【1/26】振り替える1月の相場、切り返しは日銀追加緩和か

2016年は1月から早々に波乱の展開ですね。

今回は改めて1月の相場の動きを振り返ります。


■始まりは中国相場

始まりは中国経済後退懸念によるものでした。

中国製造業PMIが軟調だったため、
大発会にも関わらず、日経平均は¥583も下落しました。

そこから世界市場に波及し、
売りが売りを呼ぶ展開となりました。


■地政学リスクが後押し

中国経済後退懸念が晴れそうになったころ、
今度はサウジアラビアがイランとの断交を発表。

中東情勢が緊迫しました。

また、北朝鮮による水爆実験を実施したこと発表。

2016年早々、物騒なニュースが立て続けに発表され、
投資家心理も冷え込みました。


■とどめは原油価格

さらに原油の過剰供給懸念から原油価格が下落を続け、
一時1バレル=26ドル台という実に12年振りの安値を更新しました。

これにより、世界市場はさらに下落を続け、
円は1月当初¥120から¥117に
日経平均は1月当初¥19033から¥16017まで下落しました


■切り返し景気は政策発表=日銀追加緩和か

2015年9月にも似たような世界同時株安は勃発しています。

このときはFOMCの利上げ発表により、
一気に上昇トレンドに転換されました。

つまり、政策発表が投資家心理改善の契機となったのです。

これを踏まえると今回も政策発表が改善契機となる可能性が
高いことになりますが、
直近の政策発表として控えているものと言えば
28-29日に開かれる「日銀金融政策決定会合」です。

追加緩和が発表されれば、一気に上昇トレンドとなるでしょう。

個人的な意見としては
今年の秋に参議院議員選挙を控えています。

安倍政権は憲法改正のために
この選挙に勝たねばなりません。

そうなってくきますと、景気や金融市場といった経済の好循環といった
外部要因を強め、支持を集める必要があります。

このシナリオで行きますと、
この状況下では追加緩和が必須になります。

実際はどうなるかは蓋を開けてみないとわかりませんが、
大局をみて判断しなければなりませんね。