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気候変動が気になる



1.たいへんな猛暑


猛暑中、お見舞い申し上げます。

いまは、列島が猛暑の三重苦を負っている。
日本列島は、西から能登周辺まで、太平洋高気圧に包まれる。

そこに、チベット高気圧が重なる。
さらには、フェーン現象で、熱気が列島を攻める。

なんとその三つが、不運にも重なってしまうとは
お陰で、まだ7月初旬なのに、異常な熱波であおられる。

こんなときは
アイススラリーなら食道に貼りついて流れてくれるから
体内の熱を吸収しやすいという。

身近にはガリガリくんを思い出してしまったが
かれの、今夏の売れ行きは、好調なんだろうか。


2.急速な気候激化


動物は、どこまで猛暑に耐えられるのか。人間は…。
すでに、夜間も午前中も、熱中症で救急車が飛び回る悲劇。

頭は我慢できても、臓器は自然にダメージをうけてしまうから
そういった傾向が、熱中症の原因のようである。

バルコニーもサウナのように熱気を溜める。
ちまたでは、窓ガラスのひび割れる事故が増えている。

直射日光もあり、照り返しもあり、床面の加熱もあり、
バケツで打ち水して気化熱を飛ばしてやるのだが
繰り返しやっても、焼け石に水、その乾きの速いことったら。

目に見えない紫外線もかなり強そうである。
季節が季節だから、日照りはおのずと真上からくる。

ふと思った。
もう日照権など要らないから、日陰がほしい、と。
こうして
異常気象は、人間の価値観まで変えてしまう。


3.黙して語らずの生態系


生態系がなぜ壊れやすいか。
それは進化しながら、いまもなお、より改善されたメカニズムを確立させようとしているからである。ゴールがない。

つねに「発展的過程」にあるのが生態系。
だが、急激な環境変化にはついていけなくて、滅びてしまう。

つくりがつねにデリケートなのである。
海水温が急激に上昇すれば、魚たちは移動するか弱るしかない。

自身のつくりだけでなく、互いが生きる環境も合わせて均衡をはかろうとするその全体最適化の連鎖は、素晴らしくもデリケートに進行する。

その生態系の進化の忠実さは最強の師であるが
人間の工業化による急激な環境変化に、自然の適応がついていけるはずはない。

よって工業化の勢いなど、自然はうけ入れられない。
天の怒りはいよいよ、警鐘を鳴らし続けてやまなくなった。

それが年々激化する猛暑である。

だから私たちも、それらがもつメカニズムや環境に甘えることなく、高い感受性と創造力で自分たちの生活様式を改めなくてはならないのである。

黙して語らずの生態系が囁く。
「まだ間に合う」と。


4.以下なし


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