リシュリュー編成勝率(アズレン演習
※2020年8月の内容
はじめに書いておくと、
今回の検証は本気である。
演習最強格と名高い天帝門を相手に、リシュリュー入りの新編成を含む上位編成で合計630回戦った。本記事に載せるのは、そのうちリシュリュー編成で行った270戦ぶんの結果である。
リシュリューについて
ほとんどのステータスがウォースパイト改を超え、3重の攻撃バフによる破壊力と命中バフによる安定感を兼ね備える。開幕時に主砲攻撃ができる代わり1チャージあたりの発射回数が少なく、30秒程度の戦闘ではURをも超える活躍をみせるものの、60秒以上の長期戦ではやや劣る印象。弾幕は威力がそこまで高くなく、攻撃デバフ効果はあるものの当てなければ発動しないので過信できない。特殊炎上のダメージは通常の25%~30%程度だが、主力3人に同時に発生機会があり、通常の炎上と重ね掛けできるのでじわじわと効いてくる。
今回のリシュリューの主砲は最も回転の速い381改で統一した。これは、相手の長門の弾幕が飛んでくる前に弾幕でデバフをかけるため。リシュリューの砲撃は強いので、406mmでも良いだろう。その場合、長門とほとんど同時に攻撃する。
今回の編成
リシュリューと天城に加え、ウォスパ改またはFDG(フリードリヒ)で組んだ2種類の編成を試した。同じ編成でも装備・配置を変えて数パターンで対戦した。これ以外のキャラの組み合わせもやってみたが、イマイチだったので数回でやめてしまった。
今回の対戦相手
前衛(先頭から):吾妻、ジュノー、雪風
主力(上から):天城、長門、FDG
※全員ケッコン済み
装備:MKA(FDG)、ビーバーズエムブレム(あり)、VH装甲鋼板(なし)、高性能火器管制レーダー(なし)
極まった装備ではないものの、検証相手としては十分だろう。実際、こちらも強編成で戦ったが毎回楽勝とはいかなかった。
実質勝率について
今回の検証は実質勝率を出すことを目的とした。これは、実際に戦闘を最後まで見たときの勝ち負けではなく、勝ち負けの判断がきわめて難しい終盤の拮抗状態をすべて負けと判定したもの。リセット=負けということ。
略称
(消火装置→消火)、(改良型缶→缶)、(強化油圧舵→舵)、(ビーバーズエムブレム→ビバ)、(真珠の涙→真珠)、(VH装甲鋼板→VH)、(高性能火器管制レーダー→火器)、(SGレーダー→SG)
注意
今回は同じ編成でも配置を変えて数パターンで試しているため、かなり情報量が多く読みづらい。編成の詳細には勝率の高いパターンのものだけ目を通し、その下のまとめをさっさと読んだほうが分かりやすいだろう。
さっそく、勝率に移る。
『天帝卿』編成
天城、FDG、リシュリューというラスボス感たっぷりの編成。天城をFDGと対面させるのは耐久に不安が残るため、FDG対面しか試さなかった。リシュリューにMk6も試してみたが、弱かったので数回でやめた。
60戦中51勝:勝率85%
前衛(先頭から)
吾妻(舵、缶)、ジュノー(真珠、缶)、雪風(消火、缶)
主力(天城正面→長門正面→FDG正面の順)
天城(SG、舵)、リシュリュー(SG、ビバ)、FDG(MKA、火器、舵)
詳細:天帝門の長門をそのままリシュリューにした構成。天城にVH装甲ではなくSGを持たせているのは、FDGが受けを担当してくれることと長門の命中バフがないことを考えた結果。天帝門は相手の前衛から潰す編成で、長門をリシュリューに変えてもそこは同じ。長門の攻撃バフかないぶんを、リシュリューの開幕砲撃が補っている。感覚としては、天帝門ミラーに比べてギリギリに感じることが多かった。やはりリシュリュー1人で重桜編成の長門の役割を超えることはできない。
総評:天帝門よりやや劣る。
『リシュ天パイ』編成
リシュリュー、天城、ウォースパイト改で組んだ編成。ウォスパで最初に狙う相手を天城にするかFDGにするか分からなかったため、5パターン試した。
パターン①ウォスパ→FDG狙い・前衛中速(60戦中51勝:勝率85%)
前衛(先頭から)
吾妻(舵、缶)、雪風(舵、消火)、ジュノー(真珠、缶)
主力(天城正面→長門正面→FDG正面の順)
ウォスパ(MKA、火器、舵)、リシュ(381改、SG、ビバ)、天城(381改、VH、舵)
パターン②FDG狙い・前衛最速(60戦中49勝:勝率82%)
前衛(先頭から)
吾妻(舵、缶)、ジュノー(真珠、缶)、雪風(缶、消火)
主力(天城正面から)
ウォスパ(MKA、火器、舵)、リシュ(381改、SG、ビバ)、天城(381改、VH、舵)
パターン③天城狙い・前衛中速(30戦中26勝:勝率87%)
前衛(先頭から)
吾妻(舵、缶)、ジュノー(真珠、缶)、雪風(舵、消火)
主力(天城正面から)
天城(381改、SG、舵)、リシュ(381改、SG、ビバ)、ウォスパ(MKA、火器、舵)
パターン④天城狙い・前衛最速(30戦中20勝:勝率67%)
前衛(先頭から)
吾妻(舵、缶)、ジュノー(真珠、缶)、雪風(消火、缶)
主力(天城正面から)
天城(381改、SG、舵)、リシュ(381改、SG、舵)、ウォスパ(MKA、火器、舵)
パターン⑤天城狙い・前衛中速(30戦中23勝:勝率77%)
前衛(先頭から)
吾妻(舵、缶)、雪風(消火、舵)、ジュノー(真珠、缶)
主力(天城正面から)
天城(381改、SG、舵)、リシュ(381改、SG、舵)、ウォスパ(MKA、火器、舵)
詳細:今回の検証で勝率が高かったのは、パターン①(FDG狙い)とパターン③(天城狙い)で、同じくらいだった。ただし、相手の天城がVH装甲鋼板なし、FDGが火器レーダーなしの条件は、天城から狙う場合に有利に働くことに注意。もしも天城がVH装甲だと倒すのにかかる時間がかなり長くなり、そのあいだにFDGに暴れられてしまう。よって、リシュ天パイではFDG狙いが安定と私は考える。
なお、パターン②は(FDG狙い、ジュノー中央、前衛最速)という条件で、勝率はパターン①とあまり変わらない。他の編成では前衛に缶を3つ搭載するこの条件がもっとも勝率が高かったことから、リシュ天パイでも同じではないかと思う。30戦しかしていないので、1~2回の勝ちのブレは当然ある。
概観:リシュリューの開幕砲撃はジュノーを素早く倒した場合には有効であるものの、中途半端に削ってしまうことでむしろウォースパイトが天城を削りきる前に回復させてしまう場面が目立った。こちらの天城に長門バフがないのも、天城の倒しづらさに影響している。それが表れているのがパターン④(ウォスパ→天城狙い・前衛最速)。これは天狸門(別記事参照)だと最も勝率が高くなる配置だが、今回の編成では3回に1回は負けそうになるという散々な結果だった。
いっぽう、ウォスパ→FDG狙いの場合、どうせジュノーより先にFDGを倒せないため、リシュリューの開幕砲撃でジュノーが削れればむしろプラスに働く。また、長門が居ない編成では天城の価値がさがるため、FDGの正面に天城を差し出し、攻撃の要であるウォスパを終盤まで残すことは有効だと考える。
なお、FDG狙いのときに天城がVH装甲なのは、FDGの猛攻撃に耐えるため。天城狙いのときのこちらの天城がSGレーダーなのは、ウォスパと連携して相手の天城を素早く倒すため。
総評:天城狙いの場合は天狸門に劣るが、FDG狙いでは安定感があり、天龍門に迫る勝率。自分がVH装甲を持っている場合はFDGから、持っていない場合は天城から狙うと良いだろう。
というわけで、リシュリューの天帝門相手の勝率は、FDGと組ませてもウォスパと組ませても変わらないという結果になった。
残念ながら、ウォスパ、長門、FDGにはリシュリューではわずかに届かないようだ。
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