見出し画像

海を舐めてた。

全く歯が立たなかった話。

先日さ、友人と館山に行ってきたんだよ。

目的はサバイバル。

カッコ良く言えば野営、シンプルに言えば野宿。笑

食料は素潜りで捕る、予定だったんだが

まるで歯が立たなかった

と言う話。



場所は坂田あたり。
外房に面した海に潜るのは初だったからか、まずポイント選びが良くなかった。

隣は管理されていないタイプの浜でサーファーがいるくらいだからある程度、波もあった。
その波が俺たちが潜る浅瀬にもぶつかってきて結構、波が強くてこれに相当やられた。

魚も回遊魚はたくさんいたが、それ故に泳ぎは早くそして警戒心が強い。
持って行った1m50cm程度の銛じゃ全く歯が立たず、と言うか逃げられる。笑

たまに見つけた根魚すら突けない有り様。

前のブログで海を舐めるなと言っていた俺が海を舐めてた。

悪戦苦闘するも穫れたのはウツボ一匹。

美味かったから良いんだけど、他はまるで歯が立たなかった。

加えて銛は折れるし、ウエットスーツは破れるし、フィンは留め具が壊れて使い物にならなくなるし、マリンシューズも大破するし〆が甘かったウツボに指は噛まれるしで控え目に言っても惨敗だった。笑

自然界は凄い。特に海。
俺が33年間、人間界で培ってきた知恵がまるで役に立たなかった。
俺も都会ではそれなりに強靭な方だけどそれも海の中じゃあまるで話が違った。
ちょっと鍛えた程度の筋肉なんて海のなかじゃ何の役にも立たない。マッチョは沈むだけだし、海の中で物言うのはそういう筋肉ではない。
海中に長く潜っている為には肺活量も必要だし、何よりも心を冷静に保つスキルが問われる。脳は何よりも酸素を多く消費する臓器だから思考を止めるのもそうだし、いかに無に近づくかが長く潜る上で重要な要素になってくる。

人間社会もまぁそれなりに厳しいのかもしれないが、俺はやっぱり自然界に身をおいてこの命の掛け合いをしてる方が性に合ってるなと思った。そこには騙し合いも化かし合いもなく、ただ命のやり取りがあるだけのシンプルな世界があるだけで、下らないルールも無ければ馬鹿も居ない。もし海を舐めてる馬鹿が居たらシンプルに淘汰される。それだけ。
それくらいシンプルな方が俺はやっぱり好きだ。

俺は人に迷惑かけるつもりはない。
ただ、人間界は馬鹿みたいなルールが多すぎる。俺が生まれ育った東京は人が多過ぎてまるでアリの巣かのような有り様でそこに所所狭しとビルを建てまくる。
朝日も夕陽も見えなければトラックが大気を汚染する。

とてもじゃないが人が人で居られるような環境だとは思えない。

まだ準備はいるが、早くこの東京を去るべく俺はもっともっと強くなって、自然界に挑もうと思う。

人間同士で騙し合う事に知恵を使うだなんて人生の浪費だと俺は思う。

シンプルに命の掛け合いをしてるくらいが俺には丁度良い。

漁師にでもなるか、それとも潜るのが好きだから素潜り漁師にでもなるかはまだ決めてないけどいずれそういう生き方にシフトしていこうと思う。

この事と、健康を研究していた俺の究極の結論。

自然で無くなれば人は不健康になる

一番シンプルな答えはこれだよ。
人間は自然で居ることが、健康における最大の秘訣なんだよ。

あー早く海潜りてぇ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?