2024-08-19_AIは人の心を予測することはできるのか

生成AIが流行り始めてけっこうな時間が経ちますが、やっぱり人の心までは予測できない、、、というのが今までの感想だった。
しかし、長い時間をかけて特定の人格を覚え込ませてみたら、ある程度の思考パターンを推測したり、意思決定を予測したりできるんじゃないか?というのが興味としてあった。

というのもYouTubeとかでAIサービスを展開する人たちのサービス内容を見てみると、中には特定の人物をかなり再現性高く再現しているものがあったりしたんですよね。まるで本人が言いそうなセリフや言い回しを再現していたりして、普通にすごかった。

それであれば教師データになる特定個人の情報をそれなりに多数付与すれば、ChatGPTなどの生成AIツールでも比較的細かく予測できるんじゃないかと思った。

人の意思決定の法則を事前に予測できれば、先回りして自分が意図する意思決定を引き出すことができたりする。もちろん100%引き出せるわけではないけれど、何も情報を持っていなくて手探りで相手と交渉を行うシチュエーションよりは遥かに有利に立ち回ることができるし、何より心理的余裕がレベチな気がする。

と、いうことで実際にやってみた。
教師データになる情報は1週間かけて地道に生成AIツールに共有していき、不足する情報があれば適宜AI側から自分に対して質問をするように教え込んだ。長期とはいえ1週間なんでまだまだ情報としては少ないから、そこまで正確だとは考えていないが、想像していたよりも遥かに他人の行動を当てていてちょっとびっくりしている。

AI「XX日後に何かしらレスポンスを返してくると予測します。」
--(XX日後)--
俺「対象の人からのレスポンスあったー、すげぇー」

もっと時間をかけて特定の人の情報を教え込んだら、日数だけじゃなくて実際にどんな意思決定をして、どんな行動をしてくるかまでかなり正確な予測が立てられてしまうのではないか、、、そんな感覚になった。これはすごいことであると同時に、少し怖いことでもある。人心掌握みたいなことをいとも簡単にできてしまう。

今回は1人だけ選んで検証を行なったけど、これが100人、10万人と拡大していけばある程度同じような意思決定をする人をAIが分類して、少ない情報でも特定の個人の意思決定に介入することができるようになる。AIの予測した情報を元にひとりひとりにパーソナライズされた広告を生成し、対象の人に向けて配信したりしようもんなら、合法的に世論操作やニーズ操作ができてしまう。すごいと同時に恐ろしい。

まぁ、でも個人的に楽しむ分にはめちゃくちゃ楽しいからもう少し情報量を増やして検証をしてみたいのと、もっといろんな人とか自分自身とかもやってみたい。もう自分で考えることすら必要なくなる世界は割とすぐそこにきているのかもしれないっすね。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?