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【徹底解説】GIを制した兄弟馬は狙えるのか?

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今回、お伝えしておきたいのは、

【GIを制した兄弟馬は狙えるのか?】

兄弟GI馬といえば
ビワハヤヒデ・ナリタブライアン
ダイワメジャー・ダイワスカーレット
ドリームジャーニー・オルフェーヴル

 
全兄がGI馬、半姉がGI馬ともなれば、それこそ2歳の新馬を指名する段階では人気必至の存在となりますが、しかし一方で本当に狙えるのか?狙って損はないのか?その辺りを含め言及して行きたいと思います。
 
まずは1984年のグレード制施行以降、兄弟馬でGIを制した馬を紹介します。


【1】メジロオーロラ(父リマンド)

・メジロデュレン(父フィディオン)
GI実績:86菊花賞、87有馬記念

・メジロマックイーン(父メジロティターン)
GI実績:90菊花賞、91天皇賞春、92天皇賞春、93宝塚記念

【2】チヨダマサコ(父ラバージョン)

・ニッポーテイオー(父リィフォー)
GI実績:87天皇賞秋、87マイルCS、88安田記念
 
・タレンティドガール(父リマンド)
GI実績:87エリザベス女王杯

【3】サクラセダン(父Sedan)

・サクラチヨノオー(父マルゼンスキー)
GI実績:87朝日杯3歳S、88日本ダービー
 
・サクラホクトオー(父トウショウボーイ)
GI実績:88朝日杯3歳S

【4】グリーンシャトー(父シャトーゲイ)

・タマモクロス(父シービークロス)
GI実績:88天皇賞春、88宝塚記念、88天皇賞秋
 
・ミヤマポピー(父カブラヤオー)
GI実績:88エリザベス女王杯

【5】ホワイトナルビー(父シルバーシャーク)

・オグリキャップ(父ダンシングキャップ)
GI実績:88有馬記念、89マイルCS、90安田記念、90有馬記念
 
・オグリローマン(父ブレイヴェストローマン)
GI実績:94桜花賞

【6】パシフィカス(父Northern Dancer)

・ビワハヤヒデ(父Sharrood)
GI実績:93菊花賞、94天皇賞春、94宝塚記念
 
・ナリタブライアン(父ブライアンズタイム)
GI実績:93朝日杯3歳S、94クラシック三冠、94有馬記念

【7】サクラクレアー(父ノーザンテースト)

・サクラチトセオー(父トニービン)
GI実績:95天皇賞秋
 
・サクラキャンドル(父サクラユタカオー)
GI実績:95エリザベス女王杯

【8】ダンシングキイ(父Nijinsky)

・ダンスパートナー(父サンデーサイレンス)
GI実績:95オークス、96エリザベス女王杯
 
・ダンスインザダーク(父サンデーサイレンス)
GI実績:96菊花賞
 
・ダンスインザムード(父サンデーサイレンス)
GI実績:04桜花賞、06ヴィクトリアマイル

【9】Mysteries(父Seattle Slew)

・ヒシアケボノ(父Woodman)
GI実績:95スプリンターズS
 
・アグネスワールド(父Danzig)
GI実績:99アベイ・ド・ロンシャン賞(仏)、00ジュライC(英)

【10】バレークイーン(父Sadler's Wells)

・フサイチコンコルド(父Caerleon)
GI実績:96日本ダービー
 
・アンライバルド(父ネオユニヴァース)
GI実績:09皐月賞

【11】レールデュタン(父マルゼンスキー)

・メジロブライト(父メジロライアン)
GI実績:98天皇賞春
 
・メジロベイリー(父サンデーサイレンス)
GI実績:00朝日杯3歳S

【12】キャットクイル(父Storm Cat)

・ファレノプシス(父ブライアンズタイム)
GI実績:98桜花賞、98秋華賞、00エリザベス女王杯
 
・キズナ(父ディープインパクト)
GI実績:13日本ダービー

【13】シルバーレーン(父Silver Hawk)

・ブラックホーク(父Nureyev)
GI実績:99スプリンターズS、01安田記念
 
・ピンクカメオ(父フレンチデピュティ)
GI実績:07NHKマイルC

【14】ベガ(父トニービン)

・アドマイヤベガ(父サンデーサイレンス)
GI実績:99日本ダービー
 
・アドマイヤドン(父ティンバーカントリー)
GI実績:01朝日杯FS、02JBCクラシック、03南部杯、03JBCクラシック、04フェブラリーS、04帝王賞、04JBCクラシック

【15】アグネスフローラ(父ロイヤルスキー)

・アグネスフライト(父サンデーサイレンス)
GI実績:00日本ダービー
 
・アグネスタキオン(父サンデーサイレンス)
GI実績:01皐月賞

【16】エアグルーヴ(父トニービン)

・アドマイヤグルーヴ(父サンデーサイレンス)
GI実績:03・04エリザベス女王杯
 
・ルーラーシップ(父キングカメハメハ)
GI実績:12クイーンエリザベスII世C(香)

【17】スカーレットブーケ(父ノーザンテースト)

・ダイワメジャー(父サンデーサイレンス)
GI実績:04皐月賞、06天皇賞秋、06・07マイルCS、07安田記念
 
・ダイワスカーレット(父アグネスタキオン)
GI実績:07桜花賞、07秋華賞、07エリザベス女王杯、08有馬記念

【18】ホワイトウォーターアフェア(父Machiavellian)

・アサクサデンエン(父シングスピール)
GI実績:05安田記念
 
・ヴィクトワールピサ(父ネオユニヴァース)
GI実績:10皐月賞、10有馬記念、11ドバイWC

【19】オリエンタルアート(父メジロマックイーン)

・ドリームジャーニー(父ステイゴールド)
GI実績:06朝日杯FS、09宝塚記念、09有馬記念
 
・オルフェーヴル(父ステイゴールド)
GI実績:11クラシック三冠、11・13有馬記念、12宝塚記念

【20】アドマイヤサンデー(父サンデーサイレンス)

・トールポピー(父ジャングルポケット)
GI実績:07阪神JF、08オークス
 
・アヴェンチュラ(父ジャングルポケット)
GI実績:11秋華賞

【21】ビワハイジ(父Caerleon)

・ブエナビスタ(父スペシャルウィーク)
GI実績:08阪神JF、09桜花賞、09オークス、10ヴィクトリアマイル、10天皇賞秋、11ジャパンC
 
・ジョワドヴィーヴル(父ディープインパクト)
GI実績:11阪神JF

【22】トキオリアリティー(父Meadowlake)

・リアルインパクト(父ディープインパクト)
GI実績:11安田記念、15ジョージライダーS(豪)
 
・ネオリアリズム(父ネオユニヴァース)
GI実績:17クイーンエリザベスII世C(香)

【23】サマーナイトシティ(父エリシオ)

・サダムパテック(父フジキセキ)
GI実績:12マイルCS
 
・ジュールポレール(父ディープインパクト)
GI実績:18ヴィクトリアマイル

【24】ハルーワスウィート(父Machiavellian)

・ヴィルシーナ(父ディープインパクト)
GI実績:13・14ヴィクトリアマイル
 
・シュヴァルグラン(父ハーツクライ)
GI実績:17ジャパンC
 
・ヴィブロス(父ディープインパクト)
GI実績:16秋華賞、17ドバイT

【25】クリソプレーズ(父エルコンドルパサー)

・クリソライト(父ゴールドアリュール)
GI実績:13ジャパンDD
 
・マリアライト(父ディープインパクト)
GI実績:15エリザベス女王杯、16宝塚記念
 
・クリソベリル(父ゴールドアリュール)
GI実績:19年ジャパンDD、19チャンピオンズC、20帝王賞、20JBCクラシック

【26】シーザリオ(父スペシャルウィーク)

・エピファネイア(父シンボリクリスエス)
GI実績:13菊花賞、14ジャパンC
 
・リオンディーズ(父キングカメハメハ)
GI実績:15朝日杯FS
 
・サートゥルナーリア(父ロードカナロア)
GI実績:18ホープフルS、19皐月賞

【27】プリンセスオリビア(父Lycius)

・トーセンラー(父ディープインパクト)
GI実績:13マイルCS
 
・スピルバーグ(父ディープインパクト)
GI実績:14年天皇賞秋

【28】マジックストーム(父Storm Cat)

・ラキシス(父ディープインパクト)
GI実績:14エリザベス女王杯
 
・サトノアラジン(父ディープインパクト)
GI実績:17安田記念

【29】ラヴズオンリーミー(父Storm Cat)

・リアルスティール(父ディープインパクト)
GI実績:16ドバイT
 
・ラヴズオンリーユー(父ディープインパクト)
GI実績:19オークス、21年クイーンエリザベスII世C(香)、21BCフィリー&メアターフ(米)、21香港C

【30】ドバイマジェスティ(父Essence of Dubai)

・アルアイン(父ディープインパクト)
GI実績:17皐月賞、19大阪杯
 
・シャフリヤール(父ディープインパクト)
GI実績:21日本ダービー、22ドバイシーマC

【31】クロノロジスト(父クロフネ)

・ノームコア(父ハービンジャー)
GI実績:19ヴィクトリアマイル、20香港C
 
・クロノジェネシス(父バゴ)
GI実績:19秋華賞、20・21宝塚記念、20有馬記念

【32】ブチコ(父キングカメハメハ)

・ソダシ(父クロフネ)
GI実績:20阪神JF、21桜花賞、22ヴィクトリアマイル
 
・ママコチャ(父クロフネ)
GI実績:23スプリンターズS


以上、1984年グレード制施行以降、32例の兄弟GI馬を紹介しましたが、約40年で「たった32例しかない」というのが実情。1頭の牝馬からGI馬が送り出された最大例はダンシングキイ、ハルーワスウィート、クリソプレーズ、シーザリオらの3頭まで。
 
1990年台にはサンデーサイレンスを父としたダンシングキイが3頭のGI馬(ダンスパートナー・ダンスインザダーク・ダンスインザムード)を送り出し、アグネスフローラも2頭のGI馬(アグネスフライト・アグネスタキオン)を送り出しました。
 
また近年はディープインパクトという絶対的種牡馬が存在した事もあり、プリンセスオリビア(トーセンラー・スピルバーグ)、マジックストーム(ラキシス・サトノアラジン)、ラヴズオンリーミー(リアルスティール・ラヴズオンリーユー)、ドバイマジェスティ(アルアイン・シャフリヤール)など一気に兄弟GI馬が誕生しましたが、種牡馬戦国時代と言われる現在において、今後兄弟GI馬が出てくる確率は以前と比べれば低下していると考えるほうが自然です。
 
特に社台グループは血の入れ替えで海外から積極的に繁殖牝馬を導入。
 
菊花賞を勝利したドゥレッツァの母モアザンセイクリッド(More Than Ready)、秋華賞を勝利したリバティアイランドの母ヤンキーローズ(All American)は何れも外国産馬。
 
ドゥレッツァの母モアザンセイクリッドに至っては2022年に行われたノーザンFミックスセールで売りに出され、海外のバイヤーが購入したように、よほどの競走実績や繁殖実績、血統背景を兼ね備えた牝馬でなければ社台グループ内で繁殖として長年残る事も難しい状況だけに、余計に兄弟GI馬は生まれにくい環境にあるとも言えるでしょう。
 
それでも「半兄はGI馬」「全姉はGI馬」という肩書を目にしてしまうと、競走馬セールでも落札価格が跳ね上がるように、人の心は動かされてしまいます。
 
勿論、GI馬の兄弟を頭ごなしに否定するつもりはありませんし、何なら兄姉同様にGIを勝てば、牡馬なら種牡馬入りもグッと近付きますが、そう簡単に二匹目のドジョウを掴むことは出来ません。
 
事実、天皇賞・秋に出走した11頭の中で兄弟がGIを勝ったのは「ゼロ」。
 
そんな現実を頭の片隅にでも入れてもらいながら、指名馬のLQ格納に向けた準備を怠りなく進めてみて下さい。