーティー(牡)
スニーカースキル(牝)
セイキュート(牝)
タイヨウノキセツ(牡)
チルウィズミー(牝)
ニューヤンキー(牝)
バニーラビット(牡)
ブリックスラテ(牡)
マイクインダム(牝)
ミライヘノカギ(牡)
ムーンアイドル(牝)
ヤノマスティーロ(牡)
ヤングソルジャー(牡)
ヨヒーン(牝)
リリカルガンマン(牝)


■ゴドルフィン

「海外・ダートGIのスペシャリスト!ポストレモンポップを狙え」
 
所有馬として初のGI制覇を果たしたファインニードル、史上4頭目となる同一年ダートGI春秋制覇を果たしたレモンポップなどがいるゴドルフィン。
 
現在、サウジCやドバイWCを中心に超高額賞金の海外GIが増えて来ているように、まだGI勝利数は7勝ですが、海外にルーツがあるゴドルフィンは今後狙い目の馬主となってきそうです。
 
そして、サンデーサイレンス系やキングカメハメハ系が台頭する時代から、非サンデー系を中心とした馬作りに注力し、言わばトレンドセッター的ポジションにいるゴドルフィン。特に今年のラインナップを見てみると、ダート種牡馬と輸入種牡馬産駒が圧倒的に多く、レモンポップに続くダート界の新たなスター発掘が狙いか。
 
今年からダート三冠が設立されダートの価値が以前より高くなった今、ポストレモンポップと成り得る馬は絶好の狙い目。ここではレモンポップと同様に「アメリカ産馬を父に持つ」20頭をピックアップして紹介します。

24年2歳所有予定馬(20頭)

アクアリストの22(牡)
エレメンツの22(牝)
エンクリプションの22(牡)
オーシャンウェイの22(牝)
オルトグラフの22(牝)
ギフトオブアートの22(牡)
コズミックフレイムの22(牡)
スタリアの22(牡)
スピリットレイクの22(牝)
スプリングタイムの22(牡)
セントリフュージの22(牡)
チャチャチャの22(牡)
チャレアーダの22(牝)
ニードルクラフトの22(牡)
ニューチャプター2の22(牡)
ノヴィアの22(牡)
ピクシープリンセスの22(牝)
フラマブルの22(牝)
レッドフェザーの22(牡)
レディオブオペラの22(牝)


以上が金子真人HD、里見治氏、藤田晋氏、ダノックス、ゴドルフィンが所有予定の2歳馬「全114頭」。各馬主の実績を考えれば、今回ご紹介した114頭の中に未来のGI馬や重賞馬、種牡馬が眠っている可能性は十分。
 
どうぞチェックはお忘れなく。