見出し画像

着物の左前って?浴衣や着物を着る時には気をつけて!運気が下がるかも?

あれれ、 どーだっけ?

確かに、あまり着物を着る機会は減ってきていると思います。
でも、たまに温泉などに旅行に行って旅館の浴衣を着ることはありますよね。
季節の風物詩の花火見物などでは、やはり浴衣を着たいもの、、

海や山の温泉旅館に到着。
部屋に案内してもらい荷物を下ろして、置いてあるお菓子とお茶で一息。
作り付けのタンスからパリパリに糊がきいた浴衣を取り出して、
早速ひとっ風呂浴びてこようとした時、、、

今年もあの花火を見に行こうと、お気に入りの浴衣を引っ張り出してきて
早速着付けを始めた時、、、

「えーっと、これで良かったんだっけ?」

そう、着物の合わせの左右どちら側を上にするのか迷いませんか?

「そうだ、よく着物は左前に着てはいけないっていうから
  こうして左側を下にして右側を上にすればいいんだな。」


残念、はずれです

着物でいう「左前」の前は上か下かという位置のことではなく、時間的に先か後かということなのです。
つまり左側を先に合わせて右側が上に、左側が下になるということがいけないよという事です。

だから浴衣などの着物を着るときには、まず右側から巻いて次に左側を上になるように着るのが正解。

画像1

あまり見ることは無くなったが花火大会などで若い女の子や男の子の着付けをみると、
たまに逆に合わせていて「左前」になっている子がいますね。
余計なお世話なので特に注意したりはしないが、やはり気にはなります。

では、どうして「左前がいけない」のでしょう。
もちろん、諸説ありなのですが私が知っている説で説明しますね。

五行陰陽によると人間の体も「陰」と「陽」の対になっているそうです。
それによると体の左半身は「陽」で右半身は「陰」とあります。

それで「陰」を「陽」で抑えるために右を左の上に重ねるのです。

「へぇー、それって陰陽道じゃない。」

もう少し五行陰陽による身体の陰陽について話すと
体の前は「陰」で背中側が「陽」
腰の上は「陽」で腰から下は「陰」
だそうです。

昔からの習慣、しきたりにはそれなりの理由がある物なのですね。
これを覚えておくと今度から着物を着るときにどちらが前かを迷わないですみますよ。

ちなみに死んだ人の着物の合わせは生者と逆にします。
つまり右側が上になって左が下ということです。
お棺に入れる時に帷子を着せる時にはこのようにする訳です。

少し話がそれますが、昔の浮世絵や掛け軸などの幽霊画を見ると
全部が「左前」に着物を着ている幽霊ばかりでは無いのに気がつきます。
どうしてなのかを自分なりに考えたのですが、これは多分ちゃんと葬儀をして貰わなかったからではないのでしょか。
ちょっと気持ちの悪い話でごめんなさい。

会社などが上手く行かなくなっていることを「商売が左前になる」という言葉もあるぐらいです。

やはり、気になるので注意するに越したことはないですよね。

着物の前合わせは左側が上。

覚えておきましょう。

さて、それじゃ温泉に入りに行きましょうか。
それとも、花火見物かな?

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?