元気な社会(三)
❞元気な社会❞(三)
ナザリーはちょっぴり照れながら、話をつづけた。
「ここで、骨を埋めるつもりでいます。仲良くしてください。どんぐり会の子どもたちは、来月この島にやってきます」
と、子どもたちとの過ごし方について説明をつづけた。
話し終わると、賛同の拍手が鳴りひびいた。
するとルビンがすこし話をつけくわえて、Gメイト十二人全員の立場や関係も説明しておいた。
つぎに、ロバートもひとこと挨拶することにした。
「わたしは、いまの村の診療所で追いつかない分を、手助けできればと思います。特に自覚症状がなくても、三か月に一度は、自由にふらりと遊びにこられる感覚で、わたしのところにきていただくといいかなと思います。お話しながら診療をうけてくださいね」
そんな話をしていると、一人の老人が、
「でも先生、受診寮がかかるのはつらいですね(笑)」
すかさずロバートは、
「ま、それはあまりご心配なさらないでください。日向ぼっこにお金はかかりませんから・・・」
というと、
「おや、日向ぼっこですか。じゃあ、お天道様が味方してくれますね。あはっ」
「そういうことですよ」
と、解決ははやい。
そんな関係でこれからがすごせるのだろう、と安堵するルビンであった。
つづく
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