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【取材後記】ディップさんに「プレスリリース」ではじめる新規事業をお伺いしました。

皆様、こんにちは!SELECK編集部の吉井(@meru_y1996)です。

最近少しずつ涼しくなってきましたね!炎天下のマスク地獄はそろそろ回避したいところ…。

私事ですが、最近「写経」にハマっております。「写経」とはいっても好きなメディアや本の文章を黙々と写しているのですが、普段パソコンを触っていると字を書く機会があまりないので、久々の「紙の感触」に惹き込まれてすっかりルーティン化しております(笑)。

本題に入る前に、一つだけ告知です!9月3日(木)に、SELECK主催イベント「SELECK LIVE!」を開催します。国内でも希少な「自律分散型組織」を運営する3社をゲストにお迎え。詳しくは下記URLよりどうぞ!

さて、今回取材させていただいたのは求人情報サイト「バイトルでお馴染みのディップ株式会社さん。

学生時代にアルバイトの求人を探すときは必ずといっていいほどお世話になるウェブサービスですよね。(私もよくお世話になってました。笑)

本日の記事は、そんなディップさんの「プレスリリースドリブンな新規事業開発」のお話です。

1.新規事業の一般的な開発手法について

記事の本テーマである「新規事業開発」について少しお話を。

そもそも新規事業って、準備や立ち上げに何をしていて、どのくらいの時間が必要なの? という方もいらっしゃるのではないでしょうか。

こちらのサイトには、新規事業の立ち上げプロセスとして22のプロセスが紹介されています。22個というだけでも、だいぶ大変そうですね…

企画→調査→分析して→サービス開発と一般的な方法で準備をしていると、事業を立ち上げるまでに年単位の時間を要することもあり、リリース時には「旬」を逃してしまうことも多いのだそう。

そんな中、2010年ごろに話題になったのが「リーンスタートアップ」という手法です。

リーンスタートアップでは「失敗ありき」で、最小限のコストで小さく始めながら市場の反応を分析し、何度も軌道修正を繰り返す、という方法をとります。

過去にSELECKで取材したスタートアップサイエンスの著者である田所 雅之さんも、事業を始める際は「自分たちの作りたいもの」が先行してしまわないように、まずは「顧客の課題は何か」に向き合うべきだとお話しされていました。

つまり新規事業は、「取り組もうとしている課題が、本当に世の中に存在しているのか」をいかに早く見極められるかどうか、が成功の鍵を握っているといえそうです。

2.取材の背景

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そしてディップさんの新規事業開発は、その見極めの手段としてプロトタイプ開発の前に「プレスリリース」形式の提案書を作成し、ヒアリングとLPの流入数をもって開発前の仮説検証を行っている事例です。

ディップさんでも、元々は先ほどご紹介した「リーンスタートアップ」での開発を試されていたそう。ただし、企画段階でユーザーの声に耳を傾ける重要性を感じ、独自の手法を模索した結果、たどり着いたのがこの「プレスリリースドリブン」な手法だったといいます。

プレスリリース形式の提案書をもってヒアリングを実施しているので、正式なプレスリリース・LPの作成、そして事業化決定後の事業計画書が簡単に作成できてしまう、というのもポイントとのこと。

そこで今回は、このようなプロセスで開発している事例は他にはなかなかないだろう!と感じたことと、新規事業の開発プロセスを試行錯誤されている方々の参考になるのではないかと思い、取材させていただく運びとなりました。

3.本事例のポイント「文系メンバーが多かったからこそ実現した、プレスリリースドリブン」

ディップさんがこの「プレスリリースドリブン」な開発手法をスタートした背景は主に2つ。

ひとつは、記事本編に記載しておりますが「事業化のプロセスが長く、リリースまで時間がかかってしまっていた」こと。そしてふたつめが「文系出身メンバーが多く、開発体制が整っていなかった」ことです。

私自身、大学で文系科目を習ってきた身なので、たしかに「事業開発して!」と言われても、「何から始めたらいいの!?」と困ってしまいそうです(笑)。

こちらの資料は、今回インタビューにご協力いただいた進藤さんが作成し、実際に事業を開発する際に参考にされている資料とのこと。

資料を覗いた方はお気づきかもしれませんが、この「プレスリリースドリブン」な開発手法は、つまり「物語マーケティング」なんですね。

元々、「リーンキャンバス」と呼ばれるフレームワークを活用されていたとのことですが、ユーザーに上手く訴求できず、社内でもスムーズに話が運ばなかったりと苦戦していたそう。

そこで、文系出身メンバーなら文章はかけるじゃん!と始めたのがこの「物語」をベースにしたプレスリリース形式の提案書、とのことでした。

上記のスライド、是非最後まで見ていただきたいのですが、アイデア出しのために使われているテンプレートの名前が本当にユニークで面白いんです(笑)。

たとえば、最初のアイデアを量産するための「妄想メモ」。そしてタイトルを考えるために「ねぇ大変メモ」。こういう名前があるだけでも、なんかワクワクしてきますよね。

今回、取材にご協力いただいた進藤さん、ヒアリングの際に「社内スタートアップチーム」は失敗ありきでいろんなアイデアを試せる、「砂場」のような場だとお話されていました。

作っては形を変えたり、1から作り直したりと、何にも囚われず柔軟にアイデアを変えていけるのが「プレスリリースドリブン」の魅力だと思います。

4.最後に

先日、フリーター時代に勤めていたインターン先の友人に会う機会があったのですが、話を聞いたらたまたまディップさんに勤めているとのこと。

「ついこの間、取材させてもらったんだよー!」と話したら、なんと次世代事業統括部にいるとのことで(笑)。

偶然にもほどがある!と思いながら、取材でのエピソードを話していました(笑)。

こんな偶然も、たまにあるもんだな……

ということで!

今回取材にご協力いいただきました、進藤さん、小林さん、本当にありがとうございました!

SELECK編集部noteでは、引き続き様々なコンテンツを出して行きますので、是非フォローいただけると幸いです。

では、またお会いしましょう!

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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